真澄「柚子……柚子……」クチュクチュ
舞網チャンピオンシップはつつがなく終了した、というテイでお願いします
真澄「はぁ……はぁ……」クチュクチュ
真澄(舞網チャンピオンシップでの、柊柚子とのデュエル……)
真澄(あの一戦以来、私はおかしくなってしまった……)
真澄「はぁ、はぁ……んっ……」
真澄(絶対の自信を持っていた、融合召喚を使い、全力を出して……負けてしまった)
真澄(それも、同じ融合を使う相手に……)
真澄(悔しい。そう、悔しい……はず、なのに……)
真澄(脳裏に浮かぶのは……)
真澄「ゆ……ず……、柚子ぅ……」
真澄(あの子の、力強い眼差し……、真剣な表情……)
真澄(……そして、暖かい、優しい笑顔……)
真澄「柚子……柚子……」クチュクチュ
真澄(柚子の顔を思い出すたび、私の胸は高鳴って……)
真澄(私の身体も――……)
真澄「んん……っ!」ビクン
真澄「……」ハァハァ
真澄(私は……おかしくなってしまったんだ……)
・
・
・
真澄「……――とまぁ、最近はこんな感じで」
北斗「……」
刃「……」ボタボタ
真澄「刃、お茶こぼれてるわ」
刃「お、おう、すまん」
真澄「北斗も頭からフジツボこぼれてるわよ」
北斗「フジツボじゃねーからこれ!北斗七星をモチーフにしたオシャレ的なアイテムだからこれ!」
真澄「こんな毎日、もう辛くて……」
刃「いきなりそんな話される俺らも、割と辛いんだけど」
真澄「毎晩毎晩、柚子を思ってひとり寂しくサイレント・オナーズするばかり……」
北斗「エクシーズモンスターを下ネタに使うのやめてくれない?」
真澄「彼女のことを考えるだけで、もうテンテンテンポがムズムズリズムなのよ!」
北斗「やめろっつってんだろ!」
刃「っていうかテンポついてねーだろお前!」
真澄「もう四六時中、胸の辺りが変なんだ……」ハァ
北斗「胸より頭の方が変だろ」
刃「真澄はさ、それはアレなのか、ラブ的な」
真澄「分からないよ……。こんな気持ち、初めてで……、ふたりにしか、相談できなくて……」
北斗「そうかぁ……」
刃「悩んでるのは、本当なんだな……」
真澄「このままじゃ、瞳どころか乳首までくすんでしまうわ」
北斗「おーい、やっぱ駄目だコイツ」
刃「帰ってドカポンやろうぜー」
真澄「待って! お願い待ってマイフレンズ!」
刃「ふざけんなよお前」
北斗「全然困ってねーだろお前」
真澄「困ってる困ってる! 超困ってるから!」
北斗「本当かよ……」
真澄「本当本当! 初手バニラフルハウス(ルマリン3ガネット2)くらい困ってる!」
刃「それで、真澄はどうしたいのよ」
真澄「それが分からないから、困ってるの……」
北斗「あー」
真澄「私、どうしたらいいの……」
刃「だったらまず、どうしたいのか、自分でちゃんと決めないとな」
真澄「ど、どうやって」
刃「会ってみたら?」
真澄「へ……?」
刃「会って話してみれば、色々分かるんじゃねーの? 自分の気持ちとかさ」
北斗「ほう」
真澄「会って……何すればいいの?」
刃「そりゃお前、一緒にご飯行ったり、買い物したり、デュエルしたり」
真澄「そそ、それって、でっ、ででで……」
刃「デートって言えば、デートかもな」
真澄「デーモンコマンドー!」プシュー
北斗「落ち着け真澄」
刃「別ゲーじゃねーか」
真澄「そうか……、そうよね……。ただ柚子のこと考えてるだけじゃ、しょうがないもんね……」
刃「そういうこと」
北斗「……な、なんか刃クン、大人ね」
刃「そ、そうか?」
北斗「もしかして、実は経験豊富?」
刃「いやいやいや! ただの一般論でね?」
北斗「そ、そっか……、一般論ね……」
刃「っていうか、ちゃんと北斗にも言うよ俺は、そういうのあったらさぁ」
北斗「えー、ホントにー?」
刃「うんうん、言うってー」
北斗「じゃあ僕も、刃にはちゃんと言うねー」
刃「えへへー」
北斗「えへへへー」
真澄「そこ! 脇役同士のイチャコラはpixivあたりでやってなさい! ……よし、分かった」
北斗「お」
真澄「早速、柚子のところに行ってくるわ!」
刃「おう、やっといつもの真澄らしくなったな」
北斗「がんばれよ、真澄」
真澄「うん! ありがとう、ふたりとも!」ダダッ
刃「おーおー、走っちゃって」
北斗「……」
刃「……どうかしたか、北斗」
北斗「……いや、考えすぎかもしれないけど、アイツさ……」
刃「真澄?」
北斗「うん、あの調子で遊勝塾行ったら……」
刃「……」
・
・
・
・
・
・
柚子『真澄? どうしたの、私に用?』
