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美希・響「トリックオアトリート!」 貴音「とりっくで」


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千早「ひゃっ!今のバイク!?」








1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/31(水) 19:44:34.18


美希・響「え?」

貴音「ですから、とりっくで」

美希「……えっとー、その…」

響「そういうのじゃなくって……」

貴音「さて、美希と響は一体どのような悪戯をしてくれるのでしょうか」

美希・響「……」

貴音「ふふっ」


2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/31(水) 19:48:06.42


美希・響「……」

貴音「……おや、どうしたのですか?」

響「…いや、イタズラとかする気なかったから…」

美希「何をしたらいいか分からないの」

貴音「ふふっ、そのような調子では、いつまで経ってもお菓子など貰えませんよ。もっと精進せねば」

美希「……ハロウィンってこんな感じだったっけ?」

響「何か違うと思う……」


3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/31(水) 19:54:40.45


美希「そんなに言うなら、望み通りイタズラしてやるの!」

響「手加減なんかしないんだからな!」

美希・響「それっ!」コチョコチョ

貴音「ふふっ、やはり初めは定番の擽りで来ましたか」

貴音「しかしわたくしは擽りには滅法強いのです。残念でしたね」

美希「そんなに強がっていられるのも今の内なの」コチョコチョ


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/31(水) 19:59:06.92


貴音「……ふ…ふふ……」

貴音「……ぁっ、ちょっと…そんなところまで」

貴音「……ふふっ、ふふふふ」

貴音「…ん、やん」

貴音「あは……あはは」

貴音「あはははははははは」

貴音「ははは…二人とも、いひひ……もう堪忍してください」

貴音「参りました…参りましたからぁ」

貴音「あはははははははははは」


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/31(水) 20:04:06.54


美希「ふぅ…。我ながら良い仕事をしたの」

響「こんなに笑う貴音見たことないぞ」

貴音「はぁ…はぁ……。あんなところを擽られるなど思ってもいませんでした」

美希「あはっ☆ 貴音の弱点見つけちゃった」

貴音「何ともはしたない姿を晒してしまいました……擽りは金輪際禁止です」

響「えー」

美希「なんでー」

貴音「何ででもです」

響「……でもくすぐられてる時の貴音の写真撮ったしいいか」

貴音「なんと!」

美希「……!」


11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/31(水) 20:09:16.30


美希「ねぇ貴音、この写真、皆に見せちゃおっかなー」

貴音「そ、それだけは何卒やめてくださいまし」

美希「じゃあまたくすぐってもいいよね?」

貴音「……はい?」

美希「ダメ?」

貴音「ですからそれは、先程言った通り…」


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/31(水) 20:14:03.03


美希「ならいいの。この送信ボタンを押すだけだから」

貴音「ま、待って」

美希「じゃあいいんだよね? またくすぐっても」

貴音「……うぅ…」

響「貴音が美希に言い負けるなんて…」

美希「ふふん、褒め称えるといいの」


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/31(水) 20:19:07.89


貴音「……分かりました。二人を悪戯検定3級に認定しましょう」

響「悪戯検定ってなんぞ…」

貴音「しかしまだまだ1級への道のりは遠いですよ」

美希「どうやったら1級になれるの?」

響「何で美希は乗り気なんだ」

貴音「それは、悪戯ますたぁであるわたくしを唸らされることが出来たら、です」

美希「ふーん。それくらい楽勝だって思うな」

貴音「ふふっ、これは楽しみですね」

美希「やってやるの!」

響「ついていけないぞ……」


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/31(水) 20:24:02.91


響「ていうかそろそろお昼だよ」

貴音「おや、もうそんな時間でしたか」

響「どっか食べに行く?」

貴音「そうですねえ…」

美希「まぁまぁ待ちたまえよ君達」

響「誰だよ」

美希「実は今日はミキがお弁当を作ってきてるの!」

貴音「なんと! 今日は雪でも降るのでしょうか」

響「美希って料理出来たのかぁ」

美希「ん~っ、二人ともひどいの! 見て驚けなの!」


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/31(水) 20:29:04.28


響「っておにぎりばっかじゃないか!」

美希「ミキ的にはお弁当と言ったらおにぎり以外ありえないってカンジ」

貴音「確かに驚きですね…」

美希「いっただっきまーす、なの」

貴音「…ふふっ、折角美希が作ってきてくれたのですから、頂きましょう」

響「そうだね」

美希「はい、どうぞ」

貴音「頂きます」

響「いただきまーす」






22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/31(水) 20:34:04.12


響「そう言えば美希、これ具はなn」

響「!!!」

響「かっら! え、何これちょっと、え? え?」

響「あ……ぁああああああああああ辛いいいいいいいい」

貴音「ぅ゛、ううう゛! 鼻が、鼻があああああ」

貴音「ううぅぅぅ、涙が止まりません」グスッ

美希「あはははははははは」


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/31(水) 20:40:20.65


美希「まんまと引っかかったの!」

響「はぁはぁ…よくもやってくれたなああああ」

