世界迷作劇場 カトリの悲劇
カトリの悲劇 前編・「続・災難」
ナレーション(牛を怪我させてしまったカトリは主人の怒りを買い、鞭で打たれました。
しかしそれは、主人の病気の妻を気遺っての事だったと知り、誤解は解けます。
一件落着に終わるに見えた物語はさらに続きます。カトリの「災難」はまさにこれからなのでした…)
(コンコンコン…)
カトリ「お呼びでしょうか、旦那様」
テーム「ああカトリか、入りなさい」
カトリ「はい…失礼します」
テーム「カトリ、今日は本当にすまなかった、心から侘びを言うよ」
カトリ「いえ、ちゃんと訳を言わなかったわたしも…」
テーム「しかしそれは妻のせいだ、許しておくれ」
カトリ「いえ、もう…わたしはなんとも思っていませんから」
テーム「ああカトリ、ありがとう。そう言ってくれると私も…」
テーム「ところでカトリ、傷を見せてごらんなさい」
カトリ「いえ、もう大丈夫です。アンネリさんが薬草を塗ってくれましたから」
テーム「いやいや、あんなに強く打ってしまったんだ、大丈夫な訳がないよ」
カトリ「いえ、本当に大丈夫ですから…」
テーム「そう言わずにこっちに…」
(ぽんっ)
カトリ「きゃっ、いたっ!」
テーム「ほら、大丈夫じゃない」
カトリ「まだ痛みはありますが、本当にもう…」
テーム「自生の薬草では心もとない。ここにトゥルクの医者から貰った塗り薬があるんだ」
カトリ「でも…本当になんともありませんから」
テーム「そう言わずに…これで私の気が済むと思って…な、いいだろ」
カトリ「そ…そうですか…それじゃお願いします」
テーム「そうか、よしよし、ありがとう…じゃあ上着を脱いで後ろを向いてごらん」
カトリ「えっ、服を脱ぐんですか?」
テーム「そりゃあそうだろ、そうしないと薬が塗れない」
カトリ「そ…それはそうですけど…」
テーム「お願いだカトリ、私にやらせてくれ。これは私の侘びのしるしなんだ。
これで本当に私の気が済んだと思ってだな…な?」
カトリ「…わ、わかりました…それではお願いします、旦那様」
テーム「そうかそうか、後ろを向いたままでいいから…ありがとうカトリ」
(しゅるしゅるしゅる…ふぁさ)
カトリ「ぬ…脱ぎました…」
テーム「おお、なんて事だカトリ。お前の白い背中がこんなに真っ赤に…」
テーム「私はなんという事をしてしまったんだ。カトリ、本当に許しておくれ」
カトリ「旦那様、そんなに何度も謝らなくても…わたし…困ってしまいます」
テーム「いやいや、すまないカトリ…じゃあ、薬を塗るよ」
カトリ「はい…」
(ぬりゅ)
カトリ「あっ!…つっ!」
テーム「どうした、しみるか?」
カトリ「ええ…少し…でも、大丈夫です」
テーム「分かった、じゃあ続けるよ」
(ぬりゅ…ぬりゅ…ぬりゅ…ススー)
カトリ「うっ!…くっ!…」
テーム「カトリ、大丈夫か?」
カトリ「だ…大丈夫です…続けて…ください」
テーム「ふむ…少しの間だけ我慢してくれ」
(すり…すり…すり…すり…)
カトリ「ふぅっ!…はぅっ!…」
テーム「よし、たっぷり塗れた。終わったぞカトリ」
カトリ「は…ひ…」
テーム「じゃあ薬が取れないように、上からガーゼを当てて包帯を巻いておこう」
カトリ「わ…わかりました」
テーム「こうしてガーゼを当てて…カトリ、包帯を巻くからバンザイをしなさい」
カトリ「あ…はい…」
(しゅる…しゅる…しゅる…しゅる…)
カトリ「ふわあああぁぁぁぁ~!!」
テーム「どうしたカトリ、大きな声を出して」
カトリ「す…すみません旦那様。少し…きついです…」
テーム「そうか…そりゃすまなかった。じゃあともうちょっと緩めて巻き直すよ」
(するするするする…しゅる…しゅる…しゅる…しゅる…)
カトリ「はわわわわあああぁぁぁぁ~ぁぁ!!!」
テーム「今度はどうした!きついっていうから緩めてるんじゃないか」
カトリ「は…は…は…はひ…。なんでも…なんでもありません…ん!」
テーム「おかしなやつだな、とにかく続けるよ」
カトリ(ダメ、さっきから旦那様が包帯を巻いたり緩めたりするたびに、
包帯が乳首とこすれて…んんん!くうぅぅっ!)
