男「幸せポイント?」
女「そう、人間には各自幸せポイントが振り分けられていて幸せポイントが無くなるとその人は死ぬのよ」
女「いわゆる寿命ってやつね。」
男「ふーん。じゃあ宝くじが当たったり結婚したり大きな幸せのあと人がよく死ぬはそのためか…」
女「そうなるわね。大きな幸せにはそれに見合ったポイントがいるの。
ちなみにあなたはザッと幸せポイント1000万ってところね。今まで何ポイント使ったかまでは教えないけど。」
男「つーか1000万ってどうなんだ?」
女「……」
男「……」
男「そんな悲しそうな目で見ないでくれ。」
男「じゃあ、残りの幸せポイントによっては宝くじが当たったら幸せを使い果たして死ぬかもしれないって事か?」
女「少し誤解してるようだけど宝くじなんかで幸せを使い果たしてしまう人はそうなるべくして生まれてきてるの。」
女「逆に宝くじみたいな大きな幸せを受けるべくして生まれてきた人は
宝くじに当たるだけの幸せポイントを持って生まれてきているはずだわ。」
男「意味わかんねえ。つまりどういう事だ?」
女「つまりあなたは宝くじには当たらないと言う事よ。」
男「なんか納得しちまった。」
男「で、一番気にかかることを聞きたいんだが、いいか?」
女「なに?」
男「お前は誰で何で俺の家にいるんだ?」
女「私はこの世界を創造し支配する神様で人間界の様子を見るために天から降りてきたの。感謝しなさい」フフン
男「突拍子もねえな。何で俺の家なんだよ…」
女「ダーツで決めたの。別にどこでもよかったのだけれど一ヶ月くらいお邪魔になるわね。」
男(どこの家出少女だよ…)ボソ
女「コーヒー」
男「は?」
女「コーヒーよ。早く持ってきなさい。」
女「天界でも評判がよいのだけれど私はまだ飲んだ事ないの。ぜひ一度飲んでみたいわ」ワクワク
男「天界(笑) まあいいけどコーヒー飲んだら帰れな」スタ
女「嫌よ、神様に家の外で寝ろっていうの?」
男「帰る家があるだろ?親が心配してるぞ」ジャー
女「ふん」
男「ほい、コーヒー」
女「ありがとう。これがコーヒーなのね?」クンクン
男「そんなに珍しいかコーヒー?言っとくけどインスタントだぞ」
女「インスタント?」
男「インスタントラーメンとかのインスタント」
女「まあいいわ、とりあえず一口いただくわね」ズズ ゴクゴク
男「…どうだ?うまいか?」
女「にぎゃい!!」ベー
男「……」
男「あ、いけね。もう家でねえと遅刻だ」スタ
女「学校?」
男「ああ、お前は家で待ってろ。すぐ帰って来るから」
(そしたら速攻で警察に突き出してやるよww)
女「わかったわ。じゃあ気をつけてね」ヒラヒラ
男「おう、じゃあな」バタン
女「……」
女「警察ねえ……ふふ。愚かな男…」
家の外
幼馴染「おはよ、男君。今日は早かったね」(以下幼)
男「おっす、幼。ほら、さっさと自転車の後ろ乗らないと遅れるぞ」
幼「まだ大丈夫だよー。ゆっくり行こ。安全運転ね。」ストン
男「へいへい。しっかり捕まってろよ」
幼「えへへー。いつもありがとね、運転手さん。」ギュ
男「…ああ、それよりこないだの風邪はもう大丈夫なのか?」
幼「うん。たいしたこと無かったよ。」
幼「それよりさぁー……
こうして何気ない会話をしながら学校に通うのが俺達の日常だった。
幼を乗せて学校に通うようになったのはまだ俺達が中学生の時。
通学中に病弱な幼が倒れたことが始まりだったと思う。
まあ別に重病を患ってるわけではないのだがなんとなく心配なのだ
てか変な女が家に上がり込んでることは言わない方がいいよな……
心配かけちまうかもしんないし
学校
男「で、これは一体どういう事なんだろうか?」
女「ん、私も人間の学校というものを一度体験してみたかっただけよ」ニヤニヤ
男「しかも何で席が俺の隣なんだよ……」
女「馬鹿ね。同居者と仲を深めるのは当たり前のことでしょ?」
女「それにまだ何か疑われてるようだし」チラ
男「うっ、そりゃぁ…いきなり神様なんて言われて信じられるわけないだろ…」
女子A「あ、女ちゃんおはよー」
女「Aちゃんおはよ。」ニコ
男「何で馴染めてるんだよ……」
女「♪」
女「ふふ、私はこの学校に始めから在籍していた事になってるの。」
女「滅多なこと言うとあなたのほうが変人だと思われるわよ?」
男「…また、突拍子もねえな。」
女「驚かないの?」
男「ハナから全く信じてないしな」
女「人間ってどれだけ頭が悪いのかしら。現実を直視しようとしないのね。」ハァ
男「じゃあ証明して見ろよ。たまたま女子Aとは知り合いだっただけじゃないのか?」
女「何をしたら証明したことになるのかしら。もう今の状況だけで十分じゃない?」ヤレヤレ
男「……」(確かにこんな状況魔法でもないと作り出せないかも……)
女「ほら、言いなさいよ?何をしたら証明した事になるの?」
男「よし!じゃあ○○を▲▲にしてみろよ!!神様なら余裕だよな?え?」ニヤニヤ
女「ふん、そんなの朝飯前よ。見てなさい…」スッ
パッ!!
