345 名前:水先案名無い人[sage] 投稿日:2006/01/21(土) 16:33:53 ID:YW7xBcWj0
この間ちょっと大きい地震があったときにエレベータが止まっちゃってさ。
10歳くらいの女の子と2人っきりで閉じ込められちゃったんだよ。
インターホンも通じないし、待つしかない状況だったんだけど
だんだん女の子は不安そうな顔つきになってきちゃって見ていられなかった。
「大丈夫?助けが来るからね」と励ますと気丈にも「はい、大丈夫です」
って答えるんだけど声に不安の色は隠せない。

その時思い出した。俺のポケットにPSPとUMDの映画が入っていたことを。
「ねえ、映画見よっか?」と言うと、暗かった表情がみるみる明るくなった。映画好きらしい。
映画のタイトルはバイオハザード。
強く美しいミラ・ジョヴォヴィッチが活躍する画面をみて、女の子はだいぶ勇気づけられたようだ。
その後も映画に没頭しつづける。

見始めてから1時間もした頃だろうか、インターホンが鳴った後エレベータが少し動き、扉が開いた。

「バイバイお兄ちゃん、今度続き見せてね」
女の子は元気に駆け去っていった。

こんなシチュエーションでも希望を与えてくれたPSP。
持ってて良かった。