滋賀県大津市の皇子山中学校イジメを受けたとされる中学2年生の男子

が自殺した事件の民事裁判で、被告側はイジメを否認しました。

画像:【事件の起きた中学校】 
事件の起きた中学校
http://matome.naver.jp/odai/2134175419191673501

25日に大津地裁で開かれた、遺族が同級生らに計約7700万円の損害賠償を求めている裁判

の第14回口頭弁論。

この日、原告側の遺族が整理した被告らによるとされるいじめ行為98項目について、被告らは

「行為自体は認めるが、イジメではない」

と否定しました。

これに対し、原告は

「行為の意図が不明瞭だ」

と批判。

次回行われる公判(1月20日)で、明確に回答するよう求めました。

項目には男子学生をトイレで殴ったことなどが記されています。

大津市中2いじめ自殺事件

大津市内の中学校で発生した出来事である。
複数の同級生が2011年(平成23年)9月29日、体育館で男子生徒の手足を鉢巻きで縛り、口を粘着テープで塞ぐなどの虐待を行った。10月8日にも被害者宅を訪れ、自宅から貴金属や財布を盗んだ。
被害者は自殺前日に自殺を仄めかすメールを加害者らに送ったが、加害者らは相手にしなかった。
男子生徒は10月11日、自宅マンションから飛び降り自殺した。
被害者の自殺後も加害者らは自殺した生徒の顔写真に穴を空けたり落書きをしたりしていた。
学校と教育委員会は自殺後に、担任を含めて誰もいじめの事態に気付いていなかった、知らなかったと一貫して主張していた。
後の報道機関の取材で、学校側は生徒が自殺する6日前に「生徒が虐めを受けている」との報告を受け、担任らが対応を検討した事は認めたが、当時はいじめではなく喧嘩と認識していたと説明した。学校側と監督する教育委員会も当初自殺の原因はいじめではなく家庭環境が問題と説明していた。

被告側は一部の行為を認めたようですが、それがイジメだったのか否か、次回の裁判に注目です。