テーム「よし、もうすぐ巻き終わる…」
カトリ「はうっ!!」
テーム「またか!今度はなんだ?」
カトリ「いえ…大丈夫です…つ…続けてください…」
カトリ(包帯と包帯の間に乳首が挟まっちゃった!
旦那様が手を動かすたびに…刺激が!!)
(しゅる…きゅっ…コリ…コリ…)
カトリ(それにおかしいわ。挟まれているのは乳首なのに、足の付け根がジンジンする!)
テーム「よし…終わったよカトリ」
カトリ「は…はひ…ありがとうございました…」
テーム「カトリ」
カトリ「なんでしょうか、旦那様」
テーム「…」
(がばっ!)
カトリ「きゃっ!旦那様、何をなさるんですか?急に後ろから抱きついて…」
テーム「カトリすまない。少しだけこのままでいさせてくれ」
カトリ「旦那様?」
テーム「知っての通り、娘が死んでからというもの、妻はああなってしまった。
でも娘が死んで辛かったのは妻だけではない、私も同じだ」
カトリ「旦那様…」
テーム「娘が生きてた頃は一緒にサウナに入ったものだ。
お前の背中を見てると、それを思い出して…だから…うっ…」
カトリ「なんてお気の毒な…わかりました、では、しばらくこのままで…」
テーム「ありがとうカトリ」
(ぎゅううぅぅぅ)
カトリ(あっ!旦那様が力を入れると、また乳首に刺激が!)
テーム「うう…ふう…」
カトリ(なに…?旦那様の息が耳にかかって、なんか変な感じが…?)
カトリ「だ…旦那様…耳に…耳に息が…」
テーム「耳?耳がどうしたって?」
カトリ(いや!旦那様が喋るとよけいに耳への刺激が!)
テーム「カトリ、さっきからなんか変だぞ。どうしたって言うんだ?」
カトリ「そ…それ以上、喋らないで…」
テーム「えっ?そりゃどういう意味だ、何でそんな変な事を言う?」
カトリ(もうダメ、お股が熱くてたまらない!!)
テーム「おい、カトリ…?白かった背中がピンク色に染まってるぞ!」
カトリ「ふ…は…ひゃはああぁぁぁぁああぁぁ~っ!」
(しょぉぉぉぉ~…ちょろちょろちょろちょろ)
テーム「わっ!なんだこれは!!」
(どさっ!ばたっ!)
テーム「これは…おもらし?…カトリ!カトリ!どうしたんだ?しっかりしなさい!」
カトリ「…」
テーム「おい!しっかりしろ!」
(ぺしっ!ぺしっ!)
カトリ「…ふぁ?…へ?…」
テーム「なんなんだいったい…子供とはいえ赤ん坊じゃないんだぞ」
カトリ(いったいなにが…えっ?…わたし…はだか?)
