NSAのスパイ活動を内部告発したスノーデンを描く映画。主演はジョゼフ・ゴードン
これは期待大なんですが。
Guardianによると、NSA(米国家安全保障局)によるスパイ活動を世界中に告発したエドワード・スノーデン氏の伝記映画が制作されるそうです。主演は、「インセプション」や「リンカーン」でお馴染みのジョゼフ・ゴードン氏。監督は「プラトーン」、「7月4日に生まれて」のオリバー・ストーン氏が担当すると言います。プロデューサーを務めるモリッツ・ボーマン氏は、監督の起用にあたって「この映画には、政治的圧力に屈しない本物のインディペンデント性が必要だった」と述べています。
脚本は、スノーデン氏の弁護人を務めるAnatoly Kucherena氏によって書かれた「Time of The Octopus」と、ジャーナリストであるルーク・ハーディング氏の「スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実」の2冊をベースに作られるんだそう。
ストーン氏と言えば、ベトナム帰還兵の経験を生かした作品を生み出す社会派。米国政府への批判や社会欺瞞などを盛り込む作風で、見る者に衝撃を与えてきました。日本に来日した際も実際に戦争の爪痕が残る広島や沖縄に赴くなど、社会への洞察はとても鋭いです。そのため賛否両論分かれる傾向もありますが、脚本賞、監督賞などアカデミー賞を3度も受賞した実績を持つ巨匠。
スノーデン氏自身、元NSA職員でありながら国家機密をリークしたため、英雄ではありつつも国外に身を潜めているのが現状です。彼はこれまでもNSAによる国内外に及ぶさまざまなスパイ活動を告発し、大いなる陰謀を明らかにしてきました。そこで見てきた「現実」をストーン氏とゴードン氏はどう表現してくれるのでしょうか。
映画は、来年1月にドイツのミュンヘンでクランクインするそうです。
source: Guardian
Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文]
(嘉島唯)
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