八幡「彼女の笑顔が頭から離れない」
- 2014年10月27日 20:10
- SS、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
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本編はとりあえず9巻まで既読。6.5は未読。
設定は体育祭の少し後あたりで、ifってことで
全部書いてあるんでこれから投下していきます
ちなみに由比ヶ浜√です
俺はやはり本音が言えない。
いつだったか、雪ノ下と交わした言葉がフラッシュバックする。
他人に誤解されていようが、既に解は出ている?
人間、大事なことほど勝手に判断する?
例えそれが誤っていようとも、解は解に他ならない。
だとしたら、勘違いは悪ではないのかもしれない。
勘違いに敏感にならなくてもいいのではないか?
他人の誤解は容認して、自分の誤解は容認しない。
あれ、俺自分に冷たくね?自分に厳しすぎるでしょ。
全然自分のこと好きじゃないじゃん…。
あ、そうか。
僕はそれで痛い目見たんでしたね。てへぺろ。
それでもやはり、俺は嘘吐きだ。
週末の金曜日、今日も元気に登校する。
学校というカオスを超えて終末が近づくんですね、わかります。
そういえばドリル装備って見た目的にどんなのなんだろう。
頭にドリルでもつけてんの?ドリルマンなの?
個人的にエグゼシリーズのデザインリメイクで一番好きなんだよな、ドリルマン。
オリジナルのデザインを損なわず、かつエグゼらしくかっこよくなってるところとかさ。
俺も空間とかぶち破りたい。ドリドリドリドリ!!
人の噂も七十五日よろしく、文化祭での一件はもはや完全に過去の出来事と化していた。
まぁ体育祭が盛り上がったのもあるんだろう。
教室に入ってもクラスメイトは一瞥もくれない。
ていうかこれ、ただ無視されてるだけなんですかね…。
せっかくクラスが俺の存在を認識し始めたってのに…。
「…ちまん」
そうか、体育祭まで俺の敵だったわけだ。
そんなにも俺が目立つのが気に食わないのか。
じゃあ決闘(デュエル)だ!!
俺のターン!ドロー!!
「八幡!」
「うぉ!戸塚か。おはよう」
「さっきから何回も呼んでるのに全然返事してくれないから…。考え事?」
「そうだな…とうとう学校行事まで俺に牙を剥き始めてだな…」
ていうかステルスヒッキー的に考えて、目立つ必要なくね?
俺の独り相撲じゃん。ぼっちだけに。えへへ…
「???」
一人で盛り上がりすぎたせいか、戸塚が首を傾げてる。あぁ^~戸塚可愛いんじゃぁ^~
そういえばこれって岡山の変態親爺が元ネタなんだよな。
俺も戸塚に勘違いしたい。変態糞親爺的な意味で。
「先生、来たみたいだね。またね!」
そういうと戸塚がぴょんぴょん自分の席に帰っていった。
あぁ^~こk…流石にしつこいな。
真面目に授業を終え、部室へ向かうと既に雪ノ下が来ていた。
会うたびに思うけど、こいついつも姿勢正しいんだな。背中に30cm物差しでも入ってんの?
30cm竹物差しはいい。さぞ、全国の小学校男子の心をくすぐっただろう。
みんなもぶんぶん振り回してたよな?
俺もやってたぜ、見てた女子にドン引きされたけどな!!
「突っ立ってないでさっさと入ったらどうかしら。いい加減寒いわ」
「おう」
部室の前でぐだぐだしてたら諌められてしまった。
もしかして機嫌悪い?あまり刺激しないでおこう。
机を見るとカバンが二つある。しかし、部室には一人だけ。
あれ?一人足りなくね?
「由比ヶ浜は?まだ来てねぇの?」
「あなたに心配されるなんて…由比ヶ浜さんが不憫だわ」ニコッ
前言撤回。めちゃめちゃ上機嫌ですね。
「ただ飲み物を買いに行っただけよ。タイミングが悪かったわね、すれ違谷くん」
「調子悪いんじゃない?ぼっちの俺に、すれ違いも糞もねーだろ」
「あら?友達がいないからすれ違うんじゃない。あなたに声をかける人なんて誰もいないでしょ?」
100万ワットの笑顔ですげぇ酷いこと言われた。
そういえばハルヒ面白かったよなぁ。
長門は俺の嫁!
