ロゼッタ彗星探査機、着陸船「フィラエ」の分離に成功
欧州宇宙機関は日本時間12日、彗星探査機Rosetta(ロゼッタ)から、着陸船Philae(フィラエ)を分離することに成功したと発表しました。
SEPARATION CONFIRMED! Safe journey @Philae2014! pic.twitter.com/dsM5Xaedzp
— ESA Rosetta Mission (@ESA_Rosetta) 2014, 11月 12
ロゼッタは、欧州宇宙機関が運用する彗星探査機。2004年にフランス領ギアナから打ち上げられた後、三度の地球スイングバイを経て、ミッション目標である「チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P/Churyumov-Gerasimenko)」を追いかける形で深宇宙へと旅立ってゆきました。
2011年6月には太陽からの距離が離れたことで「休眠」モードに移行し、今年1月には2年半ぶりに通信を回復。打ち上げからおよそ10年目となる今年8月に、チュリュモフ彗星の周回軌道に到達しています。
フィラエはこの後、およそ7時間をかけて徐々に彗星の地表面に接近してゆき、日本時間の13日午前1時ごろに彗星に着陸する見込みとなっています。
ミッションが成功すれば人類史上初の彗星着陸となりますが、果たしてフィラエの運命やいかに。
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著者
企業の研究所でR&D業務に携わっておりましたが、2013年4月をもって退職し、当サイトの専属となりました。Techinityはソース明示のポイントを押さえた解説を、Cul-Onはちょっとした小ネタ紹介的な内容にしていければと思っております。