1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/01(土) 21:40:33 ID:CYhM2yQA

男・女「えっ。」

男「今なんて?」

女「そっちこそ。」

男「死にたいなって。」

女「殺人したいなって。」

男・女「……」

男・女「うぇーいっ!」パチンッ




元スレ
男「死にたいな…」女「殺人してみたい…」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1414845633/


2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/01(土) 21:52:54 ID:CYhM2yQA

男「いやービックリだよっ!」

男「まさか同じクラスの天才である
  女さんが殺人をしたがってたなんて!」

女「私もびっくりだよ。いつもニコニコ男君が
  自殺しようとしてたなんてー。」

男「じゃあ?」

女「早速?」

男・女「やっちゃいましょー!」




3: 刺殺 2014/11/01(土) 22:03:42 ID:CYhM2yQA

女「とりあえず刺す?」つ包丁

女「刺身包丁だよー。100均だから切れ味悪いけど。」

男「切れ味悪いってことは、痛いのかあ…」

女「やめる?」

男「いーや、試してみようっ!」

女「そうこなくっちゃ!」ブスッ!

男「いだあっ!?」バッ!

女「あれ?そんなに?」

男「結構痛い。というよりいきなり刺されてびっくり。」ズキズキ

女「んー、力加減わかんないな。」ズブブ…

男「いたいいたいいたいいたいいたいいたっいだあ”あ”あ”あ”っ!!」ジタバタ

女「ん?一回抜こうか?」ズプッ

男「はあ…すごく痛かったよ。」ダラー…

女「出血ひどいね。」

男「絆創膏貼っとこう。」ペタペタ




4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/01(土) 22:06:33 ID:CYhM2yQA

男「刺すのはやだ。死ぬまでの痛みが長いもん。」

女「うーん、じゃあ……首絞め!」

男「あ!いいねそれ!」

女「でしょ?」




5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/01(土) 22:14:22 ID:CYhM2yQA

女「じゃーロープの片方を柱にくくりつけて…」

男「あ、僕がやるやる。」ギュッギュッ

女「あ、ありがとー。」

女「で、これを男君の首に巻く。」グルッ

男「すでに圧迫感があるよ!」

女「そして私が…綱引きの要領でもう片方を引っ張る!」

男「ぐっ…ぅえ……!」ギュウッ!




6: 首絞 2014/11/01(土) 22:19:30 ID:CYhM2yQA

女「むぐぐ……」グイイ…

男「…が……あ……」ギチギチギチ…

女「ぐむうう……」グイイイ…

男「……ぁ…………」ギチギチギチ…

女「………」グイイイ…

男「…………」ギチギチギチ…

女「……っはあ…疲れたー。」パッ

男「うえっ。」ドサッ

女「あ、生きてた。」

男「ごほごほっ…苦しいだけで死ねなさそう。」

女「うーん残念。」




7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/01(土) 22:22:59 ID:CYhM2yQA

男「他にも何かある?」

女「うーん…」

女「ハンマーとか?」つハンマー

男「よさげだね。」




8: 撲殺 2014/11/01(土) 22:26:28 ID:CYhM2yQA

女「じゃあ行くよ。」

男「うん、いいy」ガゴンッ!!

男「っづあ…いだ」バキィッ!!

男「がふっ……」ズガンッ!!

男「」ドサッ

女「どうかな?」バキッ!ドガッ!ゴスッ!

男「」




9: 撲殺 2014/11/01(土) 22:36:43 ID:CYhM2yQA

〜30分後〜
男「…んん……ぅあ、頭いたい…」

女「あれ?起きた…」

男「うーん…駄目だ。気絶はできるけど死ねないや。」

女「なかなか手強いね。」




11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/02(日) 02:52:18 ID:Pr0Xahoo

男強すぎワロタ




12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/02(日) 08:27:37 ID:MwQM2bHQ

女「じゃあ焼く?」

男「?」

女「オイルかけてー、炎でボワーって。」

男「うん!やってみよう!」




13: 焼死 2014/11/02(日) 08:34:45 ID:MwQM2bHQ

女「チンケな油しかないけど、えい。」バシャッ

男「うえ、ベタベタだね。」

女「で、着火。」ボワッ

男「……あ、目の前が真っ赤だ。」メラメラ…

女「熱くないの?」

男「そんな熱くn…あつづづづあ”づい”い”い”っ!!」メラメラ…

女「やっぱ熱いんだ。」

男「うわあ”あ”ぁあ!!あづっ!あづい”い”い”い”!!」メラメラ…

女「どう?逝けそう?」

男「逆に目が冴えてきたああ”あ”あ”ぁあ”!」メラメラ…

女「駄目か。…消そっか?」

男「おねがぃい”い”い”いい”!!!」メラメラ…

バシャッ!!




