シャロ「それ以上言うなばかぁっ!」ココア「へぶっ!」
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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/10/13(月) 20:40:54.10 ID:GihK7+Mv0
ココア「うぁぁぁああんっ! 痛いよぉっ!」
シャロ「えっ、あっ、ご、ごめんココア」
千夜「ココアちゃん大丈夫!?」
ココア「うぅぅぅぅぅっ!」
シャロ「こ、ココア? 大丈夫?」
千夜「と、とりあえず病院に行きましょう!?」
ココア「痛い、痛いよぉ……」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/10/13(月) 20:47:17.63 ID:GihK7+Mv0
チノ「ど、どうしたんですかココアさん!?」
ココア「あ、あはは……今日シャロちゃんのお店で小銭投げられちゃって」
チノ「それで目に……どのくらいで治るんですか?」
ココア「なんかね、結構深く傷付いたのと小銭の汚れとかで、その……」
チノ「ま、まさか」
ココア「あ、あはは、片目は無事だし大丈夫だよ」
チノ「そういう問題じゃないですっ!」
ココア「えへへ、チノちゃんがこんなに心配してくれてちょっと嬉しいかな」
チノ「こんなときに茶化さないでくださいっ!」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/10/13(月) 20:56:11.15 ID:GihK7+Mv0
リゼ「シャロ、どうしてあんなこと……」
シャロ「あ、あの、先輩……その……」
千夜「ち、違うのリゼちゃん! 私がシャロちゃんを怒らせちゃって!」
リゼ「でもシャロが投げた小銭がココアにに当たったのは事実だろ?」
シャロ「うぅ……」
千夜「でもそれは私が悪いのっ、私がシャロちゃんをからかわなければあんなことにはっ!」
リゼ「……千夜、そういう問題じゃないんだ。小銭、金属を人に投げつけるなんて危険なことをしたこと、そして人を傷付けたことが問題なんだ」
千夜「リゼちゃん……」
リゼ「……シャロ、まずはココアに謝りに行こう、そしてこれからどうするか話し合わないとな」
シャロ「はい……」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/10/13(月) 21:06:43.97 ID:GihK7+Mv0
ココア「あっ、みんなどうしたの?」
シャロ「っ!」
リゼ「目を逸らすな、お前がしたことの結果だ」
シャロ「ココア、その……ごめんなさいっ!」
ココア「あ、あはは、仕方ないよ、私がついてなかったせいだし、ね?」
シャロ「でもっ、その目……ぐすっ、ごめんなさいっ、ごめんなさいっ!」
ココア「シャロちゃん……」
チノ「シャロさん、謝って済むと思ってるんですか?」
シャロ「チノ、ちゃん……?」
チノ「ココアさんは女の子なんです、顔、しかも大切な目を失うなんて……どうしてくれるんですか?」
ココア「や、やめてよチノちゃん、落ち着いて、ねっ?」
チノ「落ち着いてなんていられませんっ! 片目を失うなんて大変なことなんですよ!? どうしてココアさんがこんな目に遭わなければいけないんですかっ!」
リゼ「……とりあえず話し合おう、今はそれが大切だ」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/10/13(月) 21:18:34.83 ID:GihK7+Mv0
千夜「まずはお金の話をしましょうか」
チノ「そんな、お金で解決なんてっ!」
リゼ「チノ、そうじゃない、お金で解決するとかじゃないんだ。ただ治療費とかお金が絡むから話す必要があるんだ」
チノ「……」
ココア「治療費かぁ……シャロちゃんに払ってもらうってことになるの?」
シャロ「!」
千夜「……そのね、シャロちゃんって実はお嬢様じゃなくて、すごく貧乏なの」
シャロ「ちょっ、千夜っ!」
リゼ「シャロが貧乏?」
千夜「ええ、だから治療費とかは借金になるんだけど……」
リゼ「借金か……」
ココア「借金なんてそんなっ!」
リゼ「でもココアが自分で払うわけにはいかないだろ?」
ココア「でも……」
シャロ「私のせいでこんなことになったんだし、借金でもなんでもするわ」
ココア「シャロちゃんっ……」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/10/13(月) 21:38:25.21 ID:GihK7+Mv0
千夜「借金なんてさせられないわ、治療費は私が払うわ」
シャロ「なにいってるのよ!? あんたにそんなことさせるわけにはっ!」
千夜「私がシャロちゃんに貸すってことにしたら良いでしょ? 普通に借金するなんて大変なことになるもの」
シャロ「千夜……」
リゼ「お金については千夜と私の方でシャロに貸す方向で良いな」
千夜「私だけで大丈夫よ」
