Twitter がユーザー名もパスワードも不要の電話番号サインインサービス Digits をモバイルアプリ開発者向けにリリースしました。
Digitsを導入したアプリは、サインアップやサインインにあたってメールアドレスやパスワードを登録させる必要なく、電話番号だけを求めればあとはTwitter側のインフラがSMS送信と確認コード認証を処理します。
Digits は Twitter が発表したモバイルアプリ開発用API群「Fabric」の一部。小規模アプリ開発者には難しかったSMS認証を、わずかなコード追加だけでTwitterのインフラを使って実装できること、世界191か国28言語へのネイティブ対応を売りとしています。
アプリの提供者にとっては最初のサインアップやサインインの障壁を下げて手軽にユーザーを増やすことができ、ユーザーにとっても面倒なパスワードの設定やCAPTCHAの入力、また後になって再サインインする際にユーザ名とパスワードの組み合わせが思い出せないといったことがなくなります。
(使う電話番号でSMSが受け取れる必要はありますが、特定のデバイスを認証するわけではなく、SMS対応SIM入りの電話でしかアプリが使えないわけではありません)。
Twitter が発表した Fabric では、Digits のほかクラッシュ報告ツール Crashlytics、広告とマネタイズプラットフォーム MoPub、アプリ内からツイートしたりTwitterの機能が使える Twitter 統合など、Twitter がサードパーティ向けに用意するさまざまなAPIやサービスをモジュール式で利用できます。詳しくはリンク先へ。