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フォトグラファーのリンダ・クオは、米ニューヨーク州にあるどんな動物でも治療してくれるという動物病院「Center for Avian and Exotic Medicine」を訪れ、運ばれてくる様々な動物たちとその治療の様子をファインダーに収めた。
そこにはウサギやモルモットなど、一般的なペットの他に、モモンガやヨウム(アフリカに生息する大型インコ)、爬虫類など珍しい動物たちが日々運ばれてきている。
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その病院のスタッフが動物を世話する時の扱い方にクオは心から感動したそうだ。「動物を適切に治療するために、彼らはできる限りの手を尽くしていると思います。私が心を打たれたのは、彼らがその苦しみに慣れきってない点です。患畜が亡くなると、スタッフは今だに打ちのめされて取り乱してしまう。この病院に来た動物達の死は、彼らを失望させる出来事なんです。」クオはそう語る。
米国には毎年推定3億匹に上る動物たちが不法に密輸されているという。珍しい動物ゆえに、病気になった時に対応してくれる動物病院はほとんどない。ここではそんな動物たちさえも、手厚く治療してくれるのだ。
多くの人々は、世の中の動物の苦しみに心を動かされるようなことはなく、それが彼らをますます住みにくくさせている。クオが写真を撮る理由はそこにある。人間以外の他の生物に対する意識や、思いやりの気持ちを持ってもらう手助けをするためだ。
「種を撒くことで、人々がこれまで考えもしなかった別のことを考えるようになります。そして考えが変わった人々は命について別の見解を持ち始めます。それがドミノ効果だと思います。」と彼女は言う。
via:slate・原文翻訳:R
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