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貴音「ボリボリ、サクサク、モグモグ、カリカリ、パリパリ ズズー」


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あかり「・・・意気地なし」結衣「!?」








1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 18:35:52.72


あのネットリとまとわりつく茹だるような暑さは過ぎ去り風の中に涼しさが混じってまいりました。
 

 はじめまして四条貴音です。今日は午前中にレッスンがあり午後からは完全なオフでございます。
 ですのでいささか暇を持て余し事務所でゴロゴロしている次第であります。

 
 さて今の季節が一番過ごしやすい季節なのでしょう。もうしばし経てば刺さるような寒さに身を縮めることとなるでしょう。

 真、日本の四季の彩りは不思議です。季節の移り変わりは自然の様々な面を見せてくれます。時に優しさだけでなく

地震や台風のような凶暴な一面を見せてくれます。それもまた天地の意志なのでしょう。それはそうとして、


「食べ物の美味しい季節になりました」


 夏の暑さは食欲を減衰させます。わたくしもいつもはらぅめんのおかわりの五つ六つは軽いのですが猛暑ではいささか

身体の調子が狂い、二つ三つにとどまっておりました。 あとは餃子その他をひと皿といったところでしょうか。

 うふふ、らぅめんだけでは栄養のバランスが悪うございます。きっちり野菜などを摂るのが大切なんですよ。


2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 18:37:50.26


「四条さん、お茶が入りました」

 思考にふけておりましたら雪歩殿がいつものように柔らかい笑顔とともにお茶を淹れてくださいます。

「ありがとう、雪歩殿」

 私は軽くお礼を伝えお茶をすすります。初めて味わう芳香。一口含むと苦味とともにかすかな甘味が感じます。

「ある地方のお茶なんですよ。お茶は京都や静岡だけでなく全国で色々あるんです。あっ、今度、富山のバタバタ茶というのを

手に入れたから持ってきますね」

 バタバタ茶。これまた面妖な響きです。何ゆえバタバタなのでしょう。忙しい時に淹れるのでしょうか? いやいやそれは

本末転倒なのではないのでしょうか。やはりお茶はゆったりと味わいたいものです。

「お茶請けも持ってきましたよ。お菓子でなく漬物ですけど……知り合いからもらった物なんです。いぶりがっこと言う、とっても

美味しい漬物なんですよ」

 ふむ。黒ずんでいていささか食欲をそそりませぬ。ですが何か惹きつけてやまない魅力を感じます。


 ボリっ、こっ、これは!


 ボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリ!!!


