2014年11月17日19:23
「サマーレッスン」体験実録。「Project Morpheus」で話題沸騰の技術デモはいかにして生まれたのか。鉄拳チーム原田氏に根掘り葉掘り聞いてきた
http://www.4gamer.net/games/277/G027751/20141114086/
(長いので抜粋。元記事はかなり面白いので全文はソースで)
原田氏:
いまは一大産業になっちゃってるんですよ,我々の業界って。昔はそうじゃなかったですよね。企業としても小さかったですし,やってることも奇想天外で,みんなパイオニアとして,インディーズみたいな動きをどのメーカーもしていました。
具体的に今はどんな動きになるのかっていうと,Morpheusが出ますってなったときに,「ハードの受け台数何台になるの」って。これ,ニワトリとタマゴの関係です。世の中にいきなり最初から100万台500万台が普及してるなら,誰だってソフト作るじゃないですか。
Morpheusが,ある程度すごいっていうのは分かってても,ソフトがないと売れないですよね。ソフトを作る側からすると,ハードが出ないと作れません。100台200台売れたところでどうなんだと。そうなると,なにも動かないわけですよ。
原田氏:
3月のGame Developers Conferenceより前の段階で,各メーカーに「こんなものがありますよ」という発表があったのですが,その日の夕方に,私はSCEさんと話しました。1つやりたいことがあるので,明日企画書を持ってきますと。その勢いで進めたんですよ。一般化させましょう,絶対大きいニュースを作りましょうと。
社内でも最初は20代の社員以外は誰も乗ってこなかったですよ。そして次第に,業界単位でも困ってるのがわかったわけです。そこで,私とSCEさんが考えたのが,デモを作って,そのデモをいろんな会社にガンガン配りましょうということです。それを前提に作ったんですよ。社内の空気も変えたかったですしね。
原田氏:
で,案の定,発表したら,どの会社もその日に興味をもっていただいて,SCEさんに問い合わせ殺到ですよ。
ほかでも業界の大御所さん達が,あれをやってみたいって大騒ぎしてくれる。国内のいろんなデベロッパが「やります」という,この流れを作りたかったんです。
4Gamer:
これをほかのゲームスタジオに提供するというのは,ソースレベルというか,アセットごとですか。
原田氏:
基本的には全部渡そうと思ってます。ノウハウを提供しようと思ってるんで。SDKってあるじゃないですか。その説明書のなかに我々のノウハウを書いてますけど,「こうしたほうがいいです」ということを全部業界的に共有して,どんどんこのサイクルを早めようと考えてるんです。それが最終的に僕らの利益にもなるんで。
4Gamer:
と言いますと?
原田氏:
デモを配ってなんの得があるのかともいわれますけど,得するに決まってるんですよ。VRを世に出して,みんなにすごい体験をさせたいのに,ほかのメーカーが様子見しますって言ってたら,いつまで経っても実現しないわけですから。
仕掛けてんなぁ・・・
ホント期待したい。
この記事へのコメント
1. Posted by カオスな名無しさん 2014年11月17日 22:01 ID:MZCfaO8V0
偉いよ
2. Posted by カオスな名無しさん 2014年11月17日 22:37 ID:PW.b0J4t0
本来の意味での「クリエーター」だよな、この人
3. Posted by カオスな名無しさん 2014年11月17日 23:24 ID:hkCA1xBg0
3年か5年で新しい分野が出てくるやろうなぁ
4. Posted by カオスな名無しさん 2014年11月17日 23:30 ID:3mh3D4Kq0
今の和メーカーにこれに乗ってくる度量があるのかどうか
5. Posted by カオスな名無しさん 2014年11月17日 23:38 ID:GiQnz4ks0
ぐうの音も出ない
パイオニア精神に溢れてるね
パイオニア精神に溢れてるね
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