幕張メッセで開催されたInter BEE(国際放送機器展)は、今年50回目の節目を迎えました。4K放送を目前に控え、4K対応製品が多く展示されていた他、ネット配信に対応した製品群もみられました。Cerevoのブースでは、ライブ配信機能搭載HDビデオスイッチャー「LiveWedge」を展示。2015年1月に出荷開始するとのアナウンスがありました。2013年11月の発表から実に1年以上、ようやく製品が登場します。
Inter BEE:Cerevo、ライブ配信HDスイッチャー「LiveWedge」1月発売。ニコ生やYouTube Live、Ustream配信に
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12 枚
LiveWedgeは、4つのHDMI入力とRCAのオーディオ端子を持つスイッチャーで、映像スイッチングと合成、配信を1台で行えるものです。本体にモノクロの液晶とハードウェアスイッチが備わっており、単体でスイッチングなどが行えます。
HDMIのプレビューアウト端子にディスプレイを接続したり、iPad用アプリを使用したりすることで映像を確認しながらスイッチングを行えます。またiPadアプリでは、ピクチャインピクチャ(PinP)機能の設定、オーディオミキサーの操作なども行えます。
SDカードスロットがあり、これに配信映像の録画が行え、SDカードに保存しておいた動画や静止画の素材を再生して配信用にスイッチングも可能です。(記録と素材再生は同時に行えません)
配信機能としては、720/30PとLiveShell Pro相当の機能を搭載。YouTube LiveやUstream、ニコニコ生放送などの配信に使えます。
そのほかHDMI出力端子があり、LiveShell Proなど外部の配信デバイスやレコーダーにも接続可能。なお、HDMI出力端子による映像送出と、iPadアプリへの映像出力、SDカードへの録画、LiveEedge本体での配信はいずれか一つのみ使用できる仕様。HDMIプレビュー端子に接続した映像や、プレビュー映像を送出しない状態でのiPadスイッチングなどは制限を受けません。
税抜きで10万円を切る価格のスイッチャーで、ピクチャインピクチャ(PinP)機能が使用できるものはほとんどありません。スイッチャーとして使用するだけでもお買い得感があります。
また、参考展示として、1080Pで配信が出来る「LiveShell Pro+」も紹介していました。1080P(現時点では30Pまでを想定)に対応しているほか、5GHz帯のWiFiに対応し、ワイヤレス接続でもより安定した配信可能です。