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毎年開催されているナショナルジオグラフィックフォトコンテストだが、今年も素晴らしい作品の数々がエントリーされ入賞作品が決まったようだ。しかしどうやったらこんな美しい写真が撮れるのだろう?ファインダーを通したその世界観は撮影者の心の中の情景も投影されているようだ。
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1.人が掘ったトンネル
(撮影/キャプション:ケアリー・ナッシュ)
エチオピアのティグレ山脈にあるこの見事な横穴は、山の向こうの村と行き来するために人の手で掘られたもの。空洞の形がアフリカ大陸の形に似ているのがなんとも素敵だ。
2.夢のような情景
(撮影/キャプション:フランチェスコ・リカルド・イアコミーノ)
南アイスランドのヨークルスアゥルロゥン潟湖の空を染める息をのむほどの夕焼け。その日は夏のアイスランドの典型的な曇りの日だったので、見事な夕日は期待できそうもなかったが、もしかしたら雲間から太陽が現れるのではないかと思って、いちおう現場に行ってみた。そして、太陽が沈んだとき、空がこの世のものとは思えないほどのバニラ色に染まり、穏やかで平和そのものの光景が広がった。夕日が生み出したこの見事なまでの平穏な感覚を表現するために、長時間露光でこの光景をとらえることにした。まるで夢の中にいるような感覚だった。
3.市のたつ日
(撮影/キャプション:ケアリー・ナッシュ、撮影場所:バヒルダール)
日の出とともに、週一回ひらかれる市場に向かう村人たちでにぎわうエチオピアの道。
4.クライネシャイデック
(撮影/キャプション:ダグラス・クロフト)
スイスアルプスを歩く間、ベルナーオーバーラント地方で丸一日あった。その日はどんより曇っていて、午後から雷雨という予報が出ていたので、早めに登山道を歩き出し、何度か幸運をつかんだ。この光景はクライネシャイデック駅近くから撮ったものだが、このすばらしさはどんな言葉でも言い尽くせない。
5.母の愛
(撮影/キャプション:シャーリー・ヨン、撮影場所:ジャカルタ)
子どもにエサをやる母鳥。
6.エレクトリック・ナイト
(撮影/キャプション:アダム・アドキンス、撮影場所:キャッスル・ロック、コロラド州)
8月のモンスーンの季節に多発する稲妻。
9.ハロー!
(撮影/キャプション:ミスティ・ゲイジ、撮影場所:ポイントデフィアンス動物園、ワシントン州タコマ)
好奇心の強いこの優しい生き物は、わたしたちのほうにやってくると、しばらくじっと見つめていた。このあぶくといい、この顔といい、なんともキュートだ。
10.カツオノエボシ
(撮影/キャプション:マシュー・スミス、撮影場所:シェルハーバー、ニューサウスウェールズ、オーストラリア)
猛毒の針を持っているが、驚くほど美しい生き物だ。強い北東の風が吹いた後、この生き物が大量に湾内に流れ込んできて一晩中留まっていたので、この写真を撮ることができた。
11.動物園の王
(撮影/キャプション:シンディ・ロシット、撮影場所:エルムヴェール動物園、カナダ、オンタリオ)
2013年夏、地元の動物園で撮影した百獣の王。彼はいつも王にふさわしい風貌をしている。このポートレートは、彼の美しい瞳と見事なたてがみをとらえている。
12.恵みの雨
(撮影/キャプション:ニコラス・ローゼンス、撮影場所:ラ・フォルトゥナ、コスタリカ)
ひとり、雨の恵みを楽しむ彼は、私とカメラのためにポーズをとってくれた。
13.うっとりするほど優美
(撮影/キャプション:ティリー・パルヴィン、撮影場所:ヴァーミンガム動物園、アラバマ州ヴァーミンガム)
この鮮やかな美しい色のフラミンゴは、自分の羽根の中に顔をうずめて、仲間とともに午後の休息をとっていた。その瞳には静寂と平和があふれ、あまりの美しさに思わず心を奪われた。
14.獲物
(撮影/キャプション:アーロン・バゲンストス、撮影場所:カトマイ国立公園、アラスカ州)
この後、どうなったんだろう?