14: 焼死 2014/11/02(日) 08:37:05 ID:MwQM2bHQ

男「ふぅ……」

女「皮膚がただれてるよ。」

男「冷却スプレーかけて…」シュー…

男「絆創膏貼れば大丈夫だよ。」ペタペタ

女「髪の毛燃えなくてよかったね。」

男「ハゲは辛いよ。」




15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/02(日) 08:51:56 ID:MwQM2bHQ

男「うーん、どうしよう。」

女「なかなかしぶといね。」

男「痛くて挫折しちゃうんだ。」

女「痛くないやつかー。」

男「何かある?」

女「薬物投与?」つ注射

男「おおー。」パチパチ




16: 薬物死 2014/11/02(日) 08:56:59 ID:MwQM2bHQ

男「どんなの注射するの?」

女「科学室から、くすねてきたコレ。」つクロロホルム

男「なんかすごそう。」

女「じゃーいくよ。」

男「うわあ…僕注射痛いから嫌いなんだ。あっち向いてよ。」プイッ

女「そーれ、ぷすっとな。」プスッ

男「…あれ?痛くない。女さん注射うまいねー!」

女「看護士目指してたからねー。」

男「目指して『た』?」

女「今は殺人鬼になりたい。」

男「応援してるよ!」

女「ありがとう。」




17: 薬物死 2014/11/02(日) 11:01:10 ID:MwQM2bHQ

男「さ、どうなるかな。」

女「成功かな。」

男「わくわく。」

女「わくわく。」

男「わくわk……うぇ……」ヨロッ…

女「お?」

男「……ちょっとトイレ……」ヨタヨタ…

女「ここで吐けば?」

男「処理めんどい…」ヨタヨタ…




18: 薬物死 2014/11/02(日) 11:04:20 ID:MwQM2bHQ





男「全部出しちゃったみたい。」

女「残念。」

男「一瞬で死ぬと思ったのに。」

女「そこまで強い薬品じゃないしねー。」




19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/02(日) 11:06:45 ID:MwQM2bHQ

女「よし、屋上いこう。」

男「え?立ち入り禁止じゃなかったっけ?」

女「殺人行為してる私に恐いものはないっ!」

男「確かにー。」パチパチ




20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/02(日) 11:08:40 ID:MwQM2bHQ

<屋上>
女「眺めいいね。」

男「もうこんなに暗くなってたんだ。」

女「9:00だって。」

男「生徒は帰る時間だね。」

女「私達帰ってないけどね。」

男・女「あはははは!」




21: 飛び降り 2014/11/02(日) 11:10:52 ID:MwQM2bHQ

女「じゃ、そこに立って。」

男「はい。」

女「えーい。」ドンッ

男「わー。」ヒュー




ドサッ




女「どうかな?」




22: 飛び降り 2014/11/02(日) 11:14:08 ID:MwQM2bHQ








男「ただいまぁ……」ヨロヨロ…

女「失敗しちゃったかー。」

男「全身が痛いよ。」ヨロヨロ…

女「4Fからじゃ後頭部直撃でも死ねないか。」

男「湿布と絆創膏を身体中に貼り付けとかなきゃ…」ペタペタ…

女「もう遅いし続きは明日で。」

男「そうだね。じゃあまた明日。」ノシ

女「うん、またねー。」ノシ




23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/02(日) 14:59:53 ID:c3ghX4PY

なんという丈夫な体




24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/02(日) 15:48:16 ID:MI81Ohhk

絆創膏万能説




25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/02(日) 16:16:42 ID:MwQM2bHQ




男「じゃあね、って言ったけどさ。」テクテク

女「道同じなんだね。」テクテク

男「ここら辺?」

女「ここら辺。」

男「もしかして△▽中学出身?」

女「そうだったかも。」

男「わあ!一緒だ!」

女「全然気がつかなかったー。」

男「なんか嬉しいね。」

女「だねー。」




26: 衝突死 2014/11/02(日) 16:20:27 ID:MwQM2bHQ

男「あ、信号赤だね。」ピタッ

女「信号は面倒くさいね。渡っちゃう?」

男「車きてるよ?」

女「じゃあ、えいっ。」ドンッ

男「わわっ…」ヨロッ

ププーーー!!ガンッ!!




