橘志狼「ありすっライブのチケットくれ!」橘ありす「なんの冗談ですか」
橘志狼
志狼「どうすっかな」ウーン
志狼「やっぱり本人に頼むのがイチバンいいよな!」
志狼「オトコは正々堂々真正面からいってギョクサイしろってにーちゃんも言ってたし! よしっ、さくっとミッションクリアしてやるぜ!」
志狼「……でも、なおにも一応声かけとくか。一応」
・・・
・・・・・
橘ありす
的場梨沙
結城晴
――
晴「よーしっ、今日のレッスン終わりー!」
ありす「ええ。お疲れ様でした」
梨沙「はー! つかれたわー! ま、こんだけやっとけば本番ミスなんかしないでしょ!」
ありす「ええ。歌を自分のものに出来た手ごたえがあります。ノドあめどうですか?」
晴「おーくれくれ」
晴「ここまで練習したんだから、客席満員のジョータイでやりてーよな」モゴモゴ
梨沙「でもキモい客また来てたらイヤね! あいつらの視線、ゾワってするわ!」
ありす「ええ……プロデューサーが言っていましたが、私たちのライブに来るファンって結構年齢層が上の方が多いみたいですね」
梨沙「うえ~~、なんで? アタシ達がフェロモンバリバリだから? だから大人もこぞってくるわけ? ロリコンじゃない」
ありす「それはわかりかねますが……」
晴「まぁ、応援してくれてるんだからさ。ファンの人をそーいうふうにいうのやめとこうぜ」
梨沙「なーによ、晴。あんたもヘンタイにじろじろ見られるの嫌でしょ~?」
晴「そ、そりゃ嫌だけどよ。同じくらいの年齢のヤツも来るじゃんか。一応オレらもプロだろ? 全力でやることには変わりねーんだからよ。やる前からモチベ下げること言うの止めよーぜ」
梨沙「ふんっ、大人ぶっちゃって。晴っぽくないわね」
晴「大人ぶってるわけじゃねーけど。でも、梨沙、お前また招待チケットで『パパ』呼ぶんだろ?」
梨沙「……そっ、それがなによ!」
晴「じゃ、『パパ』だってロリコンになるじゃん」
梨沙「なっ、ならないわよ!! アタシが呼ぶんだもん!! それにステージ前のS席でパパが見てくれてるって思うと、ブーストかかるからいい効果あるの!!」
ありす(そうだ……チケットどうしましょう。身内に配る用のチケットは一枚もらえてますけど、今回はお母さんもお父さんも予定があるって……返しましょうか)
晴「おーい、ありす。レッスンルームからもう出ようぜ」
――
――――
千枝「――そういえば『絆物語』見たよ、直央くん、志狼くん」
直央「ええっ! 映画見たの!?」
志狼「おう! すげーおもしろかっただろー? オレナイフ捌きどうだった!」
千枝「おもしろかったよ! ナイフくるくる回してたの、スゴイなって思った! 直央くんは魔法使いだったよね?」
直央「う、うん……変じゃなかったかな?」
千枝「ううん、かっこよかったよ! 最後勇気出すとこ感動した」
直央「あ、ありがとう」
千枝「えへへ、魔法使いのカッコウ私もしたことあるけど、直央くんの方が似合ってたかも」
岡村直央
佐々木千枝
直央「そんな……路線が違いますよ」
志狼「まー、なお、撮影の時色々テンパってたけどな」
千枝「そうなの?」
直央「え!? ……うん。ボクすごく緊張しちゃって。でもみんなに助けられて、なんとか」
千枝「そうなんだー。映画見てるとそんなのわかんなかったけど、色々あったんだね。――――あ、志狼くん! ありすちゃん達が戻って来たよ!」
晴「ん? あそこで立ってんの千枝か? そんで……あれは」
梨沙「ちょっと、なんか男子が走ってきてるんだけど?」
ありす「あ……、あの、男子、は……!!!」
志狼「よーうっ! ありす!!」ダダッ
ありす「出ましたね……!!」
晴「よう、志狼じゃねーか! 今日はどうした? またオレと勝負しに来たか?」
志狼「いや、晴、今日はちげーんだ」
梨沙「しろーって、コイツ? あんたたち、前ドッジいっしょにやったんだっけ?」
ありす「あれをドッジと呼ぶならそうですけどね……! 何の用ですか? 待ち伏せとは穏やかじゃないですね」
志狼「ああっ! 実はさ、頼みがあるんだけどよー……」
ありす「頼み?」
志狼「たのむっ! ありすっライブのチケットくれ!」
ありす「…………なんの冗談ですか」
千枝「あのね志狼くんね、ありすちゃん達が次にやるライブのチケット欲しいらしいの。今日はそのお願いのために来たんだって」
梨沙「直談判~? ゴーインね」
ありす「…………本当に? あなたが?」
ありす(意外、ですね。私たちのライブに興味があるなんて。確かに今までアイドルとしての私の姿は見せたことがありませんでしたが)
志狼「たのむっ! チケット欲しいんだよ!! いいだろー!?」
ありす(そんなにライブに来たいんですか? あなたが?)
