幼馴染「お風呂だ!ワッショ…イ」 男「…」
男「……」ゴシゴシ
幼「な、な……」
男「あな?」クルッ
幼「ち、ちがっ…あ、あ……」
男「…………」
幼「ぎゃーーーーーーー!」
ピシャッ
幼「あんたが!なんで!ウチのお風呂にいるのよっ!!」
・
幼の母「だから、お風呂は掃除中だって声かけたじゃない」
幼「聞いてない!」
幼母「言いましたー」
幼「私、聞いてないっ!」
幼母「あんたが上の空だったんでしょ?いつも通り」
幼「そ、そもそも、なんで男がウチのお風呂を掃除してるの?」
幼「お風呂掃除は私の役目でしょ?」
幼「お陰で私は…男に…男にっ!」
幼母「生まれたままの姿、ばっちり見られちゃった?」
幼母「あー、これはもう他所にはお嫁に出せないわー」
幼母「責任取って貰わないとねぇ?」
幼「……」
幼母「良い機会じゃない?告っちゃえよー」
幼「お母さんうるさいっ!」
幼母「ちょっとぉ、私に当たらないでよねー」
幼母「ぼーっとして、私の言う事聞かなかったあんたが悪いんでしょ?」
幼母「ついでにその癖も直せば?」
幼「え?」
幼母「全裸で風呂掃除する癖」
幼「だって、部活でどんなに汗をかいてても、すぐにシャワーで流せるし!」
幼「しかも、掃除が終わったら一番風呂!」
幼「部活とお風呂掃除で疲れた身体に染み渡るお湯…」
幼「そんなささやかな私の幸せを奪わないでよ!」
幼母「いやー、我が娘ながらそんな事を力説されると引くわー」
幼母「あぁ、お隣さんのお風呂が壊れたらしくてね」
幼母「お風呂借りに来たんだけど、そしたら掃除してくれるって言うから」
幼「お風呂壊れちゃったんだ…それは仕方無い事情だね…」
幼母「良い子よねー、男君」
幼「……私の趣味を奪った酷い奴よ」
幼母「ねぇ、見られちゃったんでしょ?」
幼母「顔、真っ赤ね」
幼「……」
幼母「そんで?どんな反応だったの?」
幼「はっ!?そう言えば、特に何の反応も無かった……」
幼母「あらー、ひょっとして男君は巨乳好きなタイプなのかなー?」
幼「し、知らんっ!」
幼「最近は少しはあるよ!て言うかお母さんよりは大きいよっ!」
幼母「あれあれ~?それで何も反応無かったの~?」
幼「う…」
幼母「これは『幼馴染は妹にしか見えないからお付き合いは出来ません』フラグ?」
幼「お母さんうるさい!」
幼「……あと、私の方がお姉さんだよっ!」
幼「ん?」
幼母「お風呂掃除始めてから、30分以上は経ってるけど」
幼「え?そんなに?」
幼母「出にくいのかしらねー」
幼「ん?」
幼母「誰かさんの裸を見ちゃったからかなー?」ニヤニヤ
幼「お母さんのそのニヤニヤした顔、大っ嫌い!」
幼「………」
幼母「男君だって早くお風呂に入りたいと思うよ?」
幼「…………」
幼「……まぁ?いつまでも汗を流せないのは大変不本意だし?」
幼「照れくさくて出てこられないのは可哀想だし?」
幼「絶対私の方が恥ずかしい思いしたけど、呼びに…」
・
その頃、浴室では
男「はぁー…どうしよう」
男「幼の裸見ちゃった…見ちゃったよオイ!」
男「緊張してフリーズしちまった……」
男「掃除が終わったら…」
男「て言うか、掃除はもう磨く所が無い位、ピッカピカにし終わったんだけど…」
男「どんな顔して出ればいいんだろ…」
男「取り敢えずお湯張っとくか…」
キュッ…バシャバシャバシャ
男「幼、思ったより胸あったなぁ…」
男「完全にまな板と思ってたら」
男「案外着痩せするタイプだったんだなぁ…」
男「……」ムラッ
男「いかんいかんいかん!」
男「落ち着け…落ち着くんだ、俺」
男「どうしよう?どうしよう…」
男「……」
男「あんまり遅くなっても申し訳無いし…」
男「そろそろ出ないと…」
男「……」
男「はぁ…」
男「……」
男「綺麗…だったなぁ……」
男「……」ムラッ
男「ち、違う違う違う!思い出したら駄目だっ」
男「思い出しちゃったら…」ムラムラッ
男「鎮まれ…鎮まれ…」
男「……」
ガラッ
幼「何がよっ!」
男「!?」
幼「……」
男「あの…その…」
幼「何よ…ちょっと、こっち向きなさいよ」
男「い、今はちょっと…」
男「は、はいっ!隅々までピカピカです!」
幼「ならさっさと出てよ」
男「はいっ」
