妹「お兄ちゃん、えねまって何?」
兄「は!?」
妹「そんなに驚かなくても」
兄「えっと……どこで聞いたんだよそんな単語…」
妹「お兄ちゃんがLINEで送ってきたじゃん」
兄「えっ」
妹「ほら」
兄(やべぇ……予測変換にエネマがあったのか……)
妹「打ち間違いにしては変だよね」
兄「それはだな…その……」
妹「もー、早く教えてよ。検索するよ?」
兄「ちょっと待った」ヒョイ
妹「あっ!携帯取るな!!」
兄「妹ちゃん、お兄ちゃんの事好きか?」
妹「は?何いきなり…」
妹「うーん、恋人未満、家族未満ってとこかな」
兄「俺嫌われてんの!?」
妹「そんなことより携帯返してよ」
兄「そんなことって……」シクシク
妹「あぁ…うざいパターン入った…」
兄「あのな、これから相当次元の高い話をしなければならないんだ」
妹「ほうほう」
兄「引かないでくれよ?」
妹「私お兄ちゃんで引いたことないよ?」
兄「昨日チンコで扇風機してたらドン引きしたよね」
妹「折角見なかったことにしてあげてたのに……」
兄「不甲斐ないです」
妹「で、えねまって何?」
兄「医療行為さ」
妹「医療行為?」
兄「そう、だから決してやましい事ではないからね」
妹「お兄ちゃん病気なの?」
兄「いや、病気じゃないし頭を指差しながら言わないで」
妹「あっ…違うのか…」
兄「こいつ…」
妹「で、どういう医療行為なの?」
兄「そこ聞く必要ある?」
妹「今後役に立つかもしれないし」
兄「………変態め」
妹「え?」
兄「とりあえずエネマしてくださいって言ってみて」
妹「なんで?」
兄「前かがみになりながら頼む」
妹「ちょ、カメラ回さないでよ」
兄「ほら、よーいスタート」ピロリン
妹「う…えねま…してください…」
兄「…………ふぅ」
妹「ねぇ、なんでお兄ちゃんも前かがみになってるの?」
兄「いや、なんでもないぞ」
妹「全然話が見えないんだけど…」
兄「エネマやってみたい?」
妹「気にはなるけど、どういう行為か知らないし」
兄「エネマやってみたい?」
妹「ほんとにめんどくさい人だなぁ…」
妹「じゃあ少しやってみるかなぁ」
兄「本当に?」
妹「医療行為なんだから誰にでもできるんでしょ?」
兄「うん、健康にもなるしスッキリだぞ」
妹「まぁ少しくらいなら大丈夫でしょ……」
兄「じゃあこの筋トレマシーンにうつ伏せで寝てて」
妹「え…汗臭くない?」
兄「使ってないから大丈夫だ」
妹「場所とお金もったいな…」スッ
兄「いい感じの体勢だ」
妹「パンツ見ないでよ」ギロ
兄「はいはい」カチャカチャ
妹「え?腕固定するの?」
兄「雰囲気だよ雰囲気」
妹「なんか怖くなってきた……」
兄「えーっと…道具道具…」
妹「道具?」
兄「じゃーんでっかい注射器~」
妹「なにその古典的な冗談……」
兄「え?」
妹「え?」
兄「あはは冗談冗談」
妹「もう…そんなので採血したら貧血になるよ」
兄「採血というよりは入ケツだけど……」ボソ
妹「で、道具は?」
兄「あー、やってからのお楽しみ」ドボドボ
妹(なんの音だろう……?)
兄「こっち見えてない?」
妹「うん、だからって変なことしないでよ」
兄「大丈夫大丈夫、エネマしかしないって」
兄「念のため聞くけど、怒らないよね?」
妹「あーもう、怒らないからはやく」
兄「じゃあパンツずらすぞ」
妹「は?」
兄「ほら怒らない怒らない」
妹「それとこれは話が……ちが!?」
兄「どうした?」プス
妹「あ…おしりに…なに…か…」
兄「じゃあエネマを開始するぞ」
妹「ちょっと待って!えねまってもしかして……」
兄「そう、浣腸」チュル
妹「あぁぁ!!待って!!ねぇお兄ちゃん!?」
兄「静かにしないともっと注入するぞ」チュルチュル
妹「うぅ……ありえ……ない…っ」
妹「っ…お兄ちゃん……ねぇ……」
兄「どうした?」チュルチュル
妹「んっ…くっ…やりす…ぎ…!」
兄「まだまだ入るって」サスサス
妹「ほんとに……苦しいの…!」
兄「あぁ…そうか、うつ伏せだと自分の体重でお腹が押されるのか」
妹「うぐぅ……ね…やめよ…?」
兄「これでエネマがなんたるかがわかった?」
妹「…………しね」
兄「あれ、そういう事言っちゃうんだ」
妹「ぇ………」ゾク
兄「今の状況、頭がいい妹ちゃんならすぐわかるよな?」
妹「…………叫ぶよ」
兄「それは困るね」ガサゴソ
妹「!?」
兄「これ第三者が見たら犯罪だよな……」
妹「むぐむぐーっ!」
兄「何言ってるか全然わからん」
妹「むぐっ!!」
兄「さるぐつわとって欲しい?」
妹「………」コクコク
兄「叫んだらお腹猛烈にプッシュするからな?」
妹「…………」コクコクコクコク
兄「賢くて助かるよ」ガサゴソ
妹「うぇ……はぁ…っはぁ…っ」
兄「おーおーよだれよだれ」フキフキ
妹「おにいちゃ……これもとって……」カチャカチャ
兄「まだまだ我慢できるでしょ?」
妹「も……むり……でちゃう……」
兄「そっか、それだけ喋れれば大丈夫だ」ナデナデ
妹「ふーっ…ふーっ…!」
兄「大丈夫か?」
妹「だい……じょ……ば…ない……」
兄「あー…そろそろ限界か。じゃ、トイレにいっといれ」カチャカチャ
妹「なにそれ…ぜんぜんわらえない……」
兄「はいはい、はやく行って来い」
妹「…………」
兄「おい、どうした?」
妹「う……」
兄「うんこ?」
妹「………」デシ
兄「いで!!」
妹「う、うごけないの……」
兄「え?それマジで言ってる?」
