真姫「花陽が風邪をひいた?」
凛「うん……」
真姫「そう……」
真姫「って、なんですって!?」ガタッ
凛「反応が遅い上に大きすぎにゃ!」
真姫「ちょっと!詳しく聞かせなさいよ!」ユサユサ
凛「ま、真姫ちゃんやめて?」
※はじめに
・まきりんぱな
・if設定あり
・不定期&亀更新
・シリアスなしのほのぼの一直線
・短め
では、本編をどうぞ
真姫「ついつい取り乱してしまったわ……」
真姫「詳しく聞かせてくれる?」
凛「まったく……」
凛「あのね、今日の朝いつも通りかよちんの家に迎えに行ったら、かよちんのお母さんが出てきて教えてくれたんだ」
凛「37度8分くらいだから大して症状は重くはないけど、念のために学校はお休みするんだって」
真姫「そ、そう。重症じゃなくて良かったわ」
凛「もしそうだったら凛だって落ち着いてないよ」
真姫「ま、それもそうね」
先生「よーしHR始めるぞー」
生徒A「きりーつ」
生徒A「れーい」
生徒たち「「お願いしまーす」」
先生「今日は小泉が風邪で欠席だそうだ」
先生「なので、アルパカの世話の仕事を代わりに誰かにやってもらいたい」
真姫(そういえば花陽ってアルパカの世話係だったわね。物好きなことに)
凛「はーい!凛と真姫ちゃんでやりまーす!」
真姫「う゛ぇえ!?ちょ、ちょっと待っ--」・・
先生「お、そうか。なら星空と西木野、頼むぞー。昼休みに餌を上げて水を替えてくれればいいからな」
真姫「」
真姫「ちょっと凛!どういうことよ!」ドンッ・
凛「にゃはは~、ごめんごめん、つい言っちゃった」
真姫「マッタクー」
凛「まあまあ、たまにはいいじゃん。凛と真姫ちゃんの共同作業にゃ!」
真姫「きょ、共同作業って……!?」カァァ
凛「?」
休み時間--
キーンコーンカーンコーン
凛「ふあぁ……」ウーン
凛(よく寝たぁ。かよちんがいないから起こしてくれる人がいなくて全部寝ちゃったよ)
凛「いや、あれは不可抗力にゃ。先生の言葉には催眠術が含まれているに違いない!」
凛「次の授業は国語か~……もう一眠りしようか--」
生徒B「Cちゃん宿題やったー?」
生徒C「あーあれ難しかったよね」
凛「あ」
凛(し、しまった……今日は宿題のある日!)
凛(しかも今日の宿題は提出ではなく発表するタイプ。そして今日の日付は……)チラッ
凛(○日ってことは、出席番号的に当たるの凛じゃん!まったく手をつけてないよ!?)
凛「か、かよちーん……」
凛「って、かよちんは今日休みだったし」ガーン
凛「となると……」
凛「ま、真姫ちゃーん……?」
真姫「見せないわよ」
凛「まだ何も言ってないよ!?」
真姫「どうせあなたの事だから、『宿題見せて欲しいにゃ~』とでも言うつもりでしょ」・・・・
凛「その通りな上に微妙に似ているのが腹立たしいにゃ……」イラッ
真姫「もう聞き飽きるくらい言われたから」
凛「次はやってくるから見せてよぉ~」
真姫「それ毎回言ってるわね」
凛「今生のお願い!」
真姫「その言葉も何度聞いたかしら」・
凛「うぅ……かよちーん、真姫ちゃんが~」
真姫「花陽は居ないわよ」
凛「そうだった……」
真姫「いつも花陽に頼ってばかりだからこうなるのよ」
真姫「たまには痛い目にあってみなさい」ツーン
凛「真姫ちゃんのいじわる!」
真姫「私は凛のことを思って言っているの」
真姫(花陽は普段から凛を甘やかしすぎだから、たまには私が厳しくしてあげないと……)
凛「ううう……」ショボーン
真姫「……」
凛「確かに凛が悪いもんね……」
真姫「……」
凛「いつもかよちんや真姫ちゃんに甘えてばっかりだし……」
真姫「……」ウズ
凛「きっとバチが当たったんだよね」
真姫「……」ウズウズ
凛「嫌だけど、今日は素直に怒られるにゃ--」
真姫「はいこれ」・スッ
凛「……ま、真姫ちゃん?」
真姫「もう写す時間もないから授業が終わるまで持ってなさい。どうせ私は当たらないだろうから」
真姫「今回だけよ?本当の本当に今回だけなんだからね?」
凛「真姫ちゃん……」パァァ
凛「ありがとう真姫ちゃーん!」ギュウッ
真姫「ちょ、いきなり抱きついてこないでよ!」カァァ
凛「えっへへ~、やっぱり真姫ちゃんはなんだかんだで優しいにゃ~」
真姫「……まったく」
真姫(結局流されてしまったわ……)
真姫(でも、花陽が凛に優しくしてしまう気持ちが分かった気がするわね)
~~~~~
昼休み--
真姫「ごちそうさまでした」
凛「でしたー」
凛「さあ、アルパカさんの世話に行こうよ!」・・
真姫「そういえばそうだったわね。はぁ……めんどくさい」・・・・
凛「そんなこと言わないで、早く行くよー」グイグイ
真姫「ちょ、引っ張らないでよー!」
アルパカ小屋--
アルパカ白「ンメェエエエ~」モシャモシャ
凛「ごめんね、いつもはかよちんだから早くご飯を用意できたんだけど、よく分からないから遅れちゃった」