4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 18:40:10.26


「はわわっ、ダメだよ四条さん! これみんなの分もあるんだよ。一人で食べ過ぎないでー!!」

 雪歩殿が必死にわたくしの腕を引っ張り上げて止めてきました。「私は一体何を?」はっと正気を取り戻すことに成功しました。

「もうー、あんまり聞き分けが悪いと穴掘って埋めてしまいますよ」

 雪歩殿は可愛い眉間にシワを作り、メッという感じで指を振り上げます。自分を変えたいとアイドルを目指す雪歩殿。

恐る恐るではありますが一歩一歩着実に進み苦手なものを克服しようと努力が実りつつあります。ただ……少々間違った

方向でアグレッシブになったのかもしれませぬ。

「申し訳ございません。非常に美味ゆえつい我を忘れました」

 ぺこりと頭を下げます。いえ、本当にこのいぶりがっこ、おいしゅうございました。何というか最高のタクアンとソーセージを

一緒に食べたかのような感覚でしょうか。

「うふふ、それは的確かも。いぶりがっこは燻製した大根を漬け込んだものなの。本来タクアンは外で干してから漬け込むの。

でもいぶりがっこの生産地秋田は外が大雪で大根が干せないの。だから囲炉裏に吊り下げて干していたら煙で燻され、独特の

味わいが出たという話よ」

 雪歩殿の説明に得心しました。これもまた生活の知恵というものなのでしょう。先人の経験は真、学ぶことが多いです。


 しかし……


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 18:43:26.30


わたくしは少々恨めしそうに皿に少し残ったいぶりがっこを見つめます。自分の行為ゆえとは言えお茶請けを失った訳です。

 このままお茶だけではいささか寂しいというもの。どうしたものだか。


「うっうー、おはようございますー」

 元気な挨拶とともにやよいが事務所に入って参りました。蛇足ですが出社時の挨拶は午後でも夜でも「おはようございます」

なのでございますよ。

「おはようございます、やよい。今日は収録と聞いておりましたが」

 にこやかにわたくしはやよいに話しかけてみます。彼女の元気を見ますと頑張らなければならないという気持ちが大きく湧いてくるもので。

色々と忙しく悩みや辛いことが多いと思いますがそれでもいつも元気いっぱいに明るく返事する。そのようなやよいを見て自分もまた、

奮起を奮い立たせるのです。

「はい、色々ありましたけど上手く行きましたー! あっ、番組のデュレクターからこの前の無人島サバイバルロケの反響が好調

なので今度山奥に入ってのサバイバル生活はどうかと言われちゃいましたー! 秋の実りを採集して過ごすというんです。

なんだか楽しそうですよね!うっうー、また新しい仕事、嬉しいです!」


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 18:44:32.37


……このバイタリティには本当に脱帽するだけでございます。

「ふふっ、お疲れ様やよいちゃん。今、お茶を入れるから待っててね」

 雪歩殿もそう感じたのでしょう。やよいのためにお茶の準備をし始めますた。

「ありがとうごさいます。あっ、お茶請けにクッキーを作ってきました。春香さんみたいに美味しくないかもしれないですけどどうです?」

 そういってやよいは紙袋からクッキーを取り出しました。手作りらしく形は不揃いですが、やよいの真心がこもり美味しそうであります。


 サクサク。ふむ、甘さ控えめでありますが──いささか食感が春香が作るクッキーと異なっております。


「んっ、これ小麦粉でなく別のものを使っている?」

 雪歩殿も一枚いただき首をかしげております。

「はい! おからと豆乳で作ったクッキーです」

 やよいは元気一杯に答えてくれました。


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 18:46:03.75


ほほう、それは健康に良さそうでありますね」

 わたくしはそう言ってもう一枚頂きます。おからといえば豆腐を作るときの絞りかす。非常に安価であると聞いております。

ですが栄養的には非常に優れていているようです。やよいといえばもやしを連想いたしますがこういう安くて栄養溢れるものを

見逃さないのでしょう。まさに質実剛健と言えます。

「うちの弟たちのオヤツとして作ったんです。一杯食べさせたいから……」

 すこし恥ずかしそうにやよいは言います。なるほど。やよいには多くの妹と弟がおられます。育ち盛りで既存のおやつでは

とても足りないのでしょう。

「それにおからはもやしのように栄養いっぱいです。お通じにもいいんですよ。たから毎日爽快です。」「ビヨ!」「あらあらー!」

 やよいの言葉とともに二陣の風が吹き荒れます。一体なんなのでしょう?!!


 サクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサク!!
 
 サクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサク!!