カトリ「きゃっ!!」
テーム「恥ずかしがってる場合じゃないぞ、これを見てみろ」
カトリ「あっ」
テーム「服も床もびちょびちょじゃないか」
カトリ「あっ…すみません…すぐ着替えを…」
テーム「待て待て、そんなおもらしで濡れたままの服で屋敷の中を
歩き回られたんじゃたまらん、まずは掃除が先だ」
カトリ「はい…申し訳ありません…すぐに掃除を」
テーム「おっと、ちょっと待ちなさいカトリ」
カトリ「…はい?」
テーム「濡れた服は脱ぎなさい」
カトリ「えっ…でも…」
テーム「でも、じゃない!そのまま部屋の中をうろついたんじゃ、汚れが広がってしまうだろ」
カトリ「でも…でも…」
テーム「聞き分けのない事を言うんじゃない!早く脱ぎなさい!!」
カトリ「ひっ!…は…はい」
(しゅるしゅるしゅる…)
テーム「汚れた服はそこにひとまとめにして…まずは濡れた床を拭くんだ」
カトリ「は…はい…ぐすっ…ぐすっ…」
テーム「むっ?」
テーム(これはいったいどうしたというのだ?半ベソをかきながら床に這いつくばってる
全裸の少女の姿を見ていると、なにか腰の下から突き上げてくるような感触が)
テーム(これはなにか懐かしい、久しく忘れていた感覚だ)
(しゅるる…ぱさっ)
カトリ「ぐすっ…ぐすっ…」
テーム「カトリ、掃除はもういい」
カトリ「えっ?…でもまだ全然…」
テーム「それはもういい…こっちに来なさい」
カトリ「あ…はい…。えっ?…きゃあ!旦那様…何で裸!?」
テーム「お前のせいで私のズボンもびしょ濡れなんだ。脱がなきゃしょうがないだろう」
カトリ「旦那様、早く何かお召物を!!」
テーム「なんだカトリ、男の裸は見た事がないのか?」
カトリ「いえ…小さい時、おじいちゃんと一緒にサウナに入ってましたから…」
テーム「じゃあそんなに驚く事はなかろう」
カトリ「でも…おじいちゃんのは…そんな風に…上を向いて…ません」
テーム「これか?ははは…これはだな…『お前が欲しい』と言っているんだ」
カトリ「えっ…?」
テーム「最初にも話した通り、娘が死んでからというもの、妻は何年もあの通りだ。
だから、とてもご無沙汰してるんだよ、分かるだろう?」
カトリ「なにがですか、分かりません!」
テーム「アンネリはああ見ても身持ちが固くてダメなんだ。だから…な?」
カトリ「なにをおっしゃってるのか分かりません!」
テーム「わがままを言わずに、こっちに」
(ぐいっ)
(どさっ!)
カトリ「きゃあ!」
(くちょ…くちょ…)
カトリ「ひゃあぁぁぁ~!…旦那様、そんなとこ!」
テーム「おやおや、おもらしは止まってるはずなのに、随分とぐちょぐちょだな」
カトリ「そ…それは包帯がこすれて…」
テーム「そうかそうか、その時すでに…準備万端という訳か…
こらこら、暴れるんじゃない!」
カトリ「いやっ…!だめぇ…!」
テーム「そうだ、こうしよう。給金を契約の倍払うよ。
そうすれば心臓の悪いおじいさんをお医者様に診せられるだろ」
カトリ「そ…それは…」
テーム「おばあさんのリュウマチも診せてあげられるかもしれない」
カトリ「…」
テーム「うまくすれば、お母さんを呼び戻せるかもしれない
家族みんなで暮らす事が出来るんだよ。だから…な?な?」
カトリ「…」
テーム「どうだいカトリ?」
カトリ「…3倍です」
テーム「ん?なんだって?」
カトリ「給金は3倍にしてください」
テーム「これはこれは…私と取引をしようっていうのかい?」
カトリ「それだけ全部しようと思ったら、3倍は必要です」
テー
コメント一覧
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- 2014年11月25日 20:51
- 何故今この時これを書こうと思った!?
-
- 2014年11月25日 21:21
- 世界名作劇場のSSとは珍しいな
-
- 2014年11月25日 22:12
- は?
-
- 2014年11月25日 23:38
- これは別の意味で迷作だなwwww
-
- 2014年11月25日 23:48
- ヘレナって確か、マルティのいとこだったよね。
性格が完全にラビニアと同じw
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