アルパカ白「ンメェエエエ~♪」
凛「おーよしよし♪」ナデナデ
真姫「んしょっと……水持ってきたわよ~」
真姫「しかしまあ、あなたも大概物好きね」・
凛「えー?アルパカさん可愛いじゃん」ナデナデ
真姫「私にはよく分からないけど……」
アルパカ茶「ン゛メ゛ェエエエ!!」グワッ
真姫「う゛ぇえ!?な、なによ!?」ビクッ
凛「真姫ちゃんが失礼な事を言ったから怒ったんだよ」
凛「ねー?」
アルパカ茶「ンメェエエエ」プンスカ
真姫「イミワカンナイ……」
~~~~~
放課後--
キーンコーンカーンコーン
凛「やっと終わった~」グデー
真姫「ちょっと、今から練習があるのよ」
凛「うーん。なんか締まらないにゃー……」
・・
真姫「確かにね……。なんだか今日は落ち着かない気持ちで、何かが足りない感じがしていたわ」
真姫「花陽がいないとこんな風になるのね……」
凛「むむ、凛だけなのは不満だったの?」
真姫「そ、そういうワケじゃないけど」アセアセ
真姫「やっぱり私たちは花陽があってこそ私たちなんだな、って」
真姫「もちろん仮に凛がいなかったとしても同じ。私たちは3人揃ってないとね」
凛「真姫ちゃん良いこと言うにゃ~」
凛「あ、凛思ったんだけど、なら今日はかよちんのお見舞いに行かない?」
真姫「え、お見舞い?」
凛「そうそう。かよちんに会いに行くの」
真姫「練習はどうするつもり?」
凛「正直かよちんがいない状態で練習しようにもモチベーションが上がらないし……」
真姫「まあ、それはそうかもだけど」
凛「なにより心配だしね、たとえ軽い熱だとしても!真姫ちゃんは心配じゃないの?」・・
真姫「……愚問ね、心配していないワケないでしょ?」
凛「じゃあ皆に言いに行こうよ、きっと分かってくれるよ!」・・
真姫「あ、ちょっと待って」
凛「へ?」
真姫「悪いけど、皆には凛から言っておいてくれる?私は少しやりたいことがあるから」
凛「なにをするの?」
真姫「……まあ、その、曲を作ろうと思って。花陽に聴いてもらうための」
凛「曲……?あっ、前に穂乃果ちゃんが倒れた時に渡したやつ?」
真姫「そんな感じ。もちろん新しい曲を作るけどね」
真姫「授業中に大筋は考えていたから、3、40分あれば作れるはずよ」
凛「真姫ちゃ~ん、授業中に関係のないことを考えちゃダメだよー?」
真姫「授業中に寝ている人に言われたくないんだけど……」ハァ
真姫「そういうわけで、私は一旦家に帰るわね。花陽の家に行く前に一度私の家に寄ってくれる?」
凛「りょーかいにゃ。じゃあ皆に伝えてくるね」
~~~~~
・・
部室--
海未「そうですか、花陽は風邪を……」
凛「うん。だから凛と真姫ちゃんでお見舞いに行こうと思って」
海未「それは仕方がないですね。二人は練習お休みしてください」
海未「ところで真姫は……?」
凛「あ、真姫ちゃんはね、かよちんのために曲を作るんだって!だから先に家に戻ったんだ」
海未「なるほど……真姫らしいですね」クスッ
穂乃果「真姫ちゃんの作ってくれた曲ね、とってもリラックスできるんだよ!私もあれを聴いてすっかり治っちゃったもん」
絵里「あ、なら皆で行くのはどうかしら。穂乃果の時みたいに」
海未「そうしたいのは山々ですが……ラブライブに向けての練習も怠るわけにはいきません。真姫と凛はともかく、全体を休みにするのはどうかと」
絵里「それもそうね……なら、練習が終わってから私たち6人がお見舞いに行くのはどう?」・
海未「そうですね、それなら大丈夫でしょう。迷惑がかかるといけませんから長居はできませんが」・
凛「かよちんもきっと喜ぶにゃー」・・
絵里「今は大切な時期なんだから、凛……それに真姫も体調には気を付けなさいよ?」
絵里「どこかの誰かさんみたいに無理をしないように、ね」チラッ
穂乃果「もう絵里ちゃん、それは言わないでよー……」アハハ…
凛「だいじょーぶだいじょーぶ!」
~~~~~
西木野宅前--
凛「真姫ちゃんの家にとうちゃーく」
凛(遊びに来たことはあったけど、基本的にかよちんと一緒だったから、実は一人で来るのは初めてだったんだよね)
凛(おかげで少し迷っちゃったし……)
凛「でもまあ、時間的には丁度曲も出来ている頃かな?」
ピンポーン
凛「……」
ガチャ
真姫「来たわね、凛」
真姫「あと少しで作業が終わるから中で待っててくれる?」
凛「分かった。おじゃましまーす」
リビング--
凛「……」
凛(リビングに一人……なんか落ち着かないよぉ)
凛「ふぇ……やっぱり広いお家だにゃあ……」キョロキョロ
真姫母「あら星空さん、いらっしゃい」
凛「あ、お、お邪魔してます」ペコッ
真姫母「いつも真姫がありがとう。あの子素直じゃない
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