「さいですか…」
「~♪」
俺を言い負かしたのがそんなに嬉しかったのか、少し嬉しそうに文庫本に目を戻す。
キョン君、寝ているハルヒの可愛さがわかった気がします。
いつのまにか部室に来ていた由比ヶ浜が俺に話しかける。
ゆきのん嘘つき!いるじゃん!俺に声かけてくれる人いるじゃん!!
「はい、ゆきのん。紅茶でいいんだよね!」
そういって由比ヶ浜がペットボトルの紅茶を手渡す。
ははーん。なるほど、ジャン負けで雪ノ下が勝ったわけか。
道理で機嫌がいいわけだ。
「ありがとう由比ヶ浜さん」
「はい、ヒッキーにも!」
俺にも黄色のスチール缶が手渡される。あったかい。
由比ヶ浜もMAXコーヒーもあったか~い。
「お、気が利くな。珍しく。」
「珍しくってなんだし!素直にありがとうでいいの!」
「由比ヶ浜さん、その男に気遣いを求めてはいけないわ」
「普段から気遣いできてるから誰にも迷惑かけてないんだろ」
「あなたの場合は気遣いというよりも視界に入ってないだけだと思うのだけれど…」
「え、俺キセキ世代だったの?ミスディレクション使っちゃってるの?」
「ヒッキー何言ってるの?生物の話?」
「なんでそこで生物の話になるんだよ…」
というか由比ヶ浜、黒バス知らないのか。
とっくに知ってるものだとばかり思ってた。海老名さん的に。
「難しいこと?アデニン・グアニン・シトシン・チミンとかか?」
「そうそうそれそれ!ていうかヒッキーよく覚えられるね」
「このあたりはな、なんとなく男心をくすぐるものがあるんだよ」
特にT2ファージとかな!
なんだよあのフォルム、かっこよすぎるだろ。
デザインが完成されすぎててつい二次創作しちゃうレベル。
いや正しくは、二次創作しちゃったレベルか。ハチマン、カコフリカエラナイ。
「そうよね。自分と違うものには興味が尽きないものね」
「生物扱いされてないの!?」
なんとなく、比企谷菌というフレーズを思い出した。
いや、菌だって生きてるじゃん。
っていうか菌に対して抵抗しろよ、俺!
「力学的エネルギー保存の法則ね」
「それそれ!中々覚えられなくてさー。何というか、無駄に難しいというか」
「今も覚えられてないじゃない…」
「ついつい力学的エネルギー”の”保存の法則とか言いたくなっちゃうんだよね」
「それだと日本語的にまずいんじゃねぇの?」
「え?なんで?」
「性質的に考えて、力学的エネルギーが保存されるという法則の略だろ。いたずらに”の”を入れると意味が変わってくることはよくある」
「ふーん?」
「例えばマシュマロ系女子とかあるだろ?あれに”の”を入れるとマシュマロの女子になる。只の悪口の出来上がりだ。」
「そっかぁ。ヒッキー頭いいね!」
「比企谷君、身体の自由が惜しければ、由比ヶ浜さんにヘンなことを吹き込まないことね」
呆れ顔で雪ノ下が忠告してくる。
ごめんなさい、からかうのが楽しくなっちゃっただけです。
話も一区切りついたところで読書に勤しもうとすると、コンコンと乾いた音が鳴る。
「どうぞ」
依頼とは珍しい。
4.
「大体事情は分かったわ」
依頼者は材木座でもなく、平塚先生でもなく、全く見知らぬ男だった。
藤沢と名乗った一年生が持ちかけてきたのは恋愛の相談で、
なんでも先の体育祭でフォーリンラブしてしまった気持ちに決着をつけたいのだという。
恐らく平塚先生経由だと思うが…なんでみんな先生に優しくしてあげないんだよ!!