15.踏ん張りどころ
(撮影/キャプション:アシュマド・スマウィジャヤ、撮影場所:西スマトラ州)
伝統競技パチュ・ジャウィという牛レースで、疾走する二頭の牛の間で必死にバランスを保とうとする乗り手。
16.絨毯作り
(撮影/キャプション:イストファン・ケレケス、撮影場所:テケリ村、トルコ)
絨毯を作っているクルド人女性。
17.地平線への祈り
(撮影/キャプション:クリスティーナ・ケーレス、撮影場所:ムババ
ネ、スワジランド、アフリカ)
山の向こうに沈む夕日の中、日々の生活を約束してくれたキリストに希望を抱くスワジの少女。
18.いつかきっと
(撮影/キャプション:エステバン・サンチェス、撮影場所:シゲトモノ
ストール、ハンガリー)
サビはいい子にしていたら、放課後に通りでミニオートバイに乗っていいと言われている。将来の夢はレーサーになることだ。
19.バックスキン
(撮影/キャプション:ビル・スティップ、撮影場所:ウェザーフォード、テキサス州)
馬に乗った男のシルエットを撮ろうと夕日を待っていたとき、雲間から神々しい光が差し込み黄金の光の中に馬の輪郭がくっきりと浮かび上がった。
20.ビッグ・サーの高みより
(撮影/キャプション:ダグラス・クロフト、撮影場所:ビッグ・サー、カリフォルニア州)
もともと岸壁からのコククジラの回遊を見に来たのだが、濃霧でなにも見えなかった。そこでバロンダ登山道をハイキングして霧よりもっと上に出ることにした。そのおかげでルピナスの群生と青空が広がるこのような絶景写真が撮れた。
21.キリマンジャロの霧
(撮影/キャプション:ファン・マニュエル・アグイレラ・アングロ、撮影場所:アンボセリ国立公園、ケニヤ)
アンボセリのサファリで撮影した。早朝はくっきり晴れた空だったが、10時をまわると山に雲がかかり始め、海の向こうに島が浮かんでいるような効果を出すことができた。もう一度、アフリカに戻って来て雪をいただくキリマンジャロを見てみたい。おそらく、将来は気候が変わってしまい、こんな写真は撮れなくなってしまうかもしれないから。
22.プラオサン寺院の夜明け
(撮影/キャプション:ビル・スティップ、撮影場所:ジョグジャカルタ、インドネシア)
インドネシアでのテレビコマーシャルの撮影現場のひとつだった。水田で働く人々の頭上に太陽が上がっていく。
23.燃える
(撮影/キャプション:柴田祥、撮影場所:十和田、青森)
蔦沼の秋。真っ赤に燃える葉が朝日に映えている。
24.モンブランの明かり
(撮影/キャプション:グジェゴジ・カピアス、撮影場所:モンラン、フランス)
標高4450メートルのモンブランの頂上へ続く稜線。
25.メキシコハナナガサシオコウモリ
(撮影/キャプション:ファン・デレオン、撮影場所:エレファントヘッド、南アリゾナ州)
彼らは夜間に花の蜜を吸いにくるため、そこを狙って作動するようカメラをセットしておいて撮影した。
26.雲に包まれるキングス・バレー
(撮影/キャプション:ジョエル・スプーナー、撮影場所:マンスフィールド、ヴィクトリア州、オーストラリア)
キングス・バレーを見渡せる岩山に登ると、朝の雲がゆっくりと分散していき、眼下に美しい光景が広がるのが見えた。太陽の光が森の間を貫いて差し込み、ブドウ畑の整然としたまっすぐなラインと対照をなしている。
27.モンテレーの岩
(撮影/キャプション:マイケル・PA、撮影場所:モンテレー、カリフォルニア州)
アメリカの中でもっとも気にいっている撮影スポットのひとつである太平洋岸北西部だが、訪れた3日間はなんの色彩もなく、まったく心躍ることはなかった。しかし、風が強く雲が急速に流されていた最後の日、母なる自然が与えてくれた日の出にはそれは驚いた。この写真は、まるで自分たちが海岸線にいるような気分にさせられる、母なる自然が与えてくれた不思議な色合いを見せてくれている。まぎれもなく美しい場所だ。
28.カンガルーの夢
(撮影/キャプション:クリスチャン・スペンサー、撮影場所:マレー・サンセット国立公園、オーストラリア)
公園内のユーカリ系常緑樹の茂る塩湖に、どういうわけか一頭のクロカンガルーが迷い込んだ。一瞬、まるでカンガルーが水の上を歩いているような不思議な印象を与える。
29.夢見る木
(撮影/キャプション:クリスチャン・スペンサー、撮影場所:シュトレツィキ砂漠、オーストラリア)
