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虫も殺せないのにニワトリを殺してきた。

 

 

ニワトリ、かわいい。

はじめからスーパーでパック詰めされてるワケではないということを

実感するために参加したワークショップなのに

なんで殺さなきゃいけないんだろう…スーパーに行けば鶏肉売ってるし

このニワトリは殺さなくていいんじゃない?と思った。

コケコケ鳴いてるしまだまだ元気。

ぼくがマンガのネタにするため、

ワークショップ参加者が経験を手に入れるために殺される。

 

首を切ったらマカロニみたいな動脈と器官が見えて

血は缶ジュース1本もないくらいの量が出た。

空気に触れて血はすぐにゼリー状に固まって、これも食べれるよと教えてもらった。

肛門からはうすい黄色のウンチがでてた。

羽根を抜きやすくするためゴミ袋にいれた湯に数分つけるのだけどとても臭かった。

袋をあけたら本当にくっさかった。

小学校の時のニワトリ小屋の1番くさいところの臭いがした。

このへんになるとほぼ

かわいいとかかわいそうとかない。

 

羽根をぬくと完全に食材だった。おいしそう。

丸焼きにしたらそのままかぶりつけそう。

でも鶏ガラとか間接の腱とかがあるので解体しなきゃ食べれないみたい。

内蔵や部位はそれぞれが薄い膜におおわれていて

包丁で切るというよりは膜のスキマに刃を入れて立体パズルのようにはがしていく感じだった。

身体の中身はカラフルで、もっと赤っぽいと思っていたけどちがった。

映画AKIRAの、鉄雄が肉塊に飲み込まれて巨大な赤ちゃんになるあの肉塊みたいなカラフルさだった。

 

焼き鳥屋に行ったらみんなでたくさん注文するササミとかハートとか砂肝とか

1匹のニワトリからはほんの少ししか取り出せなくて、カルマ的なものを感じた。

もも肉ならまだしもハートなどの貴重な部位は

女子みたいに串焼きから箸ではずして友達とシェアするのも悪くないと思った。

 

 

 

 

 

 【今回取材に協力していただいた方】

 

 

 

↓イベ研のブログ
http://blog.eveken.net/post/103272708309

 

全国どこでも「と殺ワークショップ」の出張に伺います。

 

クリスマス・チキン用の鶏を自分で絞めるなど、貴重な体験を通して生命の神秘に触れてください。

 

 

 

 

(おわり)