「や、やべえ!人ひいちまった!!」

「はあっ!?ど…どーすんだよおい!!」

女「……さてさて?」




27: 衝突死 2014/11/02(日) 16:24:41 ID:MwQM2bHQ

「…に、逃げよう!」

「し、正気かよ!逃げるって……」

「ここら辺人気ねーし大丈夫だろ!逃げるぞ!!」

ブルルッ……パキッ…ブーーンッ!!キュルルルルッ!!



女「最低だね。人ひいて逃げたよ。」

男「」

女「…あれ?今回はもしかして…」



男「…いたい…」

女「デスヨネー。」




28: 衝突死 2014/11/02(日) 16:36:18 ID:MwQM2bHQ

男「ねえねえ…何が痛かったか聞いてくれる?」

女「どうぞどうぞ。」

男「あの人たち急発進したでしょ?」

女「うんうん。」

男「逃げるときにも僕の右腕と右脚ひいていったんだ。」

男「骨折れたよ…」

女「あ、パキッてその音だったんだ。」




29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/02(日) 17:22:11 ID:MwQM2bHQ

男「湿布貼っとこう。」ペタペタ

女「もしかして湿布とか絆創膏に魔力宿ってる?」

男「100均だよ?」

女「なるほど。」

女「…あ、家ここだから。また明日。」ノシ

男「あ、そーなんだ!またね!」ノシ




32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/02(日) 20:58:46 ID:MwQM2bHQ

〜次の日〜
男「じゃあ行ってくるね!」

男父「うるせえな…喋らないでくれよ……」

男母「ほんとジャマ。帰ってこなくていいから…そのまま死んで。」

男「うん!行ってきまーす!」ガチャ…バタン!




男「父さんと母さんは優しいよね。」テクテク

男「僕のこと嫌いなのに、僕の言葉に反応してくれるからね。」テクテク

男「僕には真似できないよ。」テクテク




33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/02(日) 21:02:57 ID:MwQM2bHQ

女「……パンかたい…」モグモグ

女母「……」

女「…あ、そーいえばパパは?」モグモグ

女母「最近はずっと忙しくて、こっちには帰ってこれないらしいわ。」

女「へー。」モグモグ

女母「じゃ、これ今日のお昼代ね。勝手に食べてて。」つ1万円

女「ん。」パシッ

女「あ、そういえば昨日ねー、テストで…」

女母「じゃ、会社行くから。」スタスタ

女「…うん、いってらーしゃーい。」




34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/02(日) 21:06:27 ID:MwQM2bHQ

<学校>
ワイワイ

男「それでねー!こんなでっかい毛虫がさー!」

男子たち「なんだよそれ気持ちわりいwww」アハハハハ!!




女「あー、この問題?この公式を応用するだけだよ。」カキカキ

女子たち「あっ!なるほどー!やっぱ頭いいねー。」カンシン

女「逆に勉強しか取り柄ないけどね。」




35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/02(日) 21:24:24 ID:MwQM2bHQ

-放課後-
男「じゃーねー。」ノシ

男子たち「あれ?男はかえんねーの?」

男「家だと宿題さぼっちゃうから、ここでやってから帰るー!」

男子たち「そっか、頑張れよー!」ノシ



女子たち「女さん帰ろー。」

女「あー、ごめんね。復習するの癖になっちゃってるからー。」カキカキ

女子たち「すごいねー…じゃあ仕方ないね。また明日ー!」ノシ

女「ばいばーい。」ノシ




36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/02(日) 21:51:18 ID:MwQM2bHQ




男「さて、今日は何しよっか!」

女「まずは感電とか?」

男「いいかもね!」

女「やっちゃいましょー!」




38: 感電死 2014/11/02(日) 22:27:30 ID:MwQM2bHQ

女「コードの端を剥いて?」

男「はいはい。」ベリベリ

女「それを心臓近くに貼り付けてー。」ペタッ

男「なるべく多く貼り付ける?」ペタペタ

女「うんうん。そんな感じ。」

男「これって、いたくないn」

女「えい。」カチッ

男「」ピクッ

女「……どう?」

男「……体のコリがほぐれたよ!」

女「それは良かった。」




40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/02(日) 22:38:34 ID:MwQM2bHQ

男「さ、元気になったからどんどんいこー!」

女「じゃー、ちょっと手荒な方法で。」

男「?」

女「…爆弾。」つばくだん

男「おおー。」パチパチ




41: 爆死 2014/11/02(日) 22:41:52 ID:MwQM2bHQ

女「学校だとばれるからー、どっかいこう。」

男「だね。」



<ひとけの無いとこ>
女「うん、よさげ。」

男「楽しみだよ!」




42: 爆死 2014/11/02(日) 22:51:33 ID:MwQM2bHQ

女「これを取り付けて…」カチッ

男「結構重いね。」

女「5こぐらいでいいかな?」カチカチ

男「1こでも足りるんじゃない?」

女「うーん、無理そう。」

男「そっか。」

女「……」タッタッタッ…ポチッ

男「あれ?どこいk」ボンッ…ドガガンッ!!

