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ヤマハ、音導管に医療用カテーテル素材を採用したEPH-M200、11月発売のカナル型イヤホン初披露 - Engadget Japanese


10月25日、26日と開催されたヘッドフォン祭り 2014秋より。今回、まず気になるメーカーとしてヤマハを訪れました。今季、特に注目のアイテムはイヤホンが2点。ひとつは8月に発売されたばかりのEPH-M200と、11月発売予定で一般には今回のヘッドフォン祭初披露の場となるEPH-R52になります。

イベントは今回も100を超えるメーカーブースが集結し、新製品発表の場として盛り上がりました。男性のマニアックなオーディオファンはもちろん、回を経るごとにますます女性のお客さん(モデルさんの数も増えた?)の比率が上がっているという印象。ヘッドフォンというアイテムが一時のブームから、一人一個持つのが当たり前の必需品になりつつあるのかもしれません。

ヤマハ、音導管に医療用カテーテル素材を採用したEPH-M200、11月発売のカナル型イヤホン初披露

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6 枚


EPH-M200

EPH-M200の特徴は世界で初めてβチタニウムという医療用カテーテルで使われる素材を、音導管に使用したところ。音導管には超極細レーザーにより一筆書き状の波状の切れ込みを入れることで、耳穴の長さや形状、方向などに合わせて音導管が曲がるようになりました。



人にもよりますが、たいていの人は右目と左目の形が違うように、耳穴も左右形状が微妙に違うものです。だから、通常左右同じ形の音導管では右耳にはフィットしても左耳にはフィットしないなど、微妙な誤差が出てくるのです。それにより空気の微妙な漏れなどが生じ、理想の音質で鼓膜に届かない可能性もあります。ヤマハはわずかな音漏れも見逃さず、このフレキシブルな音導管を開発することで理想的な装着感=メーカーが考える理想的な音質を届けています。

伝統の音叉マークがハウジングに大きく描かれているのも、楽器を開発するメーカーならではのいい音を届けるという自信の表れですが、専用に新開発された15㎜径の大型ドライバーから放たれるサウンドは、低音域~中高域までバランスよく聞こえるチューニングに仕上がっています。フィット感が極上なので、ジャンルを問わず、気持ちよく聴ける一本なのではないでしょうか。実勢価格は1万5000円前後。

EPH-R52

今回、一般向けに初披露となったEPH-R52も、装着感が抜群にいいイヤホンです。このイヤホンはどちらかといえばエントリーラインではありますが、一般的な人がイヤホンに対し抱いている不満を解消することに特に注力したようで、実際に短い時間ながらも使ってみて非常に好感が持てました。



まずは装着方法が2通り選べること。普通にイヤホンコードを下に垂らす形と、コードを耳に掛ける形で、耳の裏に通す、いわゆる"シュア掛け"もでき、よりフィット感を高められます。しかも本来密着感が高ければ高いほど気になるコードのタッチノイズが一切しないので、外で動きながら使っている際に、洋服などとこすれることでおこるノイズもまったく聞こえません。

ケーブルがもつれないようにセレーション加工にした点も、使い勝手がとてもよかったところ。特に鞄などに無造作に入れると、知恵の輪よろしく、めちゃくちゃに絡まってしまい音楽が早く聴きたいのになかなか聴けない! というのは"ヘッドホンあるある"ですが、そういったことが一切ありません。リモコン搭載モデル/非搭載モデルも選べ、リモコンの音量はアナログ式のスライダー機構で調整できるので、微妙な音量まで自分好みに設定できます。



そのほか、ステレオピンジャック部分の付け根のコード部分が断線しないように大型化したり、耳に刺さりがちな不快な高域のピークを滑らかにチューニングしたりするなど、日常的にラフに使うにはもってこいの仕様となっています。

マニアックなところでは、マンガン系の粉末をハウジングの内側に塗込むことで、8.5㎜のダイナミックドライバーの不要な振動を防止しています。そんな見えない工夫まで、エントリーラインに施してしまうところは、さすがはヤマハです。実勢価格は10000円前後。
ヤマハ、音導管に医療用カテーテル素材を採用したEPH-M200、11月発売のカナル型イヤホン初披露

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