両津「501部隊?」
- 2014年10月25日 23:40
- SS、こちら葛飾区亀有公園前派出所
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『先頭フソウノウミそれを追いかけるは一番人気オイチョカブ!』
両津「よし!いいぞそのまま逃げ切れ!」
麗子「また競馬やってるの?」
中川「残りの給料全部つぎ込んでいるらしいよ…」
『さあ最終コーナー!依然先頭はフソウノウミ!このまま逃げ切れるか!?』
両津「行け!!逃げ切るんだ!!」
麗子「いつも綱渡りね…」
『おっと!?フソウノウミ突然二足歩行!!騎手を振り落としました!!』
両津「な…!?」
『そのまま観客席に飛び込み観客の弁当を食べています!!』
両津「ふ…ふ…」プルプル
中川「…隠れたほうがよさそうだ」
『確定しました、一着オイチョカブ、二着はサカモトラブ、フソウノウミは失格となりました』
両津「ふざけるなぁ!!」ズギューン ズギューン
両津「チクショウ!あのまま行けば今頃ウハウハだったのに…」ハァハァ
部長「今日も絶好調だね両津君?」ヌッ
両津「ぶ、部長!?いやこれはお恥ずかしい所を…」ハハハ
部長「貴様はどうしてすぐに発砲するんだ!?頭の中どうなっているんだこの馬鹿者!!」ギュゥゥゥ
両津「いたたたたたた!!!部長堪忍して!!」ジタバタ
部長「まったく…派出所に来るたびに血圧が上がる…」
麗子「お水です部長さん」コトッ
中川「大丈夫ですか先輩?」
両津「おーいてー…大事な部下のほっぺがちぎれたらどうするんだよ…」
部長「お前の体は多少の事では壊れん」
両津「あら?聞こえてましたか?」ハハハ
部長「…本当にこの男に任せるのか」ハァ
中川「何かあるのですか?」
部長「実は501基地に両津を扶桑警察代表として支援物資を届けさせることが決まったんだ…」
中川「えぇ!?先輩をあの501基地に!?」
部長「本庁からの直々の伝達だ、ワシも何かの間違いだと思い何度も問い合わせたよ…」
麗子「なんで両ちゃんが?」
部長「ネウロイに襲われても死にそうに無くヒマな人材ということで選ばれたらしい、ワシは止めたんだ…」
両津「おい中川」グイッ
中川「うわっ!?何ですか先輩?」
両津「そのゴマ吉とやらはなんだ?食い物か?」
中川「ゴマ吉じゃないですよ、501基地です」
両津「何?501だと?」
中川「ブリタニアにあるウイッチ隊の精鋭基地です」
両津「ウイッチ?そういえば最近ラヂオでも扶桑のウイッチがどうとか言っていたな…」
部長「両津、話は聞いていたな?不本意ながらお前をブリタニアに送らねばならなくなった」
両津「なんで私が!?」
部長「ワシだってお前なんぞを送り込みたくはない。だがこれは命令だ」
両津「そんな!本官には市民を守るという大切な任務がですね!」
タタタタ
子供「両さん、またおもちゃ直してよ、お金持ってきたから」
両津「バカ!なんて時に来やがるんだ!」
部長「お前は子供から金を取っているのか…?」
両津「そんなことあるわけ無いじゃないですか!無償ですよ無償!」
麗子「この間からおもちゃの修理屋を始めたのよ」
両津「バカ!告げ口すんなよ麗子!」
部長「お前というやつは…」
中川「それで、いつ出発なんですか?」
部長「明日だ」
中川「ずいぶん急ですね…」
部長「基地への定期便が明日出航になるそうだ、それに乗る為急遽決定したんだ」
両津「ちょ、ちょ、待ってくださいよ部長、船にのるんですか?」
部長「そうだ」
両津「荷物届けるだけのお使いじゃないんですか!?」
部長「お前は日帰りでブリタニアまで行くつもりなのか?」
両津「おい中川、日帰りじゃ無理なのか?」
中川「無理ですよ、海を越えるんですから」
両津「そんなに遠いのか…お使い気分だったんだがな…」
部長「両津、ちょっとここに座れ」
両津「部長、私急用が…」コソコソ
部長「いいから座れバカモノ」グイッ
両津「あたた、乱暴なんだからもう…」
部長「ここに世界地図がある、ブリタニアを指してみろ」
両津「そんな、部長、中学校じゃ無いんだから」
部長「いいから指してみろ」
両津「いや~、ちょっとど忘れしちゃったなぁ」ハハハ
部長「はやくしろ」
両津「え~っと、確かこの辺だったかなぁ」スッ
部長「くく…ッ」ヒクッ
中川「先輩、そこはリベリオンです」ヒソヒソ
両津「じゃない!ここはリベリオンだった、いやぁ勘違い」
中川「ガリアの上の島です」ヒソヒソ
両津「そう!思い出した!ガリアの上の島ですよ!」ワハハハ
