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P「勇者様……俺が?」|エレファント速報:SSまとめブログ

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P「勇者様……俺が?」

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/28(火) 15:01:50.24 ID:wMTdBRbQ0

   Pの自宅

P「いやぁ、今日も一日疲れたなぁ……」

P「でも、泣き言を言ってはいられない!」

P「何といっても、次のオールスターライブまでは残り一か月!」

P「アイドルのみんなは、俺以上に頑張ってるんだからな!」

P「さてと! 明日も忙しくなりそうだし、今日は早めに寝るか!」

P「それじゃ、お休み……」

P「うーん、むにゃむにゃ……」

??「勇者様……」

P「くぅくぅ……ん?」




2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/28(火) 15:04:20.97 ID:wMTdBRbQ0

??「どうか私達の、夢の世界をお救いください……」

P「誰だ、この声――」

   ピカッ

P「うわっ!? な、何だこの光は!?」

   ピカアアアア

P「ひ、光が、広がって……!? の、のわああああああっ!?」


  ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※




3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/28(火) 15:08:33.02 ID:wMTdBRbQ0

   夢の世界 神殿

P「う、うーん……はっ!?」

??「お待ちしておりました」

P「誰だ……綺麗な女の人……? それより、ここはどこだ?」

??「ここは夢の世界の神殿。現実世界を生きる方々の夢を司る、神聖な場所……」

P「は?」

??「そして私は、この神殿を守る女神です」

P「……何だって? 夢の世界に……女神……?」

女神「勇者様を召喚したのは、他でもありません」

P「勇者様……俺が?」

女神「魔王ナイトメアを倒し、ドリームオーブを取り返してほしいのです」



6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/28(火) 15:18:09.65 ID:wMTdBRbQ0

P「……あの」

女神「何か?」

P「何が何だか、俺にはさっぱりなんですが」

女神「では、順を追って説明していきましょう。長いとダレるので、三行で」

P「は? 三行?」

女神「こっちの話です。コホン……では」



女神「良い夢、楽しい夢を生み出す神器、ドリームオーブが魔王に奪われました」

女神「あれが魔の力に染まれば、現実世界の人々は毎晩悪夢に苛まれる事となります」

女神「どうか魔王を倒し、ドリームオーブを取り返してください」



7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/28(火) 15:20:14.41 ID:wMTdBRbQ0

女神「以上です」

P「何だか星のカービィのような、ドラクエのような話だな……」

女神「引き受けていただけますね?」

P「一つ、疑問があります」

女神「何でしょう」

P「どうして俺なんですか?」

女神「あなたが、この世界を救ってくれる勇者様に他ならないからです」

P「いや……。俺、違うと思いますよ?」

女神「間違いありません。私にはわかります」

P「その根拠は?」

女神「ティンときましたので」

P「はい?」



8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/28(火) 15:24:09.96 ID:wMTdBRbQ0

女神「ですから、ティンときたのです」

P「…………」

女神「もう一度言いましょうか? ティンと」

P「わかりましたわかりましたわかりましたよ! ティンときたなら仕方ないです!」

女神「詮索はなさらないのですね?」

P「その言葉を言われたら、何を言ってもムダな気がしまして」

女神「賢明な判断です」

P「とは言っても……俺、本当にただのアイドルプロデューサーなんですよ」

女神「現実の世界での勇者様の身分は、もちろん存じております」

P「……ちなみに、身分以外の俺に関する情報、どこまで知ってます?」

女神「あとは何も知りません」

P「あれ、そうなんですか?」

女神「むやみにプライベートを調査するのは、失礼かと思いまして」

P「はあ……」



9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/28(火) 15:28:39.04 ID:wMTdBRbQ0

