キモオタ「ティンカーベル殿!おとぎ話の世界に行きますぞwww」二冊目
- 2014年11月30日 21:10
- SS、神話・民話・不思議な話
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現実世界 キモオタの住む街 本屋
ティンカーベル「いつ来てもすごい数の本だよねぇ、このお店は」
キモオタ「このあたりでは一番の品ぞろえですからなwww」コポォ
ティンカーベル「あっちが小説でこっちが雑誌、向こう側が漫画とライトノベル。おとぎ話の絵本はここだけ・・・・・・」ポツーン
キモオタ「せっかく足を延ばしたというのにスペース狭いですなwww」
ティンカーベル「ちょっとがっかりだよ、もうおとぎ話はあんまり人気ないのかなー」
キモオタ「んんwwwティンカーベル殿らしくありませんぞwww今日はここで消滅しそうなおとぎ話を探すのでござろう?www」
ティンカーベル「そうだけどー・・・まぁおとぎ話人気が減ってるのも解るよ、漫画やアニメも面白いもんね。私もジバニャンは可愛いと思うしね!」
キモオタ「時代の流れは仕方ありますまいwww」
ティンカーベル「むー・・・もう落ち込むのやめた!消滅しそうなおとぎ話探そう!キモオタ!」
キモオタ「その意気ですぞwww」ドゥフ
前スレ
キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」
キモオタ「我輩、おとぎ話全然知りませんからなwwwこれを機に勉強しますかなwww」
ティンカーベル「私が毎回説明するのもあれだもんね、有名なのは読んどいてくれると嬉しいかも!」
キモオタ「では適当に立ち読みしておくのでwww」
ティンカーベル「見つけたら呼ぶね!サボってマンガの方いっちゃだめだからね!」
キモオタ「御安心をwww漫画は然るべき店で買います故wwwここでは特典やポイント付きませんからなwww」コポォ
ティンカーベル「・・・そう言えばキモオタは眼鏡の人がいっぱいいる本屋さんで漫画買うもんね!」
キモオタ「オタクたるもの特典は見逃せませんのでwww」
ティンカーベル「よくわかんないけど、とりあえずサボリは禁止だよ!」
キモオタ「わかっておりますぞwww」
幼女「・・・・・・」ジッ
ティンカーベル「おとぎ話と児童文学の違いって何だろう・・・・・・」フワフワ
幼女「・・・・・・」ジッ
ティンカーベル「この回るラックの絵本は全部おとぎ話だよね・・・【シンデレラ】も【裸の王様】もあるし!・・・当然だけどやっぱり【ピーターパン】は無いかぁ」フワフワ
幼女「・・・・・・ようせいさん!」
ティンカーベル「うわぁ!ビックリしたぁ!えっ?私?」
幼女「ようせいさん、ほかにいないよ?」
ティンカーベル「そっか、この世界じゃそうだよね!こんにちは!」ニコッ
幼女「こんにちは!あのね、ようせいさん何してるの?」
ティンカーベル「えっとね、絵本を探してるんだよ!」
幼女「えほん?きょうはおくつを作らないの?」
ティンカーベル「靴?・・・あっ、【こびとの靴屋】のお話だね?ごめんね、私は靴は作れないんだ、でもお鍋とか治すよ!」フンス
幼女「おなべのようせいさん!はじめてきいた!」ニコニコ
ティンカーベル「えへへ、よろしくね!」
キモオタ「ティンカーベル殿?どうかしたでござるかwww」
幼女「ようせいさんのおともだち?」
ティンカーベル「そうだよ!」
キモオタ「んんwwwティンカーベル殿wwwこちらの幼女殿はwww」
ティンカーベル「えっとね、絵本好きな女の子?今お話ししてた」
キモオタ「そうではなくてですなwww何故ティンカーベル殿が見えるんですかなwwwまさか特別な力を持っているとかwww」
幼女「なんのおはなしー?」
ティンカーベル「妖精の存在を本当に信じている子供なら私の姿は見えるよ?」
キモオタ「なんとwwwそうだったでござるかwww」
ティンカーベル「うん、だけど普通の大人の人には私の姿が見えないからこういう風にお話ししてると・・・・・・」
キモオタ「どうなるでござるかwww」
母親「よ、幼女ちゃん!知らないお兄さんとお話ししちゃダメって言ったでしょ!こっち来なさい!」
ティンカーベル「こうなっちゃう」
キモオタ「・・・・・・おふっ」
幼女「ようせいさんばいばーい!」
ティンカーベル「ばいばーい!」フリフリ
キモオタ「んんwww我輩が不審者のように思われてしまいましたなwww」
ティンカーベル「まぁお母さんには私見えないし、幼女ちゃんがキモオタとお話してるように見えたんだろうね」
キモオタ「とんだとばっちりでござるよwww」コポォ
ティンカーベル「キモオタは見た目はアレだけど、いい人なのにね!」
キモオタ「見た目はwwwアレwwwしかしまぁいい人というのはほめ言葉としてうけとっておくでござるよwww」
