Apple Watchの開発キットから読み解く、アップルの描くWatchの使い方
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来年発売に向けて、ついに開発者用キットWatchKitがリリースされ、Apple Watchがまた大きく前進しました。その開発キットを読み解くと、アップルが描くApple Watchのある生活が見えてきます。キットのガイドラインにはどんなことが書かれているのでしょう。
Watchでの作業は数秒が理想
WatchKitが開発者用とはいえ、そこには膨大な情報があります。まず感じるのは、アップルとしてあくまでWatchは単体で使うものではないというのを言いたい様子。
「WatchアプリはiOSアプリを補足するもので、決して取って代わるものではない」という一文がそれを物語っています。Watchを使っての動きは素早くが理想。iOSアプリで数分かかる作業なら、Watchではパパッと簡単に数秒でやれる使い方が好ましいとのこと。
Watch画面で物を読むのは、まぁできる
時計についたデジタルクラウンはWatchのインターフェースで最大の注目点だと言えます。ページのスクロールに、画面のズームイン/アウトをクラウンで行なえるわけですから。
「デジタルクラウンの存在によって、長いページもスクロールが簡単に」つまり、スマートウォッチの小さな画面の問題点として、スクロールしまくらなければならないというのがあります。クラウンはそれを助けるもの。それがないと、長めの文章はちょっと読むのが面倒では。
Watch独自の新フォントSan Francisco
アップルがWatchのために開発した新たなフォントSan Francisco。小さな画面でも文字が見やすいようにデザインされています。通常のフォントと違うのは、その文字の大きさによって文字間を自動で調節するということ。小さく表示されたテキストならば、文字間広がり読みやすくなるというわけ。また、「e」や「a」などの輪っか部分の大きさも調整され見やすくするといいます。
通知は自分でコントロール
iPhoneで通知がうざいと思ったことがある人、Watchでは「Glances」という機能がそれを解決します。Glancesは、例えるならばGoogle Nowカードのようなもの、アプリからくる情報を短くまとめたものです。が、アプリ次第でガンガン常に通知が来るのでは、手首の振動が続いてうっとおしいったらありません。
アップル曰く「端末にプッシュ通知されるのではなく、ユーザーのタイミングでアクセスする」ということなので、うっとしいことはないはず
Force Touchが操作を楽に
Watchのスクリーンは、タッチする強度で反応が違うというのはわかっていましたが、どのようにUIに取り込まれているのでしょう。
「スクリーンが小さいゆえに、多数のコントロールをスクリーン上でするのは難しい。そこでForce Touch操作があり、例えば今表示されているコンテンツのメニューを出すことができる」このForce Touchは、アプリ内での第2のレイヤー表示、または第2の操作の鍵と言っていいでしょう。
Taptic Engineについてはまだまだ謎…
開発キットのガイドラインでは触れられていない多くの人が気になっていること、それがTaptic Engineです。ユーザーの触感に働きかける機能、通知や操作ごとに、手首を軽くタップするというこの機能は何者なのか…。9月の発表では、アプリに応じてこの手首をタップする動きをカスタマイズできるという話がありました。このUI部分については、現段階ではまだ秘密みたいですね。
どんどんその姿が明らかになっていくApple Watch。リリースは来年。今年ももう終わりです。
Kelsey Campbell-Dollaghan - Gizmodo US[原文]
(そうこ)
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