トイレ産業展：エアコン完備の仮設水洗トイレFlower Toilet・サイネージ内蔵ミラーなど

2014年11月12日（水）～14日（金）にかけて東京ビッグサイトで開催していたトイレ産業展にて。

トイレ産業展では新型便器の他にも、仮設トイレや手洗い場用ミラー、エアータオルといった業務用トイレ周辺機器や、メンテナンス・衛生管理用機器の最新テクノロジーも公開されています。

仮設トイレの開発およびレンタル事業を展開している日野興業株式会社は、水洗トイレ、エアコン、シンク、おむつ交換台などを完備した女性向け大型仮設トイレ Flower Toilet 40Rを参考展示しました。

訂正：開催期間の記載が誤っていた点を訂正いたしました。

トイレ産業展水洗トイレ完備の大型仮設トイレFlower Toilet 40Rなど

すべての写真を見る

12 枚

インテリア事業を手がける株式会社デザインアークと共同開発し、既存の仮設トイレから大幅に機能を拡張したモデル。建設現場やイベント会場などにおける女性用仮設トイレとしての使用を想定しています。

オプションとして、化粧鏡、カウンター、擬音装置、除菌スプレー、芳香剤、防犯ベルなどを用意しており、展示品はほぼフルオプションの状態。ぱっと見た感じでは仮設トイレには見えないデザインと充実度が来場者の注目を集めていました。

水洗トイレへの給水は貯水タンクから行い、排水は破砕圧送用のポンプユニットで行なう仕組み。同ユニットを用いることで、排水のための勾配が取れない場所でも仮設トイレの設置が可能になります。排水可能距離の目安は、立ち上げ0mの場合で最大30m、立ち上げ2.5mの場合は最大10m。

同社では来場者からの意見を聞いて、機能の絞り込みや調整を行っていきたいとのことです。

内装は仮設トイレに見えないくらい豪華です

排水機構は破砕圧送用ポンプユニットが担当

女性向け仮設トイレ Flower Toiletシリーズは、建設業の現場で働く女性のサポートを目的として同社が開発中の製品群。水洗トイレや暖房便座、擬音装置などを装備した仮設トイレに加え、更衣室もラインナップしています。

建物が完成へ近づくに従い、建設従事者が使えるスペースは減っていきますが、最後まで残る設備が仮設トイレ。こうした現状から、仮設トイレや仮設更衣室という発想が生まれたといいます。

開発の背景には、国土交通省と建設業5団体が掲げた「もっと女性が活躍できる建設業行動計画」があります。建設業で働く女性技能者の人数を5年で2倍に引き上げるなどの目標が盛り込まれており、女性が働くことを前提とした労働環境の整備も課題のひとつ。トイレや更衣室などの整備もその一環です。

伊藤忠建材株式会社のブースでは、洗面鏡とデジタルサイネージを組み合わせたミラーを参考展示。洗面鏡にデジタルスクリーンとモーションセンサーを組み合わせ、人が近づくとデジタルサイネージの面積を縮小し、鏡として使える部分が増えるというもの。