部長「…どうも怪しいがまぁいいだろう」
両津「ふぅ…助かったぞ中川」ヒソヒソ
中川「地理の勉強したほうがいいですよ先輩…」ヒソヒソ
部長「支援物資はすでに船に積んである、そしてこの手紙を基地の隊長と、坂本少佐に渡してくれ」スッ
両津「はいはい、分かりましたよ」
部長「そしてこれは署からお前への駄賃だ、ワシからも少し色を付けておいた」
両津「お金くれるんですか!?」
部長「あくまで手間賃だからな、無駄に使うなよ」
両津「ハイ!それはもう大切に使います!」
麗子「いきなり飲みに使わないでよ?」
両津「うるさいぞ麗子!」
部長「出発は明朝5時だ、場所は横須賀、今日はあがって明日の準備をしろ」
両津「ずいぶんと早いんだな…」
中川「軍港ですしね」
部長「両津、扶桑海軍の方々に迷惑をかけるなよ」
両津「わかってますよ!」
麗子「気をつけてね両ちゃん?」
中川「先輩、ボクが迎えに行きましょうか?」
両津「いや、本田を迎えに来させるから大丈夫だ」
部長「死ぬのは荷物を渡してからにするんだぞ」
両津「ヒデェ事言うなぁもう…」
横須賀
新聞配達「北ぁの~酒場通りには~♪」チリンチリン
ビィィィィ
新聞配達「ん?」
本田「うおぉぉぉぉぉ!」ビィィィン
新聞配達「ひゃあ!?何だ今のは!?」
本田「ダンナぁ!もうすぐ目的地だ!
両津「おぉ!ここからも軍艦がよく見えるぞ!」
本田「しかしダンナも大変だな!」
両津「部長から離れられるいい口実だと思うことにするよ」
本田「ハハハ!ようし、飛ばすぜ!」
両津「ハイヨー!シルバー!」
扶桑水兵「さて、後は出航を待つだけだな…」
ガロロロロロ
本田「よっしゃあ!到着だ!!」ギィィ
両津「よし、ご苦労だったな」スタッ
扶桑水兵「うわっ!?何ですあなた達?」
両津「警視庁から参りました両津巡査長であります!」ビシッ
扶桑水兵「あぁ、あなたが…」
本田「先輩、警視庁からなんてウソ言っていいんですか?」ヒソヒソ
両津「警視庁から指名されたんだ、あながちウソでもないからいいんだよ」ヒソヒソ
扶桑水兵「わざわざご苦労様です、案内致しますのでこちらへどうぞ」
本田「先輩、気をつけて行ってきて下さい」
両津「死なないように祈っていてくれ」
扶桑水兵「まさか白バイで来られるとは思いませんでしたよ」スタスタ
両津「アイツは昔から赤バイに憧れていてね、根っからのバイク乗りよ」ハハハ
扶桑水兵「こちらが両津さんに乗艦していただく運送艦大原です」
両津「でかいな!しかし不吉な名だ…」
扶桑水兵「501基地まではこの大原で生活して頂くことになります」
両津「まぁいいや寝れる場所があればどこでもいいからな」
扶桑水兵「詳しくは乗組員に尋ねてください、それでは私はこれで」
両津「あれ、お前は乗らないのか?」
扶桑水兵「私はこの港詰めの兵士なので、では皇国のご加護がありますように」
両津「行っちまったよ、引き合わせてくれてもいいのに…」
両津「しかし流石に艦船ともなると大きいな、大和はこれよりも遥かにでかいと聞くが…」
機関長「新入りの奴遅いな…」
機関士「あ、あいつじゃないですか?」
機関長「まったく、何を考えているんだ…おい!お前!!」
両津「ん?ワシか?」
機関長「お前以外に誰がいるんだ!早く下に下りろ!」
両津「やれやれ、いそがしいな」
機関長「まもなく出航だ!すぐにでも動ける状態にしておけ!」
両津「ワシは何をすればいいんだ?」
機関士「よかった、人手が足りてなかったんだアンタそこのをあっちに運んでくれ!」
両津「人使いの荒い連中だよまったく!」グイッ
機関士「よく持てるな…あれは数人いないと運べない重さだぞ…」
両津「次!こいつを運べばいいのか?」
機関士「あ、あぁ…頼むよ」
機関長「頼もしい新入りだ」
新人「遅れて申し訳ありません!今日配属の者であります!」
機関長「何?ではあいつは誰なんだ?」
両津「どれ、ワシが手伝ってやるよ」
機関士「すまんな!」
機関長「いや、まさか客人だとは思わなくてな」ハハハハ
両津「頼むよ、こんな美形な機関士がいる訳無いだろう…」
機関長「しかしよく働いてくれそうだ、このままウチに来ないか?」
両津「結構だよ、機関部の面倒より市民の相手
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- 2014年10月26日 00:01
- まさかのクロス
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