リゼ「金額にもよるだろ? そこは私達で後から話そう」
千夜「……わかったわ」
リゼ「治療費の次は、慰謝料なんだけど……そこら辺は後から専門的な人に金額を聞こう」
ココア「そんな慰謝料なんて……」
リゼ「こういう時は友達だとか忘れて、冷静に客観的に話さなきゃいけないんだ、今後の人生のために必要なことだからな」
ココア「……」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/10/13(月) 21:53:38.72 ID:GihK7+Mv0
リゼ「で、ここからが本題なんだけど、これからのココアについてだ」
ココア「私?」
リゼ「そうだな、例えば明日は学校休みだな、何しようと思ってるんだ?」
ココア「もちろんラビットハウスの手伝いだよ」
リゼ「その目でか?」
ココア「あ……」
チノ「眼帯してたって働けますよ!」
リゼ「ここではチノが許可したらそうだな。だけどこれからは先は?」
チノ「え?」
リゼ「高校出て大学も行ったとして、その先は? ラビットハウス以外で働くことになるかも知れないだろ?」
チノ「そ、それは……」
リゼ「その時に、どれだけのハンデになるんだろうな」
チノ「か、片目があれば十分ですよっ!」
リゼ「……ココア、お前は将来どうするんだ?」
ココア「わ、私は……」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/10/13(月) 22:10:27.59 ID:GihK7+Mv0
シャロ「私がココアと暮らす」
ココア「しゃ、シャロちゃん?」
シャロ「たくさん働いて、一生ココアと一緒に暮らす、それしか償う方法ないし……」
ココア「償うって……そんな……」
シャロ「こんなことじゃ償いきれないってわかってる、でもそれしかないのっ!」
チノ「でも、シャロさんって貧乏なんですよね? 慰謝料を払いつづけてまともな生活なんてできないじゃないですか」
シャロ「そ、それは……」
チノ「ココアさん、卒業してもずっと一緒に暮らしましょう、二人でラビットハウスで、バリスタになりましょう?」
ココア「チノちゃん……ありがとう」ナデナデ
チノ「んっ……」
シャロ「そしたら私、どうやって償えば……」
ココア「そんな償うなんて、考えなくて良いんだよ?」
シャロ「でもっ!」
ココア「うーん……」
リゼ「じゃあ、こうしたらどうだ?」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/10/13(月) 22:22:36.96 ID:GihK7+Mv0
ココア「んーっ、今日はお休みかぁ」
コンコン
ココア「どうぞー?」
シャロ「おはようココア」
ココア「あっ、シャロちゃん、おはよう♪」
シャロ「えっと、とりあえず付き添うからなにかやりにくいこととかあったら言ってね?」
ココア「うん、わかったよ」
シャロ「……ごめんなさい」
ココア「あはは、もう謝らなくて良いってば」
シャロ「うん……」
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/10/13(月) 22:27:07.96 ID:GihK7+Mv0
ココア「おはようチノちゃん」
シャロ「お、おはようチノちゃん……」
チノ「……おはようございます」
ココア「今日お手伝いするの休んじゃってごめんね?」
チノ「仕方ありません、リゼさんの提案を試すためですから。気にしないでください」
ココア「うん、ありがとうチノちゃん♪」
チノ「それでは私はお仕事してきます」
ココア「行ってらっしゃーい」
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/10/13(月) 22:32:03.14 ID:GihK7+Mv0
シャロ「はい、口開けて」
ココア「あーん、ん~っ♪ シャロちゃんに食べさせてもらうと美味しい♪」
シャロ「は、恥ずかしいこと言わないでよっ!」
ココア「シャロちゃん、次は卵焼き食べたいなぁ♪」
シャロ「全くもう……はい」
ココア「あーんは?」
シャロ「……あ、あーん」
ココア「あーん、ん~っ♪」
シャロ「償うとは言ったけど……なんか恥ずかしい」
ココア「シャロちゃん、次は次は?」
シャロ「はいはい、あーん」
ココア「あーん♪」
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/10/13(月) 22:41:31.98 ID:GihK7+Mv0
シャロ「それで、今日はなにかするの?」
ココア「んー、せっかくだからお出かけする感覚を味わうためにもシャロちゃんとデートしよっか?」
シャロ「で、デートって、普通に出かけるって言いなさいよっ!」
ココア「デートで良いのっ♪ えっへへぇ♪」ギュッ
シャロ「う、腕組むの!?」
ココア「ほら、片目じゃ歩きにくいから♪」
シャロ「さっきまでそこまで困ってなかったわよね!?」
ココア「良いから良いから♪ レッツデート♪」
