映画史に残る10のスローモーションシーン
皆さんのお気に入りの映画はリストにありましたか?
現実の世界では起こり得ず、映画でしか見ることができないことの1つ、スローモーション。使いようによっては、爆発シーンや銃撃シーンに、普通に撮っただけではありえない、クールなエフェクトを加えることもできます。
Cinefixが今回10の映画から集めてくれたのはそんなスローモーションのシーン。それぞれの映画で、何のためにスローモーションを使っているのかが違って面白いですね。
- 「マトリックス(1999)」 ウォシャウスキー姉弟は本来、キアヌ・リーブスの周りを1つのカメラを使って回りながら撮影するはずでしたが、どうもうまくいきませんでした。なのでエドワード・マイブリッジがかつて馬の撮影で行ったように、スチールカメラを大量に並べ、大量の写真を撮り、それをCGを使って編集することで、映画史に残る銃撃シーンを作り上げたのです。
- 「ジャッジ・ドレッド(2012)」 スローモーションが、薬でハイになっているキャラクターの頭の中を表すのに効果的に使われています。
- 「ウォッチメン(2009)」 ザック・スナイダー監督はスローモーションの名手で、「マン・オブ・スティール(2013)」を除くすべての作品でスローモーションを使用しています。この映画でもその手腕は健在。オープニング・シークエンスでは、コミックブックに基づいた世界観をよく表しているだけではなく、現実世界のイベントやアイコンと練りあわせることで、最高の映像美を生み出しました。
- 「ゾンビランド(2009)」 ゾンビの増殖による現実世界の退廃を描いた同映画のオープニングは、スローモーションと見事にマッチ。
- 「レザボア・ドッグス(1992)」 強盗団が歩くシーンをスローモーションでクールに撮影。グループショットはスローモーションで映えますね。
- 「ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌(1992)」 銃撃戦を撮影させたら、この男の右に出る者はいないであろう監督、ジョン・ウー。この映画でもさすがの腕前を披露してくれています。
- 「シャイニング(1980)」 スタンリー・キューブリック監督は、「恐怖」を表現するのにスローモーションを使用。このシーンは3カットからできていますが、それぞれのカットのために使う血糊の準備に9日ずつかかったのだとか。
- 「オリンピア(1938)」 本作では、戦うスポーツ選手の姿と動作の美しさを表現するためにスローモーションが利用されました。
- 「ドライヴ(2011)」 この映画で使われたスローモーションでは、暴力と愛を共に表現していました。
- 「ハート・ロッカー(2008)」 CGIなし、メロドラマなし。リアルな戦場で人が死ぬシーンを描いた本作のスローモーションは、文句なしの一級品です。
CineFixはアドリブや特殊効果に焦点を当てて、このほかにも色々な特集をしています。ぜひチェックしてみてください。
Casey Chen - Gizmodo SPLOID[原文]
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