晴「志狼。そんなにチケット欲しいんなら買えばいいじゃねーか」
志狼「それがよ、もう無いらしーんだよ!」
晴「えっ。無いって……」
ありす「完売しているんですよ」
直央「事務所のみのりさんも言ってたんですけど、今回のライブはすごく人気があるそうですね……」
ありす(プロデューサーとちひろさんが企画を練りに練ったそうですからね……規模はそれほどではないんですが。それゆえチケットの絶対数が少なく争奪戦が繰り広げられているとか)
ありす(――【 CINDERELLA GIRLS FRESH UTOPIA!! 】)
ありす(メンバーは小学生組オンリーという初めてのキッズアイドルだけのライブ)
ありす(メンバーのCDを4枚買えば先行申し込み受付が可能で、そのためチケットを求める人がこぞってCDを買い漁る姿が各地で見られたそうです)
ありす(ネットで見ましたが……あまりに熾烈なチケット争奪戦が繰り広げられているためその様子は『Mad Teen Party』、『オペレーション:ローリングサンダー』、『凍てついた本能の墓場』、『屠殺嬢5号――ロリーターハウス5』などとも呼ばれてるようです)
ありす(チケットが入手困難なため、志狼くんは直接私のところに来たわけですか)
志狼「ありす、出演者ならチケット用意できるだろ? 頼む! 一枚でいいからくれ!」
ありす(確かに、身内用のチケットはありますが……)
梨沙「ふふふっ、どうすんの?」
ありす「……簡単にOKというわけにはいきません。こちらとしても色々都合がありますからね」
志狼「えー! なぁ、頼むよ! そうだ! ほら、『絆物語』の映画チケット代わりにやるから!」バッ
ありす「べ、別にそんなのもらっても」
晴「あ、それオレまだ見てなかったんだよなー。貰っとけよありす」
志狼「ほら! そうだ、これからありすと収録いっしょの時があったら助けてやるから!」
ありす「助けるって……なにをしてくれるんですか」
志狼「ろ、ロケ弁に苦手なおかずあったら代わりに食ってやるよ」
ありす「……それだけですか」
志狼「そ、それだけじゃねーよ? えーっと、そうだ! 肩叩き券! 肩叩き券も付けるっ!!」
ありす「………………」
梨沙「あんたさぁ、もー少しミリョク的な提案できないワケ?」
志狼「なんだよっ! おおばんぶるまいしてんだぞ! どうだありす!? OKかっ?」
ありす「すいません。厳正な審査の結果、あなたの貴意に添いかねる結果となりました。一層の御自愛と今後の御健闘をお祈りいたします」
志狼「あん? どういうこった?」
ありす「………行きましょうかみなさん」スタスタ
志狼「おい! 待てよありす!!」
ありす「人にものを頼むのなら、もう少しやり方というのがあるでしょう」
志狼「やり方?」
ありす「とりあえず、名前を呼び捨てするのはやめてください」
志狼「えっ、ありすはありすだろ? オレだって『橘』なのになんか変なカンジになっちまうじゃん」
梨沙「タチバナ……ふ~ん、そういえばいっしょね」
ありす「私はあまり呼ばれたくないんですよその名前」
千枝(最近気にしてなかったのになぁ。男子相手だと違うのかな)
志狼「じゃあなんて呼べばいいんだよ。あーちゃん?」
ありす「その呼び方はやめてくださいっ! ……名字だけというのが収まりが悪いのなら、妥協してフルネームとさんづけならばいいでしょう。ありすの部分の発音はピアニシモ気味でお願いします」
晴「橘ありすさん、か」
志狼「じゃあ、オレは橘志狼くんか」
ありす「あなたまで合わせなくていいです……」
志狼「わかったよ。タチバナ、アリス、サン。これからはそう呼ぶよ」
ありす「ぎこちないですね……ですが、まぁ、いいでしょう」
志狼「ふーっ、中々手間取ったぜ。じゃっ、チケットくれ」
ありす「いや、なぜ貰えると思ったんですか」
志狼「えっ! くれないのかよ!! なんだよ! ウソつき!!」
ありす「呼び方変えたらチケットあげますなんて一言も言っていません!」
志狼「なんだよ……。なお、このオンナ、ウソつきだぞ。オレの気持ちをモテアソビやがった」
直央「え、えっ」
ありす「イヤな言い方しないでくださいっ。呼び方の件は、あくまで頼みごとをする前の礼儀の話です!」
梨沙「ざーんねん、もっとアピールしないとダメみたいね~! あはっ!」
志狼「くそー……じゃあ、あれだ。将来自由の女神ぐらいのでっかいオレの像を建てる時、隣にありすのも……タチバナアリスサンのも、いっしょに建ててやる! これでどうだ!」
ありす「えっ」
千枝「えーっと、志狼くんの像の隣にありすちゃんの像を建てるってこと?」
志狼「おう! 出世払いってヤツ?」
直央(それって……)
梨沙「それ、よくある夫婦の銅像みたいなカンジになっちゃうじゃない」
晴「ツイン橘像か」
ありす「や、やめてくださいそんな関係を誤解されるような真似は!! あなた、お願いしてくるフリをして私をからかいにきたんですか!」
志狼「なんだよ! オレはホンキだっての!」
梨沙「きゃははっ! アッツいセリフね~!!」
ありす「煽らないでください! ……だいたいあなた、本当に私たちのライブのチケット欲しいんですか」
志狼「欲しいって言ってるだろ! だから、こんなに頼んでんだろ!」
ありす「私も出演者として出るんですよ? わかってますか?」
志狼「だーかーら、知ってるって! あり……スサンも踊って歌うんだろ! そのライブのチケットが欲しいんだよ!!」
ありす「転売目的ではありませんよね?」
志狼「売ったりしねーって!! カネの問題じゃねーんだよ! オレがオトコのケジメをつけるかっていう問題なんだよ!」
晴「壮大なこと言ってん
コメント一覧
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- 2014年11月10日 22:15
- ロリショタはみんな俺が引き取るが、異論は無いね?