「め、面妖な……」


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 18:48:06.42


ピヨピヨ言う人と、どこか「どたぷーん」な人が一心不乱におからクッキーを貪っております。

「はわわ、みんなの分が無くなりますー!」

 そんなオロオロするやよいの様子を受けて雪歩殿が、

「もう、音無さんもあずささんも止めてくださーい! 穴掘って埋めてしまいますよー!!」

 声を張り上げると同時にふたりは「ピタッ」と食べるのを止めてしまいます。

「うう、反省してます。でも、この頃お通じが悪くて……」

 小鳥嬢が涙をホロホロ流しております。そんなに大変なのでしょうか? 自分には縁がなくて分からないです。

「ふふっ、ごめんなさいね。少し自分もお腹の調子が調子が悪くて──」

 あずさも柔らかく笑いながら言い訳をしておます。それにしてもあずさはいつの間に事務所に来たのでしょう。小鳥嬢は仕事を

しておりましたがあずさは事務所に居なかったはずなのですが……まさに面妖の一言です。

「あー、みんなの分が足りなくなってしまいましたー!」

 少し涙目のやよいに申し訳ないと思ったのかあずさが、

「やよいちゃん、ごめんなさいね。代わりというわけでないですけどこれなんかどうかしら?」


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 18:50:38.32


あずさが小さなたっぱぁに入った玉こんにゃくの味噌煮を差し出してきました。

「私、グラビアの仕事が多いからどうしても体型が気になってしまうので弁当とかは持参しているの。差し入れの弁当は何というか

揚げ物などが多くてカロリー過多なんですもの」

 あずさは我が765プロで最もぷろぽーしょんが抜群ですゆえ肌の露出の機会も多いのでしょう。あいどるたるもの健康管理、

体型維持は必須と言えます。最もわたくしは一度も摂食等は考えたことがございませんが。

「でっ、これはちょこちょこと合間に食べる物よ。こんにゃくはカロリーがほとんど無いし、お腹の中を掃除してくれると言いますからね」

 そういえば、昔、富士山が噴火した頃の話ですがこんにゃくがお腹に溜まった火山灰を掃除してくれると流行したことがありました。

もちろん、本当にそんな事が出来るわけないのですがお腹の中を綺麗に掃除するのは本当なのです。先人たちは日々のは経験で

知っていたのかもしれませぬ。

「うっうー、とっても美味しいです!」

 やよいがあずさのつくったこんにゃく料理を食べて頬を緩ませております。真、可愛い限りです。

「これは間食用だけどご飯のおかずとしてなら白ごまや人参にごぼう、レンコンなど根菜と一緒に作るとボリュームと歯ごたえが

あってオススメですよ。味噌炒め煮も良いかもしれませんね」

 あずさの言葉にやよいは「ふんふん」と頷いておりました。こんど夕食のオカズとして作るのでしょう。ぜひご相伴に預かりたいものです。


11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 18:51:42.49


「じゃあ、あたしもお詫びに個人的なおやつを提供するわ」

 そう言って小鳥嬢もたっぱぁを取り出し、くっきんぐぺぇぱぁに包まれてものを差し出しました。中はカラカラに乾いたかぼちゃに

じゃがいも、玉ねぎです。

「野菜チップスよ。しかも揚げずに作ったの。ノンオイルだから超ヘルシー!」

 小鳥嬢は笑顔で語り皆に差し出しました。

「あっ、美味しい。うん、じゃがいものはポテトチップと変わらないね。味付けは……カレー味?」

 雪歩殿が何枚がいただき、そんな感想を漏らします。私も一枚頂きましょう。ふむ、かぼちゃのほっこり感がたまりませぬ。玉ねぎは

自然な甘みがカレー味を引き立て、じゃがいものは市販のポテトチップとほぼ変わらぬ感じ。なかなか良いものです。

「ふふっ、それでいてカロリー、塩分、油脂は市販をはるかに下回るのよ。健康的生活にこの三つの過多は厳禁だからね」

 小鳥嬢の説明を受けながら皆はポリポリと野菜チップスをいただきます。やよいは「また、新しいおやつのレシピをげっとです、イエーイ!」

と喜んでおります。

「……この年になると暴飲暴食のツケがあっというまなの。ちょっと油断するとあちこちに余計な肉が肉がー!」

 確かに。わたくしも食べれば食べるほど胸とや尻にぼりゅーむが増しますゆえ。と申したら何故が小鳥上に睨まれました。不可解なことに

あずさも雪歩殿からの視線が強く感じます。やよいだけが不思議そうに首を傾げておりましたが。


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 18:53:03.10


「こういう仕事ですからカロリー制限は大変ですものねぇ。でも、甘いものの誘惑、本当に怖いわぁー」

 あずさが少しため息をついた時です。ドアが開き、


「にひひ、みんなのアイドル伊織ちゃんが帰ってきたわよ。さあ、喜びなさい! すごい差し入れを持ってきたんだから。

ゴージャスセレブプリンの期間限定版。その名もフルアームド・ヘビーアームズバージョンよ!!」

 しかし、皆から歓声は上がらず、冷たい沈黙だけが漂いました。やよいだけが無邪気に「やったー」と喜んでおりますが。

「えっ、えっ、何の雰囲気? 私何か悪いことした?」

 いえ、たいみんぐが悪いだけです。

「皆と少々食の節制の話をしておりましたので」

 わたくしの言葉に伊織は、

「ああっ、確かにこのゴージャスセレブプリン・フルアームド・ヘビーアームズはダイエットとかとは対極の存在だからね。砂糖と油脂の塊だし」

 得心したようです。

「元々はお茶請けの食べ物の話だったんだけどね」

 雪歩がフォローする様に言います。






13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 18:54:13.50


「お茶請け……それでクッキーとか漬物が置いてあるのね。私は雪歩の日本茶も美味しいと思うけど家ではもっぱら紅茶ね。

たまに中国茶で飲茶もするけどさ。あっ、今度茶葉を持ってこようか。一番摘みの良いのが余ってのよ」

 伊織は周りを見渡しながら言うと雪歩は「それは楽しみです」と笑顔で返しておりました。

「紅茶のお茶請けはケーキとかカロリーが多そうなのよね」

 小鳥嬢がそう言葉を漏らすと、

「そうでもないわよ。チョコレートケーキを紅茶のお茶請けにしたけど味がよく分かんなかったもの。相性が悪かったみたい。まあ、

クッキーとか連想すると思うけどチーズなどもお勧めよ。あとドライフルーツもね。ただ、これは紅茶の種類もあるからね。例えば

フレッシュチーズはダージリンやアッサムには良いけどアールグレイにはあまり合わないのよ」

 と、伊織が解説してくれます。皆はふむふむと頷いてました。


「ただいま。んっ、どうしたのみんな集まって?」

 その時、如月千早が帰ってきて集まるわたくしたちを訝しげに見つめてきます。

「うふふ、実はね……」

 あずさが千早に説明いたしますと、


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 18:55:11.33


「なるほどね。──実は私もこの頃考え方を改めたの。歌が歌えればいい。それ以外は所詮瑣末事。食事も同様。お腹が入ればいい。

栄養なんて錠剤で十分。そう思っていたわ。けど、違うのよね。歌を歌いたいのなら人以上に食事に注意しないといけない。だから──」

 千早が小さな瓶を二つ取り出しました。一つはりんごのようですね。もう一つははて、なんでしょう?