P「まあ、それはともかくですね」

女神「はい」

P「そんな俺が、魔王なんて大それたヤツを倒せるんでしょうか?」

女神「不安に思われるのは当然です」

P「ええ。心の底から不安です」

女神「では今から、私が編み出した、打倒魔王のプランを紹介しましょう」

P「プラン、ですか?」

女神「ええ。その前に、最初に言っておかねばならないことがあります」

P「何でしょうか?」

女神「勇者様が夢の世界に留まれるのは、一日当たり八時間です」

P「ふむ……。ちょうど俺の睡眠時間と同じですね」

女神「夜、現実世界で勇者様が眠りに就いている時でないと、召喚できませんので」

P「そうなのか……。実生活に影響が出ないのはありがたいですね」



11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/28(火) 15:32:27.34 ID:wMTdBRbQ0

女神「そして八時間のうち、七時間はレベルアップに励んでいただきます」

P「レベルアップですか。具体的にはどうすれば?」

女神「今から私の力で、勇者様をこの世界の南端にある、567平原にワープさせます」

P「567って、何て読むんですか?」

女神「コムナと読みます」

P「予想通りでした。そこで俺は、何をすればいいんでしょう?」

女神「はぐれマイクを倒してもらいます」

P「は? はぐれマイク?」

女神「ええ。567平原には、マイク形の金属製モンスターが大量に生息しています」

P「は、はあ。なんだか、ゲームみたいな話になってきたぞ……?」



12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/28(火) 15:36:09.98 ID:wMTdBRbQ0

女神「固いうえにHPが5もあるので、一人で倒すことは困難ですが」

P「HPって、ヒットポイント……?」

女神「物事をわかりやすく伝えるのは、重要だと思いませんか?」

P「……否定はしませんが」

女神「ともかく。もし倒せた場合は、莫大な経験値が手に入ります」

P「つまりドラクエでいう、はぐれメタル狩りをしろと?」

女神「理解が早くて助かります」

P「ははは……そいつはどーも」

女神「経験を積んでレベルアップすれば、魔王を倒すことも不可能ではないでしょう」

P「そうかなあ……。でも、俺がやるしかないんですよね?」

女神「ええ、ティンと来ましたので」

P「……やれるだけはやってみます」

女神「ありがとうございます」



13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/28(火) 15:40:07.53 ID:wMTdBRbQ0

女神「そうそう、大切な事を言い忘れていました」

P「何をでしょうか?」

女神「タイムリミットまでは、今日を入れて三日です」

P「……はい?」

女神「三日を過ぎれば、ドリームオーブの力は魔王に取り込まれてしまいます」

P「…………」

女神「そうなったが最後、何人たりとも魔王を倒すことはできなくなるでしょう」

P「えっと」



14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/28(火) 15:44:24.16 ID:wMTdBRbQ0

女神「ですので三日のうちにレベルアップを行い、魔王を倒してください」

P「無理じゃん?」

女神「やってみなければわかりません」

P「いや、でも」

女神「それではよろしくお願いします。567平原にワープ!」

    ギュイーンギュイーン

P「うおぉぉぉぉ!? 体が空を飛んでいくぅぅ!?」

女神「七時間が経過したら呼び戻しますので。御武運を」

P「御武運を、じゃないだろおおぉぉぉぉ!?」



15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/28(火) 15:48:18.44 ID:wMTdBRbQ0

   夢の世界 567平原

P「飛ばされてきちゃったよ」

P「やれやれ……えらい事に巻き込まれたな……」

P「意外に順応できてるのは、日頃の生活のたまものかな?」

P「とにかくまずは、そのはぐれマイクとやらを見つけないと……お!」

   はぐれマイクが現れた!

P「早速出たぞ――」

   はぐれマイクは逃げ出した!

P「あ」



16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/28(火) 15:52:29.62 ID:wMTdBRbQ0

P「き、気を取り直して次に」

   はぐれマイクが現れた!

P「よし、今度こそ! てぇりゃあ!」

   Pの攻撃! はぐれマイクに1のダメージ!

   はぐれマイクは逃げ出した!