男の姿は、一瞬で炎に隠された。

こちらまで熱風が伝わってくる。





女「……あんま期待できないねー。」




43: 爆死 2014/11/02(日) 23:09:23 ID:MwQM2bHQ





男「ごほっ!かはっ……喉熱い…」

女「凄まじい生命力だねー。」

男「……最初の爆音で耳がやられたんだ。」

女「ふむふむ。」

男「それで、気づいたら燃えてて、体が宙を舞っててー…」

女「うんうん。」

男「あれ、これお腹えぐれてない?なんか違和感あるよ。」

女「え?あー、どれどれ?…爆弾の破片めりこんでるね。」

男「あー、やっぱり。」




44: 爆死 2014/11/02(日) 23:12:29 ID:MwQM2bHQ

女「抜く?」

男「おねg」

女「でいっ。」ズボッ

男「あぐう”っ…」

女「抜けたよ。」

男「いつも行動が早いね。」

女「せっかちなのです。」

男「絆創膏&冷却スプレー&湿布ー。」シュー…ペタペタ

女「フルコースだね。」




45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/02(日) 23:25:38 ID:MwQM2bHQ

女「次どーしよ。」

男「ネタ切れ?」

女「爆弾でいけると思ったんだけどね。」

男「逝けなかったね。」




47: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/03(月) 09:21:15 ID:rJEbQHfY

女「あ、じゃあこれは?」つ銃

男「うわあ!どうやって手に入れたの?」

女「企業秘密。」

男「だよね。」




48: 銃殺 2014/11/03(月) 09:29:57 ID:rJEbQHfY

女「ちなみにショットガンだよ。」

男「ショットガン?」

女「弾がいっぱいでる。」

男「致死率高そうだね!」

女「そうだね。」バキュンッ!

男「ぐふうっ!……ごぽっ………」ブシャッ!!

女「……」バキュンッ!バキュンッ!

男「……かはっ……ぐぶうっ!?」グヂュウッ!ブシュッ!

女「……」バキュンッ!バキュンッ!

男「……」ビクンッ……ビクンッ…

女「…あ、弾切れ。」カチッカチッ

男「……ぅあ…」

女「…やっとマシな反応したね。」

男「…いたい……ごぽっ…げほ……」

女「本当は痛いじゃすまないんだけどね。」




49: 銃殺 2014/11/03(月) 09:34:26 ID:rJEbQHfY

女「死ねそう?」

男「…出血死で死ねるかな?それが無理なら駄目そう…かはっ…」

女「…ほとんど出血止まってるよ……」

男「…あー…残念だね。」

女「脳とか心臓に当たらなかった?」

男「当たったような気もするけど、わかんない。」

女「そっか。」

男「処置しとこ。」ペタペタ

女「弾、体に埋まってないの?」

男「多分いつか溶けるよ。」

女「そっか。」




50: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/03(月) 09:38:31 ID:rJEbQHfY