「りんごの砂糖漬けとしょうがの甘酢漬け。春香に習った料理よ。両方共健康に凄く良いの」

 ほほう、これは美味しそうです。

「みんなも良かったら食べてみて」

 千早の言葉に皆は手を伸ばします。

「あー、このりんご、すごく甘いですー!」

 やよいはりんごの砂糖漬けを食べて感嘆の声をあげてます。

「しょうがはこのピリッとしたのがお茶にとても合いますー」

 雪歩殿はしょうがの方を食べてからお茶を飲み笑顔になります。

「りんごが赤くなると医者は青くなるというほど健康に良い食べ物だし、しょうがは喉にとても良い食べ物なの。他にも毎朝、牛乳と

プロテインにバナナを中心としたミックスジュースを飲んでいるわ。これも効果抜群という話だから」


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 18:58:21.89


その言葉を受けましてあずさが

「あらあらそれは美味しそうね。私もやってみようかしら」

 と言うと、

「……いえ、あずささんには必要ないかと」

 と、千早はあずさの身体的特徴に目を向けました。意味が分からないあずさは「?」を浮かべて首をかしげます。

「くっ」

 そう言って千早は顔をそらしました。


「はいさーい」

 微妙な雰囲気を元気な声で吹き飛ばしてくれました。響です。いつも元気いっぱいのようでなによりです。

「おー、みんな、そこで何やってるんだー」

 小鳥嬢が「あのね……」説明をいたします。響は「フンフン」と聞き、

「よし、ならこの響様が自分がどうして完璧か、その一端を明かすとするぞー」

 と、布に包まれたものを差し出してきました。


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 18:59:50.68


「なんだろう……沖縄のお菓子かな?」

 雪歩が首を傾げますと、

「サーターアンダーギーだったですか? とっても美味しかったですー!」

 やよいがにっこり笑って言います。

「まあ、確かに美味しかったわね。ても、あの包みはそんなに大きいものじゃないわよ」

 伊織が響の手に持つ手のひらサイズの包みを見て言います。

「ふふん、ハム蔵もお気に入りの食べ物、それは!」

 なんと面妖なことに「ひまわりの種」でございました。

「あっ、あの響ちゃん……私たちハムスターじゃないのよ。それはちょっと──どうかと思うのだけど」

 困った顔であずさが言いました。みんな概ね同様のようです。

「ふふん、だから甘いだぞ。ひまわりはハムスターの餌じゃなくて人間も食べられるんだぞ。もちろん栄養価も完璧さー。

それだけじゃないぞ。ひまわりの種の効用は緊張をほぐして実力を発揮しやすくするんだ。自分がいつもオーデションを

挑む時はこれをボリボリするぞ」


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 19:01:46.21


さっ、食べて食べてと差し出してまいります。恐る恐る手を伸ばしてみました。──意外といけますね。

「ひまわりの種はお茶として飲むのもいいんだぞ」

 雪歩が「へぇー」と感心してました。あとから聞いたのですがひまわりの種は人の欝を吹き飛ばす力がとても強いとか。

なるほど、ですから響はいつも元気いっぱいなのですね。

「にひひ、でもだからといってハム蔵の餌まで食べると、また逃げられるわよ」

 伊織の言葉に響は「うぎゃー」と叫びます。そのりあくしょんが可笑しかったのか皆が大きな声で笑いました。


「むー、うるさいのー」

 向こうのソファーで寝ていた美希が目覚めたようです。

「あふぅ、なんだかお腹が空いちゃった。ねえ、雪歩、お茶を淹れてくれないかな。あ、湯のみじゃなくてお椀にね。あとお箸もお願い」

 美希の言葉にはてなまーくを浮かべながら雪歩殿はお茶の準備をいたします。皆も同じく疑問の顔を隠せません。


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 19:02:36.07


その間にも美樹は自分の荷物からいそいそと小さな焼きおにぎりをいくつも取り出しました。──ふむ、確かにおにぎりは