この砂漠でぽつんと一本生えている木の根元の水溜りに、モモイロインコが群がっている。砂漠の真ん中でこの美しい鳥たちが飛ぶ様子が、これほどはっきりと均整のとれた構図で撮れた写真は珍しい。
30.あべこべ
(撮影/キャプション:ラグンホイダー・アングリムスドティア、撮影場所:バロアブンガ、ホルラウン、アイスランド)
父と一緒にバロアブンガの上空を飛んでいるときに、噴火を経験したのは驚きだった。地球の内部から噴き上げるパワーと熱、美しさは圧倒的だった。こんな圧倒的な自然を目の前にするたびに、人間などなんてちっぽけな存在なのだろうと感じることだろう。これもそんな体験のひとつだった。
31.太陽に向かって
(撮影/キャプション:ハサン・バグラー、撮影場所:ニコシア、キプロス)
羽を広げているカマキリ。太陽の光の中でとても印象的。
32.厳寒のオオハクチョウ
(撮影/キャプション:キート・テオ、撮影場所:屈斜路湖、北海道)
湖の一部は温泉が流れ込んでいて温かく、オオハクチョウが越冬するのに都合のいい場所となっている。早朝、地熱で温かい場所から湯気が立ち上り、朝の光が幾重にも分かれて、朝の食事にきたハクチョウの群れに反射している。ハクチョウたちが飛来し、氷の上に着地する特別なシャッターチャンスの瞬間が続く。
33.北極のハイタッチ
(撮影/キャプション:コリン・マッケンジー、撮影場所:スヴァールバル、北極海ノルウェー領群島)
二匹のホッキョクグマの子どもたちは氷の上で大はしゃぎ。母熊は静かに歩こうとしているが、子熊たちはそんなことはお構いなしだ。そんな中、オスの子熊がこちらに向かってこんなポーズをとった。とてもおもしろい写真。
34.海藻を食べるジュゴン
(撮影/キャプション:ローラ・ディンラス、撮影場所:アブ・ダバブ、マルサ・アラム、エジプト紅海沿岸)
パイロットジャックの子どもとともに海藻を食べるジュゴン。
35.イグアナの洞窟
(撮影/キャプション:ロレンゾ・ミティーガ、撮影場所:ボネール島、クラレンダイク、カリブ海オランダ特別自治区)
ボネール島の半分水没した洞窟で、二連の夕日の写真を撮ろうとしていたとき、水中で思いがけなくグリーンイグアナに遭遇した。好奇心の強い一匹のイグアナがこちらに向かって泳いできた。カメラのレンズの前にきたと思ったら、ひと息つきに水面に上がっていってしまった。
via:fubiz・原文翻訳:konohazuku
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コメント
1. 匿名処理班
22に一票!
色彩が素晴らしいし、作った景色なんじゃなくて自然なのがいい
2. 匿名処理班
十四番wwwwww
3. 匿名処理班
32.厳寒のオオハクチョウ
>湖の一部は温泉が流れ込んでいて温かく、
>オオハクチョウが越冬するのに都合のいい場所となっている。
「白鳥だちもさ、私らみたいにああやって、ぬくまってく(温まって行く)んだ」って、
湖畔の温泉で会った地元のばあちゃんが言ってたのを思い出した
4. 匿名処理班
全体的にものすごいけど、ライオンと火山はいまいち良さが伝わってこないな。
あと雷のやつも、雷撮った!って感じでそれ以外に面白味がないというか。でも、雷に関しては何回か撮りに行ってるけど難しさはわかるので色々伝わってくる。
5. 匿名処理班
カエルの顔がいいなw
6.
7. 匿名処理班
12,16,17,20,22,31あたりが気に入ったが、
1票だけと言われたら28に入れたい
8. 匿名処理班
1番がかっこよくて好き
2番も綺麗なんだけどこれはぜひ自分の目で見てみたいな
9. 匿名処理班
個人的には28が面白いしかわいいし思いきった構図で好きです。
Photoshopで効果をバリバリ効かせてるのは「ナショナルジオグラフィック」というカテゴリではどうなのかと思う。
10. 匿名処理班
なんで大きい画像がないんですかー!
11. 匿名処理班
14が好き。
口に魚が飛び込んでくるなんて、カメラマンにとっても熊にとっても奇跡の瞬間だったんじゃない?
12. 匿名処理班
今から10年前は、ここまで奇麗な画像はナショナルジオグラフィックでしか見れないと思ってた。
今となっては、画像は加工の手段が進化したってのも多いだろうけど