真澄『ゆ、柚子……、柚子……』
柚子『え? どうしたの?』
真澄『ゆ……柚子ぅぅぅぅぅぅ!!!!』
柚子『えぇぇぇ!?』
真澄『ザ・ビーストぉぉぉぉ!!!』クワッ
柚子『ひいっ!?』
真澄『Qからでいいから! Qから見ても大丈夫だから!』ハァハァハァ
柚子『ひぃぃんっ! 絶対ウソだよぉぉぉ!?』
ぼくらいま
はしゃぎすぎてる
夏の子供さ
胸と胸 絡まる指 ウソだろ
誰か思い出すなんてさ
ヒィィ--
・
・
・
北斗「……」
刃「……」
北斗「……僕、ついてくわ、一応」
刃「……俺も」
・
・
・
~遊勝塾~
権現坂「アーマナイト・ヘルハウンド!」
遊矢「竜剣ドラゴブレイブ!」
権現坂「紅蓮斬撃!」
遊矢「キャスト」
遊矢「ガルガンチュアパニッシャー!!」
権現坂「うおおおおおお」
遊矢「うおおおおおお!」
「「バディファイト、おもしれぇじゃねぇか!」」
柚子「気合入ってるわねー」
バターン
真澄「柚子ぅー!」
柚子「へっ!?」
真澄「はぁ、はぁ……」
柚子「あなたは……光津真澄!?」
真澄「ゆ、柚子……私、私と……」
柚子「私に用事だったの?」
真澄「私と……う、う……」カァァァ
柚子「?」ニコッ
真澄「う、裏コード――……」
北斗「そこまでだーっ!」ガバッ
真澄「モガッ!」
刃「ふぅ、間に合ったぜ……」
真澄「モガモガ」
柚子「な、何なの一体……」
遊矢「あぁー、LDS!」
権現坂「おのれ! また遊勝塾の乗っ取りを企てたか!」
刃「あー、違う違う。今回はそうじゃなくて」
北斗「いやぁ、ウチの真澄がさ、おたくの柚子ちゃんに、買い物付き合ってほしいって言うもんだから」
遊矢「柚子と?」
柚子「そうなの、真澄?」
真澄「モガモガ」コクコク
刃「やっぱりね、女の子同士、それも融合使い同士でね、仲良くしたいって言っててね」
北斗「まぁ、迷惑じゃなければ……」
柚子「迷惑だなんて! 誘ってくれてありがとう、真澄!」
真澄「!!」
柚子「いつがいいかなー、今週の土曜日はどう?」
真澄「モ、モガ…」コクコク
北斗「もう口おさえてねーぞ僕」
柚子「良かった! それじゃあ土曜日、駅前でね」
真澄「う、うん、分かったわ」
柚子「楽しみにしてるね!」ニッコリ
真澄「フンバリスピリッツー」プシュー
刃「あ、力尽きた」
北斗「それじゃどうも、お騒がせしました~」
・
・
・
遊矢「……帰っちゃった」
柚子「土曜日か~、楽しみだなぁ」
遊矢「よかったな、柚子」
柚子「うん! あ~、何着て行こっかな~」トテトテ
権現坂「……えらい喜びようだな」
遊矢「よっぽど嬉しかったんだろ。同年代の女友達って、いないからな、アイツ」
権現坂「あっ……」
素良「ホントによかったの? 相手はLDSだよ?」
遊矢「お、素良いたのか」
素良「ずっといたけどね」
遊矢「LDSだって、昨日の敵は今日の友、さ」
素良「柚子に近付いて、LDSに引き抜くつもりかも……」
遊矢「考えすぎだろ。NTR脳は日常に支障をきたすぞ」
素良「考えすぎね、だといいけど……」
・
・
・
~土曜日・市街地~
真澄「……」
真澄「……」ソワソワ
真澄(うーん……)
真澄(早く着きすぎてしまったわ……)
真澄「……」ソワソワ
真澄「……」キョロキョロ
真澄「……」
真澄「……」
真澄(柚子は、まだまだ来ないだろうし……、手持ち無沙汰だな)
真澄(どうしよ)
真澄「……」
真澄「山瀬まみの物真似でもしてようかな」
真澄「……」
真澄「どーぼー、やばぜばびでーず」
真澄「……」
真澄「……」
「あれっ、ひょっとして山瀬さん!?」
真澄「ご、ごめんなさい違います! 山瀬まみもっと白いです!」
柚子「なんちゃってー」
真澄「ゆ、柚子……!」
柚子「あはは、ごめんごめん」
真澄「もう、驚かさないでよ……」
柚子「いやぁ、つい……。ごめんね、待った?」
コメント一覧
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- 2014年11月06日 23:47
- クソォ…ssは良かったのにその前の奴のせいで笑いが……
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- 2014年11月06日 23:57
- 下のSSタイトルと組み合わせて二重に笑わせてくるとは……
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あ、SSはおもしろかったです