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JFEテクノリサーチと早大、重なる指紋を分離表示できる試作機披露 〜テロ対策特殊装備展 - Engadget Japanese


テロ対策特殊装備展(SEECAT)は、警察・消防・自衛隊・テロ対策が必要な企業等の治安関係者に入場を限定したクローズドショーです。JFEテクノリサーチと早稲田大学理工学術員が、重なり合った複数の指紋を分離して表示できる試作機「操作支援周防エクトルイメージング装置」を展示していたので紹介します。
 

まるでCSI:科学捜査班のような試作機「操作支援周防エクトルイメージング装置」は、重なり合った複数の指紋をスペクトル解析し、個別に分離、表示することができる装置です。

説明員によると、現在の鑑識技術では事件現場に残された重なり合った指紋は分析できません。しかし、不特定多数が出入りする高公共エリアはもちろん、個人宅であっても、容疑者が触りそうな場所や物は、既に誰かが触って指紋が残っている場合が多く、必然的に複数名の指紋が重なり合って検出されるケースがあります。

これまではそういった指紋は不採用となり、明瞭に個別の指紋として判別される物だけが証拠採用となりました。このため、場合によっては捜査が難航することもあったそうです。



「操作支援周防エクトルイメージング装置」では、指掌紋および体液に含まれる脂肪やたんぱく質を光学的に分析することで、経過時間による変質具合などから指紋を個別に分離し、これまで顕在化できなかった潜在指掌紋なども調べられます。試作品の装置はスーツケース程度のケースに収納して持ち運べ、事件現場に持ち込んでの解析、収集が可能です。

このほか、血液なども検出可能で、場合によっては洗い流した後のわずかな残留物質から血痕などが調査できます。現時点では、重なった2つの指掌紋を分離し表示する精度は約70%。今後更に改良し精度を高めていく計画です。
JFEテクノリサーチと早大、重なる指紋を分離表示できる試作機披露 〜テロ対策特殊装備展

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