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- 2014年11月10日 22:17
- (一応助燃剤をばらまいておこう)
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- 2014年11月10日 22:25
- そして荒れ果てた※欄へ
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- 2014年11月10日 22:29
- まあこれで荒らすやつがいたら間違いなくそいつはキモオタだけどね☆
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- 2014年11月10日 22:38
- ※1 大ありだよ 早苗さん英雄くん呼ぶぞ
志狼くんと直央くんとかのんちゃんはボクが責任をもって家まで送り届けるから
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- 2014年11月10日 22:40
- みんな火炎放射器は持ったな!
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- 2014年11月10日 22:40
- 志狼君だけは俺のものだ!
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- 2014年11月10日 22:45
- 志狼くんの志狼くんがエベレストと聞いて
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- 2014年11月10日 22:47
- ちっちゃい子は皆かわいいよ、ふひひ★
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- 2014年11月10日 22:52
- やべえこれすっげえ楽しい
「ちょっと男子〜」な感じはアイマス世界でも同じなのねw
モバマスの高校生組がちゃんとお姉さんしてる!sideM高校生組はガキ!かのんあんま出ないなぁと思ってたら最後でおいしい役!苦労人のなおくん!sideM大人組なんかすごい!そして安定のあすらんこ!
いやぁお腹いっぱいでした。欲を言うならWと彩もみたかったかな。面白かった。
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- 2014年11月10日 23:02
- ほのぼのしてたのに※10がキモくて残念
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- 2014年11月10日 23:05
- イチゴパスタ「解せぬ」
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- 2014年11月10日 23:07
- とりあえず灯油撒いとくか
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- 2014年11月10日 23:10
- ※11
最初からおかしいのですがそれは
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- 2014年11月10日 23:17
- じゃあ俺は晴と一緒にピンク色のホテルで自主トレだ
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- 2014年11月10日 23:19
- こういうのがもっと増えれば良いと思うな
りーなの隼人の絡みは楽しかった
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- 2014年11月10日 23:22
- 可能性をうんぬん
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- 2014年11月10日 23:22
- じゃあ麗きゅんは僕がつれていきますんでよろしく
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- 2014年11月10日 23:29
- Mマスのカテゴリーつくろうよ・・・
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- 2014年11月10日 23:32
- ホモマスなんだからホモしろよ
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- 2014年11月10日 23:39
- 地味にお菓子のやりとりしてるのがツボ
よしかな子やとときんやみちるみたいなモバマスの食べ物キャラをカフェパレに一斉投入しよう
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- 2014年11月10日 23:40
- ※20
汚物は消毒だー!
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- 2014年11月10日 23:42
- じゃあ次郎ちゃんはおじさんがいただきますね
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- 2014年11月10日 23:47
- うっわおもんな。もう書かなくていいよ
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- 2014年11月10日 23:51
- ※24
汚物は消毒だー!
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