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10年前に旅立った彗星探査機Rosetta、史上初の着陸ミッションは本日17時頃から中継。着陸は深夜1時 - Engadget Japanese
 
欧州宇宙機関(ESA)が2004年に打ち上げた彗星探査機 Rosetta が、日本時間の11月12日17時半頃にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星への着陸機 Philae を投下します。着陸には7時間ほどかかり、成否が判明するのは日付が変わった13日1時ごろになる見込みです。
ESA の彗星探査機 Rosetta は当初、ワータネン彗星を目指す予定でした。しかし打ち上げに使われる予定だったアリアン5ロケットの爆発事故によりスケジュールは大幅に遅れてしまいました。そして Rosetta は2004年3月、新たな目標をチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に定め、改めて地球を後にしました。

Rosetta は2005年以降、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到達するため、地球や火星の重力を利用して加速するスイングバイを数度にわたって実行。途中、アリゾナ大学によって小惑星として「誤発見」されたりしつつも、順調に太陽系の外側に向かって遠ざかって行きました。

2011年には太陽光による発電が十分にできなくなるほど太陽から遠くなったため、いったんハイバネーションモードに入ります。そしておよそ2年半後の今年1月、Rosettaは再起動に成功。5月からはチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星への接近を開始し、8月には彗星の周回軌道に乗っています。この時点で Rosetta の位置は地球から4億kmですが、スイングバイのため何度も地球や火星を周回しているため、彗星に到達するまでの総移動距離は60億kmにも及びました。
 
 
着陸ミッションは日本時間12日17時35分頃から、約22km 離れたチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に向けて着陸機 Philae を投下します。着陸には約7時間を擁し、13日1時頃には着陸ミッションの結果がわかる見通しです。

なお、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星はお風呂に浮かべるアヒルのおもちゃのような形状をしており、公募で選ばれた着陸地点 Agilkia は、そのアヒルのおでこのあたりに位置するとのこと。

ちなみにチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星は周期6.57年の周期彗星で、宇宙空間を時速数万kmで移動中。その重力は地球の10万分の1程度しかないため、普通に着陸しようとしてもバウンドしてしまい、再び宇宙空間に弾き返されてしまいます。このため着陸機 Philae は銛とネジによって彗星表面に固定する予定です。

下には ESA によるライブ映像を表示しています。
 
 
10年前に旅立った彗星探査機Rosetta、史上初の着陸ミッションは本日17時頃から中継。着陸は深夜1時

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