恋愛の話とかされたら泣いちゃうだろ!…先生が。
「で、藤沢君は結局どうしたいのかしら?決着をつける…とはいっても、具体性がないのだけれど」
「なんていうか…その、連絡先は聞けたんですよ」
「えぇ!やるじゃん!!メールとかしてるの?」
「はぁ…まぁ。でも、メールばっかしてたくないんですよ」
「ん?なんで?仲良くなりたいんじゃないの?だったらメールが手っ取り早くない?」
「自分は彼女のメル友になりたいんじゃなくて、恋人になりたいんですよ」
うわぁ…こいつかっこいい…。
まっすぐすぎる藤沢の発言に、女子二人はぽかんとしてた。
由比ヶ浜は顔を真っ赤にしてる。いや、おまえは関係ないだろ。
「そうね。そこまで考えられているなら、私たちが手伝えそうにもないのだけれど…。その百合丘さんに想いを伝えたら?」
「告白は近いうちにするつもりです。今回依頼したいことっていうのは、デートプランを考えてほしいんですよ」
「デートプラン?」
「はい。正直、遊びに行くところってららぽーとくらいしか思いつかなくて。奉仕部に来たのはお二人の噂を聞いてたからってのもあって…」
「噂?」
二人の噂ってなんだろう。
由比ヶ浜をチラッと見てみると複雑そうな顔をしていた。
八方美人は大変ですね。っていうか僕はここでも仲間はずれなんですかねぇ…
「実は一年生の間で奉仕部って凄く人気があって、みんな部員が両方レベル高いって言ってるんですよ。そんな二人なら色々遊ぶ場所知ってるかなぁって思ってきたんですけど…」
「れ、れべっ!?えええーーーっ!!!!?」
由比ヶ浜が顔を真っ赤にして大きな声を出す。
雪ノ下はピクリとも動かない。
そうですよね、あなたは言われ慣れてますよね。
「そう。でもその点で言えば、私はあまり協力できそうにないわね。由比ヶ浜さんは?」
「ん?んんー…。まぁ遊びには行ってるけど、そういうのは…まだっていうか…」ボソボソ
藤沢は「そうなんすか…」と呟くと少し俯いた。
しかし意外だな。由比ヶ浜は割と御呼ばれされていると思ったのだが…。
それにこっちをチラチラ見るんじゃありません。迫真空手部でもあるまいし。
「ごめんなさい、そういった意味ではあまりこっちの文化に詳しくないの。でも依頼は受けさせてもらうわ。これから一緒に考えていきましょう」
「ありがとうございます。あ、あと由比ヶ浜先輩、ちょっといいっすか?」
「あたし?」
藤沢は軽く会釈した後、ドアを指さして由比ヶ浜を呼んだ。
どうやら俺らには聞かれたくない話らしく、部室の外で話し始めた。
しかし藤沢は凄いな、二重らせん構造ばりのひねくれ方をしてる俺には真似できないまっすぐさだ。
心なしかピンク色になった部室で、由比ヶ浜が口を開く。
どんな内容だったのか、私気になります!
「あたしたちで良かったのかな?」
「彼の意志だもの。私たちが気にする必要はないわ」
「それはそうなんだけど…。なんというか、こういうのって、もっと仲良い人に話さない?」
「仲良い人だと、逆に言えないこともあるだろ。恋愛の話だと尚更。」
「そうかな?茶化されたりはすると思うけど…。なんというか、大抵はお面白がりながらも相談のっ
コメント一覧
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- 2014年10月27日 20:40
- こんばんは
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- 2014年10月27日 21:12
- そして
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- 2014年10月27日 21:25
- 輝く
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- 2014年10月27日 21:27
- ウルトラソウルッ!!!
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- 2014年10月27日 21:28
- ウル
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- 2014年10月27日 21:28
- ウルトラソウッ!!
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- 2014年10月27日 21:33
- 以上、鳥羽一郎さんの「ウルトラソウル」でした!
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- 2014年10月27日 21:53
- 誰か感想書けよ!
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- 2014年10月27日 21:54
- ss感想言う前にコメ欄でワロタww
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- 2014年10月27日 22:03
- 続きましては
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- 2014年10月27日 22:36
- ウルトラマンによる
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- 2014年10月27日 22:37
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- 2014年10月27日 22:56
- ピコンピコンピコン
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- 2014年10月27日 23:04
- 三分だ (`・ω・´)キリッ
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- 2014年10月27日 23:28
- 感想がないw
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- 2014年10月27日 23:30
- そろそろ寝るおやすみ
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- 2014年10月27日 23:35
- 寒くなってきたから暖かくして寝るんだぞ
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- 2014年10月27日 23:35
- なにこの寒い流れ
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