男「もう大分暗いし…帰ろっか?」

女「そうだね。」

女「…あ、その前に聞きたいことがあるんだー。」

男「あ、奇遇だね!僕もなんだ。」

女「あ、そうなの?先にいいよ。」

男「いや、女さんからでいいよ。」

女「じゃあ聞かせてもらうね?」

女「なんで死にたいの?」

男「……やっぱそれかー。」




51: 理由 2014/11/03(月) 10:07:28 ID:rJEbQHfY

男「うーん…改めて聞かれると……」

男「『何となく』かなあ……」

女「…ほんとに?」

男「……」

男「……なんかね?つまんないんだ。この世界。」

女「……」

男「起きて、食べて、歩いて、笑って、帰って、寝て。」

男「おなじことの繰り返しなんだ。」

男「今日より辛い明日がくるわけでもないけど…」

男「かといって今日より楽しい明日もこない。」

男「…ね?この世界つまんないでしよ?」

女「……」




52: 理由 2014/11/03(月) 10:14:52 ID:rJEbQHfY

男「しょうがないから子育て。」

男「表面上の笑顔。」

男「つまんない。どれもつまんないものばっかりなんだ。」

男「だから思ったんだ。」

男「『死んだあとの世界は面白いかな?』って。」

男「それ考えてたらなんだかワクワクしてきて。」

男「死んだら別の世界に行けるかもしれない。」

男「早く逝きたいなぁ……別の世界に。」

女「…それが理由だったんだ。」

男「うん。…あ、僕の質問m」

女「『殺人したい理由』でしょ?」

男「うん!」




53: 理由 2014/11/03(月) 10:19:22 ID:rJEbQHfY

女「簡単だよ。」

女「注目してもらいたかったの。」

女「ニュースとかでも、こーゆーこと言ってる人よくみるでしょ?」

女「悪い意味でいいから、注目してほしかった。」

男「女さんは女子の皆から注目されてるよ?」

女「ううん、親に注目されたかったの。」

女「必要最低限の関わり。」

女「その壁を破りたかったんだー。」




54: 理由 2014/11/03(月) 10:26:16 ID:rJEbQHfY

女「私は昔から頭が良かったみたいで…」

女「テストは90〜100が当たり前だった。」

女「手も器用だった。苦手な事が全然無かった。」

女「だから『凄い』のが『当たり前』になった。」

女「一回100点とると、次95じゃ誉められない。」

女「同じ100でも誉められない。」

女「じゃあ誉められるには?」

女「…わからなかった。」

女「そのうち、誉められるどころか見向きもされなくなった。」

女「そのとき思った。」

女「『見向きされるだけでいいや』って。」

女「誉められなくてもいいから。」

女「私の方を見てほしかった。」

女「私の事を見てほしかった。」

男「……」




55: 殺人願望 2014/11/03(月) 10:32:34 ID:rJEbQHfY




男「……じゃあさ?殺そうよ!僕のこと!」

女「?既に何度も失敗してる…」

男「あれは女さんが途中でやめてくれたからだよ。」

男「僕が痛いって騒いでもやりつづければ殺せるよ!」

男「そうだね…そのノコギリで
  僕の首を切り落とす?さすがに死ぬと思うよ?」

女「…なるほど。」

男「さっそく開始だね!」




56: 殺人願望 2014/11/03(月) 10:36:40 ID:rJEbQHfY




一瞬にも永遠にも感じられる時間の中

私はただ、ノコギリを前後に動かしつづけていた。



何が起きたかあまり覚えていない。

目の前には、人のようなものが転がっていた。

少し違うのは、首から上が無いこと。




57: 殺人願望 2014/11/03(月) 10:43:04 ID:rJEbQHfY

「…もしもし?警察ですか?」

「人を殺しました。」

「住所…どこだろ。○○駅の近くの森林です。」

「…え?名前?女です…」

「……そうですか。わかりました。」

「……」ピッ

「…隠蔽…かー。」

「お父さん…警察署長だったんだね。」

「…怒られるかなあ?」ワクワク…




58: 殺人願望 2014/11/03(月) 10:47:45 ID:rJEbQHfY

そのあとどうなったか?


まだ見向きしてくれなかったから…





殺しちゃった。






殺人鬼END




59: 新しい世界へ 2014/11/03(月) 10:59:40 ID:rJEbQHfY

>>54から
男「…じゃあさ…僕と一緒に違う世界にいかない?」

女「…違う世界…か。」

男「きっと楽しいよ。」

女「……」

男「ほら!この崖見てよ!凄く深いし下が岩だから…」

男「絶対に助からないよ?」

女「……」

男「こわい?大丈夫だよ。別の世界への入り口なんだ。」

男「そ、ここに立って。下は見ない方がいいかもね。」

男「じゃ、せーの。」


タンッ






グシャッ




60: 新しい世界へ 2014/11/03(月) 11:08:56 ID:rJEbQHfY

『速報です。○○市の森林から男女の死体が発見されました。』

『調べたところ、△▽高校の
 男さんと女さんであることがわかりました。』

『現場の状況から、自殺の可能性が高いです。』

『またのちほど、詳しい報告を…』

男父「…こんなニュースでとりあげられやがって…」

男母「…っはあ!メンドクサイ!死んでまで迷惑…」



女母「…自殺?何が不満だったのかしら…」

女父「飯は食わして、金もやってたんだろ?」

女父「私達は何も悪くないだろ。」




別世界END




61: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/03(月) 12:15:25 ID:Hr88bxmI


なんつうか、最近子殺しとかのニュースみると、これと同等かこれ以上に救いようのない親が増えてる気がする。
あの二人が幸せになる道は死しかなかったのだろうか………?
せめて周りに良き理解者が居てくれたら変わったのか、遺書を書いたら変わったのか………せめて新しい世界に二人が行けたのを祈るほかないのかな?





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