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磁気浮上ホバーボードHendo Hoverboardが出資募集中、一台 約110万円。先着10台は完売 - Engadget Japanese

 
カリフォルニアのスタートアップ Arx Pax が、浮かぶスケートボード Hend Hoverborad を発表しました。現在はクラウドファンディングサービス Kickstarter で製品化に向けた出資を募っています。製品化に成功すれば、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー Part II』に描かれたホバーボードが「ほぼ」現実のものとなりそうです。
 

Hendo Hoverboard

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11 枚


 
ホバーボードといえば、映画『Back to the Future Part II(BTTF II)』でマイケル・J・フォックス演じるマーティ・マクフライが使っていた「浮かぶスケートボード」。

今年3月には、同じような浮かぶスケボーとしてYouTubeに公開された HUVr Board の動画が大きな話題になりました。ところが、これは後にコメディサイト Funny or Die によるフェイク動画だったことが明かされ、多くの映画ファンが肩を落としました。

しかし、こんどこそ本当に乗れるホバーボードが完成するかもしれません。Arx Pax が開発する Hendo Hoverboard は、磁気浮上方式を用いたホバーボード。レンツの法則を応用し、銅やアルミニウムなどと高速移動する磁石の間で発生する磁場の力で浮上します。Kickstarter の紹介動画では、男性がハーフパイプ状の床の上で、Hendo Hoverboard のプロトタイプを操る姿が見られます。
 
 
Hendo Hoverboard は人を乗せて2.5cm ほど浮かび上がります。映画のように高く浮かびあがることはできませんが、重さ約136kg まで持ち上げられる浮力を発生します。Arx Pax によると、将来的には225kg 程度の荷重には耐えられるようになるとのこと。ただし原理上、銅やアルミニウムなど非鉄金属製の床の上でないと浮かぶことはできません。

なお、推進力は持ち合わせていないため、自動的に思った方向へ進むといった事はできません。また、地面との摩擦がないため、姿勢をうまく制御できるようになるにはそれなりのコツが必要となりそうです。
 
Arx Pax では、Hendo Hoverboard のほかに、ボックス状の浮上装置 white box も開発中。Hendo Hoverboard と同じ浮上エンジンを内蔵し、購入者が自由に自身の製作物に組み込めるデベロッパーキットとして提供します。

Kickstarter で展開中のキャンペーンでは、Hendo Hoverboard を入手できる枠は10台の限定で、1台あたり1万ドル。しかし、すでに売り切れとなっています。ただ、まだ50日以上のキャンペーン期間が残っており、今後追加の枠が設定されないとも限りません。また「そんなに出せないけど、乗ってみたい」という人には5分間の試乗権が付く100ドルの枠もあります。そのほか、white box デベロッパーキットを入手できる枠も299ドルから用意しています。

まだキャンペーン開始から3日目ですが、目標とする合計出資額25万ドルはすでにクリア済み。記事執筆時点では32万5000ドルに到達しています。

このままプロジェクトが順調に製品化の工程をこなしていったとして、white box が発送されるのは2015年7月ごろ。そして、Hendo Hoverboard が出資者のもとに届けられるのは2015年10月の予定です。

2015年は『バック・トゥ・ザ・フューチャー Part II』の舞台設定と同じ年。劇中でマーティ・マクフライが履いている「自動でヒモが締まるナイキ製シューズ」も2015年の発売が予定されています。もし Hendo Hoverboard に乗る機会があるなら、ぜひシューズも一緒に揃えてほしいものです。

ちなみに Arx Pax は、Hendo Hoverboard を使ったアミューズメント施設の建設なども構想しています。さらにこの技術を最終的には耐震建築に適用したいと考えています。たしかに、家そのものが浮いていれば、いくら地面が揺れても振動は伝わりません。もし実用化されれば、地震による家屋の破損や倒壊の被害も少なくなるかもしれません。
 
磁気浮上ホバーボードHendo Hoverboardが出資募集中、一台 約110万円。先着10台は完売

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