P「……えっと」

P「確か女神様、HPは5あるって言ってたよな」

P「つまり、逃げられるまでに一人で五回殴れと」

P「…………」

P「ムリゲーじゃん?」



17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/28(火) 15:56:14.82 ID:wMTdBRbQ0

   はぐれマイクが現れた!

   はぐれマイクは逃げ出した!

P「あ、ちょ」

   はぐれマイクが現れた!
  
   はぐれマイクの攻撃! ミス! Pはダメージを受けない!

P「お!」

   Pの攻撃! はぐれマイクに1のダメージ!

   はぐれマイクは逃げ出した!

P「…………」

P「どうしよ、これ……」



18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/28(火) 16:00:14.93 ID:wMTdBRbQ0

   七時間後 夢の世界 神殿

女神「成果はいかがでしたか?」

P「なんとか二匹倒せました」

女神「では、今のレベルは」

P「3です」

女神「…………」

P「…………」

女神「何という事でしょう」

P「だって、すぐ逃げるんですもん! そうそう五回も殴れないですよ!」

女神「弱りましたね。私の計算では、魔王を倒すには最低40レベルは必要なのです」

P「全然足りないじゃん!」



19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/28(火) 16:04:09.14 ID:wMTdBRbQ0

女神「まあ、終わったことを悔いても仕方がありません」

P「そりゃそうですけど……」

女神「では早速、魔王に挑んできてください」

P「……え?」

女神「プランでは七時間を修行に、残り一時間を魔王との決戦に使う事となっています」

P「でも、間違いなく勝てませんよね?」

女神「やってみなくてはわかりません」

P「わかりますよ! だってさっき、最低40レベル必要って言ったじゃないですか!」

女神「もしかすると、私の計算ミスかもしれません」

P「ミスってたとしても、適正レベルが3なわけないでしょーが!」



20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/28(火) 16:08:14.05 ID:wMTdBRbQ0

P「どう考えても無理でしょ! 3レベルで魔王倒すとか!」

女神「魔王はこの世界の北端にある675城で、オーブの力を得るための儀式を行ってます」

P「スルーですか」

女神「675はムナコと読みます」

P「ぶっちゃけ名前はどうでもいいです」

女神「せっかく私が親切心で……ぐすっ」

P「あ、ありがとうございます女神様! だから泣くのはやめて!」

女神「わかっていただければ結構です……ぐすん」

P「マジ泣きだったよ……ビックリした……」

女神「そうそう、また言い忘れる所でした」

P「切り替えがスピーディ
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年10月28日 22:19
      • パーティメンバー13人…円卓の騎士か
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年10月28日 22:31
      • アイマスのFEならフリゲにあるよね
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年10月28日 22:36
      • 3 結婚相手にピヨちゃん選んだのは正解だったと思うが、社長がルドマンポジなら恒例のネタ欲しかったので星3
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年10月28日 22:46
      • モバマスで良ければコシミズクエストとかあるけどな
      • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年10月28日 22:48
      • 天空でチマチマ削ってたなー
      • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年10月28日 22:51
      • 魔王に与えたダメージを÷2すると………
      • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年10月28日 22:52
      • 装備品も無しに魔王を倒せとか…
        この鬼!悪魔!女神!
      • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年10月28日 22:56
      • お願いする立場の女神が偉そうでいらつく。
      • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年10月28日 22:57
      • 面白かった
        もう一波乱あっても良かったと思うけど
      • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年10月28日 23:09
      • なんかこの女神様見ててパルテナ様思い出した
      • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年10月28日 23:12
      • 翌日、事務所に新たなるメンバーが…!?
      • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年10月28日 23:37
      • 高木「なんと この私が 好きと申すか!?」
      • 13. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年10月28日 23:43
      • きっとこの女神はちひろって名前だな。
      • 14. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年10月28日 23:54

      • それは鬼!悪魔!!
      • 15. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年10月28日 23:57
      • Pと女性が付き合うことになり事務所が暗黒面におちましたとさ

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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