Nestがスマートホーム企業Revolvを買収、パートナーも大増量
プラットフォーム強化へ、攻めの一手。
フィットネストラッカーや車、洗濯機に電球、カメラ。Nestは自ら作る製品はサーモスタットと火災報知器のふたつしかないものの、それらと連動する無数の製品のエコシステムを築いてきました。先週、Nestはそれを強化すべくスマートホームシステムのスタートアップ企業Revolvを買収し、プラットフォームと互換の製品も5つ追加されました。
The Vergeによれば、Nestは買収するRevolvの既存のハードウェア製造を打ち切り、サードパーティのデヴェロッパー向けプログラム「Works with Nest」開発に注力させるそうです。「我々は、新たにハブを増やしてユーザの心配を増やすのが良いとは思わない」とNestの共同創業者マット・ロジャース氏はReCodeに語っています。NestとしてはRevolvの製品でなく、彼らが持つスキルを手に入れたかったようです。
Nestが「Works With Nest」をローンチしたのは5ヵ月ほど前でした。Nestは自前で新たなハードウェアを作るのではなく、他の有能な企業をそのゆるい傘の下に組み入れることにしたんです。スタンドアロンのスマートホーム製品を作っているQuirkyなどは苦戦しているようなので、プラットフォームに注力するやり方は賢いと思われます。
Nestと新たに互換性を持った製品は、まずスマートなスプリンクラーシステムのRachioです。効率性重視のNestのエコシステムに、すんなりとはまりそうです。
もうひとつは音声コントロールのホームアシスタントIveeで、Nestファミリーに音声操作をもたらします。またWallyHomeは水もれ・湿度検知システムで、湿度・温度システムのネットワークによって家全体のより詳細な把握を可能にします。
さらに、家族の居場所をスマートフォンの位置情報でトラッキングする無料アプリLife360もNestパートナーチームに入りました。「誰が・いつ・家にいるか」を把握できれば、Nestはいつエアコンをオフにするのか正しく把握できるし、Nestエコシステム内の他の製品もそれに対応した設定ができます。
もうひとつ重要な新パートナーは、主要スマートウォッチのひとつであるPebbleです。Pebbleが今年発表したアプリLeafがNestにサポートされ、Pebbleから家の温度設定ができるようになりました。
というわけで、Nestのプラットフォームには一気に新機能が追加され、買収によるチーム増強で開発も加速されていきそうです。すでに可能なIFTTTとの連携などの便利機能と併せて、Nestな家はますますスマート化していくことでしょう。
Kelsey Campbell-Dollaghan - Gizmodo US[原文]
(miho)
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