兄「おい、それだけはやめろよマジで」
妹「おにいちゃ……だっこ……」
兄「え……途中で力尽きたら大惨事じゃねぇかそれ……」
妹「…………」ギロ
兄「はい!やります!だっこします!!」ギュ
妹「あがっ…!!」
兄「あ、すまん」
妹「……………」フルフル
兄「やべぇ、泣くな!!お兄ちゃんを信じろ!!」ダッ
妹「ゆ……ゆらさない……で」
兄「あ、トイレ親父入ってる」ガチャガチャ
妹「!?」
兄「あははは……」
妹「…………しんじゃう…」
兄「うおおおおおお!!」ダッ
妹「……………」
兄「ごめんて」
妹「……………」
兄「でも責任は親父8、俺2くらいだって」
妹「……………」
兄「な?今日はカレー作ってやるから…」
妹「……………」ゴッ
兄「グハァッ!!」
兄「で、でもさ……風呂場だからセーフだろ……?」サスサス
妹「………見られたくなかった」
兄「いやぁ……あまりにも見事だったから……つい」
妹「……………」
兄「でも気持ち良かっただろ?」
妹「まぁ……少しは……」
兄「え?」
兄「まさか妹ちゃんそっちの系統?」
妹「は?」
兄「いや、えむなのかなぁ…って」
妹「何いってるの?お兄ちゃんとは違うから」
兄「はいはい、左様でございますか」
妹「ところで」
兄「ん?」
妹「なんでエネマなんて打ったの?」
兄「あぁ、後輩ちゃんに打った時のが予測変換に残ってたんだな」
妹「…………」
兄「どうした?」
妹「いや別に」
兄「これからは気をつけます」
妹「……………」
兄「はぁ……少しやりすぎたな……」
ヒョコ
兄「ん?」
兄「後輩からか……」
後輩[先輩先輩、エネマグラってすごいですね]
兄「ダメだこいつ……」
兄[いちいち報告はしなくていいです]
後輩[わっ、返信はや、暇人なんですか?]
兄[うるさい]
後輩[ボクのお尻に入ってるところ、見ますか?]
兄「…………」
兄[俺はホモじゃない]
後輩[ボクもホモじゃないですよ!!]
兄「これはツッコミ待ちなのか……」
後輩[あ、でも先輩は特別ですから]
兄[どう反応していいか困る]
後輩[大丈夫です、周りからすればカップルにしか見えません]
兄[そういえば未だに妹がお前の事女の子だと勘違いしてるしな]
後輩[なんででしょうね]
兄[普段着てる服装を確認してこい]
後輩がスタンプを送信しました。
兄「はぁ……こいつはどう扱えばいいのかわからん……」
兄「おっと…もうこんな時間か。カレー作らなきゃ」
兄「ふんふーん」グツグツ
妹「ねぇ………」
兄「ん?どしたー?」
妹「これは嫌がらせ?」
兄「あっ……そういえば今日カレーの予定じゃなかったっけ……」
父「どうした妹、カレー嫌いになったのか?」
妹「……………」
兄「主に親父のせいでな!!あはは」
妹「おのれのせいや!!」ゴッ
兄「グハァッ!!」
妹「別に嫌いじゃないけど今日はありえないの」
親父「いいパンチだ」
妹「…………はぁ」
妹「はぁ……今日は最悪な日だった……」ザブン
妹「あそこで漏らしちゃったんだよね……」
妹「あ」
コメント一覧
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- 2014年11月04日 20:36
- あ〜^
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- 2014年11月04日 20:37
- なんでや…妹√でよかったやんけ…
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- 2014年11月04日 20:55
- エメマン?(すっとぼけ)
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- 2014年11月04日 21:15
- 大正義妹が敗北しただと
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- 2014年11月04日 21:46
- 結局ホモかよ!(歓喜)
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- 2014年11月04日 21:59
- で、どっちなんだよ。
ボクっ娘は大好きだが、男の娘はノーサンキュー。
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- 2014年11月04日 22:04
- まぁ、エレフアント速報なんだからエレフアント付きの後輩が勝つよな。
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- 2014年11月04日 22:59
- やっぱりホモじゃないか!
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- 2014年11月04日 23:14
- 野獣先輩後輩説
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- 2014年11月04日 23:27
- >>28までが本編だったか…
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- 2014年11月04日 23:50
- 戦犯親父