シャロ「も、もうっ! わかったわよっ!」
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/10/13(月) 23:05:07.83 ID:GihK7+Mv0
ココア「んーっ! 今日は一日遊んだねぇ♪」
シャロ「はぁ、なんだかすごく振り回された気がする」
ココア「今日はとにかく出歩いたりして不便なことがないか確かめろってリゼちゃんが言ってたからたっくさん振り回したよ♪」
シャロ「リゼ先輩……はぁ」
ココア「ねぇシャロちゃん」
シャロ「ん?」
ココア「無理に償うとか考えなくても良いんだよ?」
シャロ「え?」
ココア「確かに少し不便なこともあったけど、大体なんとかなったし。だから無理に付き添う必要はないんだよ?」
シャロ「ココアは、付き添いはいらない?」
ココア「んー……シャロちゃんと一緒に過ごせるのは嬉しいかな♪」
シャロ「その答えはずるいわよ……」
ココア「えっへへぇ♪」
132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/10/13(月) 23:21:41.80 ID:GihK7+Mv0
ココア「ただいまー♪」
トタトタトタッ
チノ「お帰りなさいココアさんっ!」
ココア「ただいまチノちゃん」
シャロ「チノちゃんこんばんは」
チノ「……こんばんはシャロさん」
ココア「もう、チノちゃんはいつまでも変な態度取っちゃだめだよ?」
チノ「でも……」
ココア「でもじゃないの」
チノ「……ごめんなさい」
ココア「うんっ、もう気にしちゃ駄目だからね」
ココア「さて、それじゃあシャロちゃん、今日はありがとうね♪」
シャロ「ううん、お礼なんて言わないでよ」
ココア「えー、言わせてよぉ」
シャロ「……はいはい、わかったわよ」
ココア「うん、ありがとうシャロちゃん♪」
143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/10/13(月) 23:37:37.97 ID:GihK7+Mv0
リゼ「ってわけで、シャロの都合がつく限りはココアに付き添うってのはどうだった?」
ココア「楽しかったよぉ♪」
リゼ「そうか、それは良かった」
リゼ「普段はチノが、シャロも出来るだけココアを支える。二人が出来る場合はシャロが付き添うってことにしてみたわけだけど……」
ココア「私は賛成かな♪」
チノ「ココアさんが賛成なら」
シャロ「私も」
リゼ「そうか」
148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/10/13(月) 23:43:53.33 ID:GihK7+Mv0
リゼ「後は、シャロがこれからどんな仕事するかにかかるんだよな」
シャロ「治療費と慰謝料をリゼ先輩と千夜に返しながら、生活もしないといけませんからね」
リゼ「ああ、シャロはこれから大変だよな」
シャロ「頑張ってみせますよ」
リゼ「……ああ」
ココア「あんまり無理しないようにね?」
シャロ「ちょっとくらいなら大丈夫よ」
ココア「だめっ! 自分も大切にしないと怒るからね!」
シャロ「わ、わかったわよ……」
155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/10/13(月) 23:51:53.01 ID:GihK7+Mv0
リゼ「ってことになったよ」
千夜「そう」
リゼ「……はぁ」
千夜「リゼちゃん、お疲れ様」
リゼ「ああ、ありがとう」
千夜「……みんなのために頑張ってたから疲れたでしょ?」
リゼ「ん? なんのことだ?」
千夜「リゼちゃんだって本当は動揺してたのに、みんなにどうしたらいいかって教えてたでしょ?」
リゼ「……動揺なんてしてないよ」
千夜「ふふっ、そういうことにしましょうか」
リゼ「さて、私は明日もラビットハウスでバイトだからそろそろ帰るよ」
千夜「ええ、報告してくれてありがとうリゼちゃん」
リゼ「ああ、じゃあな」
157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/10/13(月) 23:57:21.52 ID:GihK7+Mv0
青ブルマ「こうして少女達は仲良く支え合いながら過ごすというお話なんですけど……」
担当「なんだかリアリティに欠けませんか?」
青ブルマ「うーん、リアリティならこれ以上ないくらいにあると思うんですけど……」
担当「まあ、このお話を元に話し合って行きましょう」
青ブルマ「はい、よろしくお願いしますー」
おしまい
159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/10/13(月) 23:58:16.37 ID:Y4grIwyV0
乙
なかなか面白かったよ
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P「へー、あずささんのミルクか」