これは、予想以上のものがもたらされました。
ちょうど今から一か月ほど前、こちらで「米Nvidiaが、NVIDIA Shield Tabletに対してAndroid 5.0と ”更なる何か” の提供を予告した」という情報をお伝えしたのを覚えておられますでしょうか(過去記事)。今回、ついにその ”更なる何か” の正体が、米Nvidiaによって正式に明らかにされるところとなりました。
Nvidiaの隠し玉の正体は、実に世界有数のGPUメーカーらしいものでした。Nvidiaの提供する「GRID」GPUをベースに開発された「クラウドゲーミングサービス」、それこそが ”更なる何か” の正体でした。ユーザーは、今回のアップデートを受けて、NVIDIAの設置したサーバー上でのクラウド処理を経てリアルタイムで通信・配信されるゲームを、「NVIDIA Shield Tablet」上にて楽しむことが可能となりました。
また、クラウドゲーミングの大きな弱点でもある「配信による遅延」を最高で60msにまで短縮することに成功したとのこと。ただし、これは最低10Mbps以上の安定した高速通信環境と、NVIDIAの設置したGRIDサーバーが近くに存在するという2つの条件をクリアした場合のみの話となります。
ちなみに、気になるサービスの開始時期と提供される地域に関してですが、今月18日にも米国市場にてサービスが開始され、来月にはヨーロッパ地域に。また、来年にはアジア太平洋地域に対しても提供が開始される計画であることが、NVIDIAによって明らかにされました。以下、現時点で判明している提供されるゲームのタイトル一覧です。
- Astebreed
- Alan Wake American Nightmare
- Batman: Arkham Asylum
- Batman: Arkham City
- Borderlands
- Borderlands 2
- Brutal Legend
- Darksiders
- Darksiders 2
- Dead Island
- Dirt 2
- Nail’d
- Psychonauts
- Race Driver Grid
- Saints Row: The Third
- Street Fighter X Tekken
- Strike Suit Zero
- Trine 2
- The Witcher 2: Assassins of Kings
- Ultra Street Fighter 4
以上20タイトルが、2015年6月までに提供されることになるほか、今後世界中にGRIDベースのサーバーセンターが設立されることになるとのことです。ちなみに、すべてのゲームは「720p / 60fps」の快適さでプレイすることが可能に。
さて、幸運なことに、我らが日本市場にもこの「NVIDIA Shield Talbet」は既に提供されております。この事実を希望的観測に則って鑑みるに、来年にもこのGRIDベースのクラウドゲーミングサービスを日本でも利用できるようになる可能性も、決してゼロではないのではないでしょうか。PS4の提供する「Gaikai」と併せて、目が離せません。
[WCCFTech]
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著者
2014年10月1日より、縁あってGGSOKUメインライターに正式に就任。ここ最近は、スマートフォンやタブレットを始めとするガジェット類全般から、各種周辺機器にデジタルカメラ。果ては自作PCパーツやソフトウェア類にまでも食指を動かすに至る始末。イロモノ・キワモノガジェットもこよなく愛する、興味と好奇心の赴くままに生きる元人力車夫。
米NVIDIA、NVIDIA Shield TabletにAndroid 5.0と「更なる何か」 の提供を予告
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NVIDIA、ゲーマー向けSHIELDタブレット発表
2014年7月23日
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2014年10月27日
「A8X」プロセッサには、「8コア」GPUが搭載されていることが判明 ―AnandTech報告
2014年11月14日
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2014年11月11日
iPad Air 2のGPU性能のベンチマークスコアが公開 ―「GFXBench 3.0」
2014年10月24日
>PS4の提供する「Gaikai」
SCEの提供する「PS Now」、とすべきじゃないのか?
コンテンツが少なすぎる。
PS3で発売されているものばかりだし、PSNOWの劣化版みたいだな。
後は価格でどこまでがんばれるかだけど、PSNOWも定額版が噂されてるし普及は相当難しいかもしれないね。
せめて現時点で人気の高いゲームは欲しいよねぇ
PSNowと対象人数や遅延、タイトル数で勝負だね。
今んとこはまだPSNに分があるのかな?
遅延はどちらも遊んだことがないので分からんが
対象人数とタイトル数はPSNが圧倒的だと思うわ。
独占のキラーコンテンツがないと難しいかな
そもそもクラウドならShield Tabletに限定するべきものなの?
PS NowがまずPS4をターゲットにサービス開始してるけど最終的にはTV等にも
展開するっていう計画を立ててるのと同じで、
Nvidiaもまずは自社製のクライアント限定でサービス開始して運用実績を積むんだろ。
この手のサービスで最初から全デバイスに解放したら運用は地獄だよ。
原理的に快適なサービスの提供と利益のバランスが取りづらいのでは。
PCゲームの方が仮想化して動作させ易いのはあるかもだけど、効率100%だとしても
ユーザー100人に対して100台分の性能が必要で、接続率もピークを考慮すると平均稼働率が
かなり低くなるだろうし、平均稼働率を上げるにはカバーエリアが広くなりすぎて遅延が問題になる。
軽いゲーム専用ならダウンロードさせた方が快適で。。
MMOの運営よりもハードルが高そう。
>Race Driver Grid
これはちゃんと入れとかないとなw