男「……」ぽかーん
女「ふふん。どうよ」
男「…お前は神か」ボソ
女「だからそう言ってるでしょ…って何で泣いてんのよ気持ち悪い」
男「いや、なんでだろうなぁ…。長年の夢がかなったからかな?ヘヘ…男ならだれでも見る夢だ……しかし永遠に叶わない夢…」
男「しかも、この状況の恐ろしさに気付けているのは俺だけみたいだな…。ふふ悪いな皆……」
女「……」スッ
パッ
男「あ、あれ?おい、もとに戻ったぞ?」
女「もう十分でしょ?あまりにもあなたが気持ち悪いから元に戻したわ」フゥー
男「……」
女「こっち見つめながら泣かないでよ…(人間ってわからないわ)」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
女友「ねえ幼、なんか最近女と男、妙に仲良くなってない?」
幼「そう?」
女友「うん。あいつらあんなに仲よかったっけ?」
幼「まあでも仲いいことは良いことだよ女友ちゃん。みんな仲良しが一番」ニコニコ
女友「ほう、気にならないの?」
幼「別に気にならないよ?」
女友「ふふ。そうよね。もう幼は男の妻みたいなもんだもんね!!誰と仲よくしてようが問題ないか…」ニヤニヤ
幼「ぜっんぜん妻なんかじゃないし///変なこと言わないでよね女友ちゃん!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
男「いやーでも本当に幸せなヒトトキだったよ。…ありがとう神様」キラキラ
女「どういたしまして、幸せならよかったわね。あとここ(地球)では女って名前があるから」
男「ん、幸せ??……は!!」
女「ん、今度は何よ……」
男「お前が本物の神様って事は朝の幸せポイントって話も本当だよな!?」
女「ええまあ…」
男「…お、おおお、お前俺を殺す気か!!!幸せを使い果たさせて殺す気だな!!」ガクガク
女「ちょっ違っ、待って!!これから説明するからそんなに揺すらないでぇー!」クラクラ
女「えーとまず知っておいて欲しいのは寿命ってのは先天的に決まってるものなのです」コホン
男「うむ。」
女「仮にXという男がいたとしましょう。
まずXの寿命が決められます。これはランダムです。完璧運です。
その次にXには幸せポイントが与えられます。
これは前世に何を成したかで天の神々が決定します。
ポイントが高い人は前世の業績が高く評価されているということです。
もちろんその逆もあって、それは言わなくてもわかるわよね?
Xの前世は無差別快楽大量殺人犯でした。なので現世の幸せポイントはとても少ないです。
ちなみに前世と今の人間は殆ど別人だと思って貰って構いません。
容姿や能力はもちろん育つ環境によって人格も殆どの人が前世と現世では異なります。
例えばXが前世で大悪党でも現世では皆に慕われるヒーローになっているかもしれませんね。
次に生まれる地域と家庭が決定されます。
これは幸せポイントにあった地域と家庭がランダムで選ばれます。
Xの場合、ポイントが少ないので戦争が続いている国のとても貧しい家庭に決定したようです。
そして生を受けると寿命の中で幸せポイント分の幸せが起こります。
つまり
Xの寿命=幸せポイントが尽きた時
ということになります。自然と人生の中でうまく幸せポイントは使い切るようになっているのです。
ちなみに幸せの定義は人それぞれです。
金=幸せ という人もいれば 快楽=幸せ という人もいます。
とにかく心から幸せ、幸福だと思える事でポイントは計算されています。
なので宝くじが当たってもそんなにポイントが減らない人もいるし、
さっきあながが言っていた幸せレベルでは多分カウントされないでしょう。
女「何か質問は?」
男「…いや、特にはないけど…本当の話、だよな?」
女「本当の話よ」
男「じゃあ幸せポイントが高い奴の寿命が短かったら恐ろしいほどの濃い幸せが味わえるな」
女「そうね。」
男「…つーかお前にも幸せポイントはあるのか?」
女「まあ、あることはあるわね。人間とは比べ物にならないけど」
男「じゃあ神様も死ぬってこと?」
女「まあ天界にいるのは私だけじゃないしね。永遠なんて事はありえないの…」
男「ふーん。へー。」
女(本当は私って神様の使いの只の『天使』なんだけど面白いから黙ってよっと♪)
注:天使に寿命はありますが基本的に神々は寿命で死ぬことはありません。
男「ところで俺、幼馴染がいるんだけどさぁ」
女「うん。窓際のポニーテールの子ね」
男「わかるのか?」
女「まあね。私、神様だし」
男「なら話が早いと思うんだが…あいつ、凄い体弱くてさ。
コメント一覧
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- 2014年11月09日 22:13
- ポイント制だと!?
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- 2014年11月09日 22:27
- ポイント制!?
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- 2014年11月09日 22:38
- ポイント制⁉︎
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- 2014年11月09日 22:55
- ポイント制なのか…
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- 2014年11月09日 22:59
- 結構すっとばしたけどなんだろうこれ
最初と最後の手前しかポイント云々でてこないしぽいし最初の説明梨のほうがよかったんじゃないの
1話と最終回以外が日常回のヒーロー物とかそんな感じ
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- 2014年11月09日 23:17
- ※1-4
何を今更。三輪さん(伝説のオネエ)も、そうおっしゃっている。
註:我が巣・ロボゲ板ですら「三輪さん」といえば「闘将ダイモス」の「三輪防人」か「ラーゼフォン」の「三輪」かで論争が起こる。
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- 2014年11月09日 23:41
- 一昔前の少女漫画風少年漫画って感じ
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