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Inter BEE:ディストーム、ライブプロダクションシステム「TriCaster Mini」披露(動画) - Engadget Japanese


幕張メッセで開催されたInter BEE(国際放送機器展)は、今年50回目の節目を迎えました。4K放送を目前に控え、4K対応製品が多く展示されていた他、ネット配信に対応した製品群も展示。そんな中、ディストームのブースでは、一人でも持ち運び、オペレーションが可能なライブプロダクションシステム「TriCaster Mini(トライキャスター・ミニ)」を披露しました。ボディサイズが11.7 x 23.4 x 20.1 cm、重さ4.1kgと小型のデスクトップPC程度の大きさで、4つのHDMI入力、フォン端子による音声入力、2つのHDMI出力を備えています。

Inter BEE:ディストーム、ライブプロダクションシステム「TriCaster Mini」披露

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TriCasterは、映像のスイッチングからテロップの挿入、動画再生などの番組制作からインターネット配信までを1台で実現するライブプロダクションシステムです。Amiga「VIDEO TOASTER」を祖先として発展し、今ではTV局などプロの現場にも導入されています。既存ラインナップがプロ機材で採用されているBNC端子(HD-SDI)やXLR(キャノン)端子による入力なのに対して、民生機で標準のHDMI端子やフォン端子での入力となっており、家庭用ビデオカメラやアクショ ンカムなどを変換機を介さず直接接続することができるのが特徴です。

とはいえ、ソフト面では4つのカメラのスイッチングのほか、(クロマキー合成による)バーチャルセット、テロップ、オーディオミキサーや動画再生など上位機種と変わらない機能が使えるので、個人で本格的な番組制作、ライブ 配信が行えます。



例えば、製品紹介VTRを流した映像の上にそれを解説する人のピクチャ・イン・ピクチャによるワイプ映像を載せ、要点をテロップで説明するといった内容をその場で合成可能。また、本体内蔵のHDDに最大4系統の録画ができるので、別途外部レコーダーが不要なのも構成をシンプルにしてくれます。

カメラを含む全ての機材をキャリーカートに入れて持ち運べるコンパクトな構成なので、企業の広報担当者が 少人数で記者発表会を配信したり、個人やサークルで番組配信をするといった事を、手持ちのカメラと「TriCaster Mini」だけで実現できます。PCを中心にした配信システムですと、配線が複雑化してトラブル時に原因の解明に時間がかかってしまうこともありますし、テロップを入れたり画面合成などの操作が難しい、見栄えが良くないなど限界がありました。1台のボディに機能が集約されている事で、配線もシンプルになり、 最初から用意されているデザインやテンプレートがあるので慣れない人でもプロっぽい構成を作ることができるでしょう。



また、新しいソリューションとしてSkypeの映像を放送用素材として取り込む「TalkShow」がモック展示されていました。外外在住者へのインタ ビューや番組内への生出演、単独もしくは少人数での遠隔地からのレポートなどにおいて、近年ではSkypeを使用するケースも出てきましたが、放送用の機 材にコンピュータの映像、音声を取り込むには変換機などの機材や細かな設定が必要だったりとハードルがありました。「TalkShow」では、放送機器用 のHD-SDI出力端子やXLR端子を標準で備えているので、Skype映像を簡便に放送機材へ受け渡す事が期待できるそうです。
Inter BEE:ディストーム、ライブプロダクションシステム「TriCaster Mini」披露(動画)

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