美希「だって今日は何やっても許される日だもーん」

響「待てええええ!」


貴音「……うぅ、美希の策に引っかかってしまいました…」

貴音「先程おにぎりを手渡しされた時点で気付くべきでした……わたくしとしたことが何と迂闊な」

貴音「わたくしのがわさびで響のは……はて? この赤い液体は一体…」

貴音「……どれほど辛いのでしょう」

貴音「……一口だけ…」

貴音「!!!」


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/31(水) 20:45:04.62


響「いくらなんでもデスソースはやりすぎだぞ!」

美希「あはっ☆ 普通のおにぎりもあるから許して欲しいの」

響「うぅ~、まだ舌がヒリヒリする…」

美希「あれ? 貴音は?」

響「え? そう言えば見てない……」

響「!」

響「貴音!? どうしたんだ!?」

美希「ペロッ……これは、青酸カリ」

響「ふざけてる場合じゃないぞ美希!」


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/31(水) 20:51:25.04


響「もしかして貴音、これ食べちゃったのか?」

貴音「……ふふふ、この世にこれ程までに辛いものが存在していたとは」

響「水、水……はい」

貴音「ありがとうございます」

響「……ところで美希は、何でこんなおにぎり用意してたんだ?」

美希「それは勿論、お菓子貰ったお礼にあげようと思って」

響「恩を仇で返すってレベルじゃないぞ…」


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/31(水) 20:56:43.11


貴音「おめでとうございます。美希は見事2級に昇級しました」

美希「やったの!」

響「まだそれ続いてたんだ…」

美希「でもこれでも2級? 1級ってどれだけやったらなれるの?」

貴音「精進あるのみですよ」

響「頼むからもう巻き込まないで欲しいぞ」

美希「何言ってるの? 響も一緒にするの」

響「えー…」


36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/31(水) 21:02:02.60


美希「何すればいいんだろう…」

貴音「……悪戯と言っても、相手に危害を加えるものばかりではいけませんよ」

美希「んー?」

響「……」

美希「んー……」

響「……」

美希「……!」

美希「分かったの!」

響「うわっ、急に大声出さないでよ」


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/31(水) 21:07:03.05


美希「つまりね、そういうことなの!」

響「どういうことだってばよ…」

美希「だからね、イタズラをすればいいの」

響「んん? だからさっきからイタズラしてるでしょ?」

美希「ちっちっち、響はまだまだお子ちゃまなの」

響「うがー! お子ちゃまって何だ! 一応年上だぞ!」


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/31(水) 21:12:03.09


美希「まぁまぁ、ちょっと見てて」

響「……」

美希「ねぇ貴音」

貴音「どうしました? 美希」

美希「えいっ」ガバッ

響「!」

貴音「おや…押し倒されてしまいました」

響「ななな何してるんだ美希!」


43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/31(水) 21:17:03.04


美希「貴音、イタズラ、していい?」

貴音「ふふっ、悪戯ですから、許可を取る必要はありませんよ」

美希「…じゃあ、遠慮無く」

貴音「……ぁっ……ん」

貴音「…んん……ふぁ…」

貴音「…あっ…ふ……美希」

美希「ふっ…ん……貴音」

貴音「美希…」

美希「貴音…」


51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/31(水) 21:44:57.22


響「ストップ! ストーップ!」

貴音「……どうしたのですか響」

美希「いいところだったのに……止めないで欲しいの」

響「どうしたのじゃないぞ! 二人ともナニやってるんだ!」

美希「何って…イタズラだけど」

響「イタズラって……そういう意味だったのか//」

貴音「……美希」

美希「貴音…」

響「待て待て待てー!」


54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/31(水) 21:50:14.84


美希「もう、さっきから何なの?」

響「何で二人とも当たり前のようにおっぱじめようとしてるんさー!」

貴音「何故と言われましても……悪戯検定ですから」

響「…うぅ」

貴音「……」

美希「……貴音」

貴音「美希…」

響「うがーーー!!」






56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/31(水) 21:55:57.80


美希「……響? いい加減怒るよ?」

響「うぅ…だって……」

貴音「……もしや響、一緒にしたいのですか?」

美希「え? そうだったの? ならもっと早く言えばいいのに」

響「ち、違うぞ! 自分はそんな…」

貴音「そうですか……美希」

美希「たk」

響「ああそうさー! 自分も混ざりたいよ!」


58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/31(水) 22:00:18.83


美希「初めからそう言えば良かったのに」

貴音「ふふっ、さあこちらにいらっしゃい」

響「うわーん」

美希「よしよし。響かわいいの響」

貴音「ふふふ、これで漸く、始められますね」


59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/31(水) 22:06:20.00


こうしてまた、悪戯マスターが二人誕生した。
この世のハロウィンが続く限り、悪戯マスターの戦いは終わらない。
頑張れ貴音! 負けるな美希! お前なら出来るぞ響!
彼女達の冒険は、まだ始まったばかりだ!

ってことでハッピーハロウィン♪



おしまい









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月火「お兄ちゃんのアホ毛を抜く」