幼「あ、もうお湯も張ってくれてるんだ?」
男「は、はいっ」
幼「ありがとね」
ススッ
男「あ、いや、ちょ、ちょっとお待ちください!」
幼「何よ」
幼「湯加減?そんなの自分でやるからいいわよ、ちょっとそこどきなさいよ」
男「いえ、お世話になるからには、最後までキチンと責任を持って!」
幼「そ、そう?」
男「今、確認を…」
ちゃぷちゃぷ
幼「どうよ」
男「ん!?ちょっと熱いな」
ザーーッバシャバシャ
幼「…ござる?まあいいや……ついでにその入浴剤入れてもらえる?」
男「承知」
パシャパシャ
男「準備完了でござる」
幼「ありがと。それじゃ……男が先にお風呂入る?」
男「い、いえいえ!家主様からどうぞどうぞ」
幼「そう?それじゃ、早くどいて」
幼「私、部活で汗かいちゃってるから、早くお風呂に入りたいの」
男「あの…あと3分程待っていただけませんか」
幼「何で?」
男「お願いします…ちょっとだけ時間を……」
幼「……」
ピシャッ
・
幼母「あら?男君から先にお風呂入る事にしたの?」
幼「……違う」
幼母「フフフ。健全な男子高校生なら当然よねぇ?」
幼「男子高校生じゃなので解りません、知りません」
幼母「まさかとは思うけど…」
幼「私は何も見てないし、聞いてないです」
幼「あと、お風呂は私から入りますんで!」
幼母「一緒に入っちゃえば?」
幼「バッカじゃないのっ!!」
幼母「短気は損気って言うわよ?」
幼「お母さんが馬鹿な事言うからでしょ!」
幼「高校生にもなって、一緒にお風呂とか…」
幼「……」
幼「…………」
幼母「あんた、解りやすいわねー」
幼「な、何が!?」
幼母「今、想像したでしょ?」
幼「う…」
幼「…………」
幼母「ほらまた顔に出てる」
幼「……」
ぷいっ
幼母「あんた、男君の事、大好きだもんねー」
幼「それはっ!その……」
幼「なー?って言われても……そんなの知らないし……」
幼母「見てて歯がゆいんですけどー」
幼「……」
幼母「ツンデレでも別に良いんだけど、ツンばかりじゃ嫌われちゃうかもよ?」
幼母「たまにデレもないとね?」
幼「……」
幼母「ん?お隣さんからだ」
ピッ
幼母「もしもしー、なぁに?」
幼母「え?うん、それは大丈夫だけど」
幼母「解った、今行くわね」
ピッ
幼母「ちょっとお隣さんに行ってくるわね」
幼「え?何で?」
幼母「だから、後の事は宜しくねー」
幼「な、何を宜しく?」
幼母「男君の事に決まってるでしょ」
幼母「小一時間程で戻ると思うから」
幼「ちょ、お母さん!」
幼母「じゃーね」
ガチャ
バタン
幼「どーすんのよ、これ…」
幼「………」
男「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時…」
男「ふぅ…」
男「……」
男「……まずい…まずいぞ」
男「変な事考えるんだ…変な事……変な事……」
男(ムラサキおじさんが笑いながら飛んでる…)
男(キミドリおばさんは小刻みポルカを踊って……)
コンコン
男「!?」ビクッ
男「あ、あぁ…大じょ…」
男「…」ギンギン
男「ばない!大丈夫じゃない…です」
幼「いい加減にしなさいよね」
ガラッ
男「ちょ、待って…」
男「そ、そうですね」
幼「もう!さっさと出てってよ!私が一番風呂なんだから!」
ガシッ
男「ちょ、待ったっ」
グッ
幼「っ!?」
ツルッ
男「危なっ!!」
ガシッ
ドサッ<
コメント一覧
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- 2014年10月30日 22:45
- 気持ちが悪くなるほどゲロ甘やな。
それが良いんだけど、
-
- 2014年10月30日 22:47
-
これは良いものだ
-
- 2014年10月30日 22:51
- コメ消すなや管理人
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- 2014年10月30日 23:02
- マスターの幼なじみものは安心してみれるよな
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そこがいいんだけどさ