果たして、QualcommやMediaTekの牙城をどこまで打ち崩すことが出来るのか。
今や、Android 5.0やiOS 8などの最新OSの登場により、SoCにも「64-bit OS」への対応が強く求められるようになりました。そんな最中、米Marvellから新たな64-bit 対応SoC、「ARMADA Mobile PXA1936」が正式に発表されることとなりました。
「PXA1936」の構造説明図
今回Marvellが発表した「ARMADA Moblie PXA1936」は、英ARMの最新64-bitアーキテクチャの一つ「Cortex-A53」をベースに開発されたオクタコアSoCになります。
また、全てのコアが1.5GHzで駆動するとのことで、そのパフォーマンスは米Qualcommの「Snapdragon 615」と同等程度のものとなることが予想されます。しかしながら、搭載されるGPUに関しては情報が開示されておらず、グラフィック性能に関しては未知数に。
そのほか、PXA1936の主な特徴は以下の通りになります。
- フルHD(1920×1080)ディスプレイをサポート
- 最大1,600万画素までのカメラセンサーをサポート
- ビデオエンコーダー/デコーダーを実装
- 電力効率に優れたオーディオコーデックを搭載
- 様々な省電力機能やセキュリティ機能を実装
また上記に加え、統合されているLTE通信モデムは「TD-LTE」、「FDD-LTE」、「TD-SCDMA」、「WCDMA」、「GSM」の計5つの異なる通信規格に対応。グローバルモデルに搭載されるに相応しい、柔軟な接続性を確保しています。
さて、肝心の「ARMADA Moblie PXA1936」の登場時期に関してですが、海外メディアAndroid Authority曰く「2015年上旬」にも実際の製品に搭載されて登場する見込み、とのこと。
同じCortex-A53ベースの64-bit オクタコアSoCの「Snapdrgaon 615」
果たして、現状QualcommとMediaTek一色に染まりつつある版図を、どれだけ塗り替えることが出来るのか。Marvellの新たな挑戦に期待です。
ソーシャルシェア
著者
2014年10月1日より、縁あってGGSOKUメインライターに正式に就任。ここ最近は、スマートフォンやタブレットを始めとするガジェット類全般から、各種周辺機器にデジタルカメラ。果ては自作PCパーツやソフトウェア類にまでも食指を動かすに至る始末。イロモノ・キワモノガジェットもこよなく愛する、興味と好奇心の赴くままに生きる元人力車夫。
英ARMと台湾TSMC、最新64-bitアーキテクチャ「ARMv8-A」に関する開発協定を締結
2014年10月3日
英ARM、「mbed OS」を正式に発表 ―「IoT」デバイスの開発促進と普及を狙う
2014年10月2日
英ARM、新GPUファミリー「Mali-T800」シリーズを正式発表
2014年10月29日
台湾MediaTek、2015年後半に新たに2つの「64-bitアーキテクチャSoC」を投入へ
2014年10月28日
中国Huawei「Honor 4X」 TENNAの認証を正式通過 ―わずか1万4千円
2014年10月21日
米グーグル、米Intel製モバイルSoC向けの「64-bit Androidエミュレーター」の提供を開始
2014年10月12日
オタクコアに見えるのは自分だけ?
Zero3以来?
>QualcommとMediaTek一色に染まりつつある版図
意図は分かるが二色じゃね
いつの間にやらARMが衰退しているらしいと言うことをこの記事で初めて知った
移ろいの早き事よ