お茶の友として最適ではございますがお椀に? まさか?!

「うふふ、おにぎり茶漬け完成なのー!」

 雪歩殿の淹れてくれたお椀に入ったお茶に小さな焼きおにぎりを一つ入れます。箸で突き崩しながら焼きおにぎり茶漬けを

美味しそうにパクついております。ほほう、じゅるり……。

「んっ、みんなも食べてみる? 焼きおにぎりは一杯あるよ」

 美希の言葉が終わるより早く雪歩殿がお茶を淹れに行きました。香ばしい香りがたまらなかったのでしょう。

「いただきます」


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 19:03:44.06


醤油のタレで焼き固めたおにぎりをお茶の入ったお椀に入れます。ふわりと香ばしい芳香が漂いました。焼きおにぎりの表面は

強めに焼かれており固いです。ですが箸で突き崩すと柔らかい部分が出てきます。ご飯がお茶でふやけ醤油の色がお椀の中で

広がってまいります。すすると香ばしさとお茶の苦味、さらに醤油の塩気が渾然と口の中に広がります。

 おにぎりを食べてみます。固くコリコリしてますがお茶で少しふやけて柔らかくなっていきます。中の白い部分もお茶を吸って

茶色く染まります。お茶とおにぎりと醤油。たったそれだけでなんと幸せなことでしょう。日本人は単純です。ですがそれは

誇らしいことかもしれません。

 皆もただ、陶然と焼きおにぎり茶漬けを味わっているようで。

「ふふっ、こういうのもたまにいいね。あー、もっと漬物を持ってくればよかったな」

 雪歩殿は自分が持ってきた漬物いぶりがっこを齧っております。漬物とお茶漬けの相性は言うまでもないことです。少し前の自分が

憎くてたまりません。食べ過ぎた私に食す権利がないのですから。


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 19:04:40.20


「ピヨー、これはたまりません!」

 つぶやく小鳥嬢の隣で響が自分が持ってきたひまわりの種をお茶漬けに入れます。

「んー、こうすると美味しさも栄養もさらにアップだぞ。ひまわりの種はローストしてるから合うと思ったけど予想以上だー」

 わたくしも少しひまわりの種を貰い入れてみました。ああ、良いあくせんとでございます。

「ごちそうさまでしたー!」

 やよいが空になったお椀を置きました。他のものも既に食べ終えており心地よい倦怠に身を委ねております。

「なっ、なかなか美味しかったわよ。けど口直しがしたいわね。ごめん、雪歩。お茶をいっぱいお願い。少し薄めにね」

 伊織が言うと雪歩殿はみんなのためにお茶の準備を始めました。

「しかし、みんなも色々考えているのね」

 千早が皆が持ってきました他の物を食べて見渡しております。

「そうね。いろんな個性があって楽しかったわ」

 あずさが笑いながら言った時です。


「はーい、みんなおはよー。またクッキー焼いてきたよー」


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 19:06:15.02


と、春香が入ってきました。そして、クッキーの包みを見て、

「普通ですね」

「普通ですー」

「普通なのね」

「普通よね」

「普通みたいね」

「普通ね」

「普通だぞー」

「普通なのー」

 皆の言葉に春香は目を丸くして、

「えっえっ、何か私、おかしいことしたー!」

 と、事務所内を響くような声を張り上げたのです。


 なお、春香の名誉のために申し上げますとクッキーにひと工夫がされておりとても美味しく頂きましたと申し上げておきましょう。


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 19:08:44.62


あ、すみません、ここで終わりです。最後に終わりと入れるのを忘れてました。
とりあえず初めてアイマスのSSを書きました。色々とおかしく山も落ちも意味もありませんが
読んでくださってありがとうございます。また投下したいのでその時もよろしくお願いしますね。
ではまた、









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