ティンカーベル「誉めてるよ?でもまぁあれだよね」
キモオタ「あれとはwww」
ティンカーベル「見た目で判断されちゃいがちだよねって事、人もそうだしいろんなものがさ」
キモオタ「それはありますなwwwうまそうに見えて頼んだピザが実はそんなにおいしくなかったとかですなwww」
ティンカーベル「すぐに食べ物の話にそれるね・・・でもそういうこと。いい人なのに見た目で損してたり怖そうな人でも優しかったり」
キモオタ「まぁよくあることでござるよwwwさて、本は決まりましたかなwww」
ティンカーベル「うん、これにする。消えちゃいそうな匂いがするよ」スッ
現実世界 キモオタの部屋
ティンカーベル「この絵本の世界に行く前にちゃんと読んどかないとね」ペラッ
ティンカーベル「日本のお話かぁー」ペラッ
ティンカーベル「・・・・・・」ペラッ
ティンカーベル「えぇ・・・」ペラッ
キモオタ「ココアが入りましたぞwww出発前に飲んでいくでござるwww」コポォ
ティンカーベル「うぅ・・・ひっく・・・キモオタあぁ・・・」グスングスン
キモオタ「んんwww顔ぐっちゃぐちゃではござらんかwwwそんなに泣けるおとぎ話だったでござるか?www」
ティンカーベル「こんなのって無いよお・・・ひっぐ・・・これ救いに行くの辛いよぉ・・・」グスングスン
キモオタ「ちょwwwとりあえずココアを飲んで落ち着くでござるよwww」
ティンカーベル「ふう、ココアおいしい・・・」
キモオタ「落ち着きましたかなwww」
ティンカーベル「うん、まさにさっき本屋さんで話した事関係したお話だった」
キモオタ「というと・・・見た目で判断されがちだというアレでござるか?」
ティンカーベル「関係してた、とにかく私はもう人を見かけで判断しないようにする!見かけで判断するのはよくないこと!」
キモオタ「んんwwwなにやらかなり感動したようですなwww」
ティンカーベル「だから行くのちょっとつらいけど、でも行くよ!キモオタ、準備はいい!?」
キモオタ「もちろんですぞwwwいつでもいけますぞwww」
ティンカーベル「このお話で、おとぎ話の世界にいくのは三回目!今回も頑張っておとぎ話を消滅から救うよ!」ヒラヒラ
キモオタ「そうですなwwwもう慣れたもんですぞwww」コポォ
ティンカーベル「じゃあいくよ!【泣いた赤鬼】の世界へ!」
キィィィィィン
キモオタ「ブヒャアアアアアアwww」
シュン
~泣いた赤鬼の世界~
ティンカーベル「到着!」スィ
キモオタ「んんwwwもう転びませんぞwww」ドスン
ティンカーベル「また顔面スライディングするかと思って身構えちゃった!キモオタ成長した!」
キモオタ「んんwwwそれはさておき、そこに団子屋があるでござるwww」
ティンカーベル「うん、あるね」
キモオタ「まずはそこで作戦会議でござるよwww」コポォ
ティンカーベル「そうやって隙あらば食べようとしてー!」
キモオタ「ではティンカーベル殿は食べないのですかなwww」
ティンカーベル「食べるよ!みたらしだんごがいいよ!」
団子屋
キモオタ「店主殿wwwみたらしだんご一本と大福を5つ頼みますぞwww」
店主「へーい!」
ティンカーベル「私、大福まで食べられないよ?」
キモオタ「ご安心をwwwすべて我輩が食べます故にwww」ドゥフ
ティンカーベル「・・・それはさておき、この後は赤鬼の家を探してみようと思うんだけど」
キモオタ「おはなしのタイトルは【泣いた赤鬼】でしたな」
ティンカーベル「そうそう、これがね・・・もう涙なしには読めないよ・・・」
キモオタ「作戦の前にお話の説明をお願いしたいwww」
ティンカーベル「またぁ?キモオタちゃんと自分でおとぎ話読んでよー!」
キモオタ「そうおっしゃらずにwww泣いた赤鬼とはどのようなおとぎ話なのですかなwww」
キモオタ「毎度おなじみのおとぎ話のあらすじですぞwwwもちろん【泣いた赤鬼】の内容を知っているお主らは読み飛ばしておkですぞwww」
ティンカーベル「・・・・・・だから誰に喋ってんの?」
・・・
泣いた赤鬼
むかしむかし ある村のはずれに心優しい赤鬼が住んでいました
鬼というのは大きな体と怪力で人間に悪さをする事で有名でした
しかし、この赤鬼は違いました。優しい心を持っている彼は悪さをしません。そして彼は人間たちと友達になりたいと思っていました
そこで家の前にこんな札を立ててみました
心優しい鬼の家です。どなたでもおいでください。
おいしいお菓子がございます。お茶も沸かしてございます。
しかし、人間はきっと自分達を騙して食べてしまうつもりだと疑い近寄りません。それを知った赤鬼は悲しいやら悔しいやら、せっかくの立て札を引っこ抜いてしまいます。するとそこに親友の青鬼がやってきました
青鬼は事情を聞くとこう提案します。
今から僕が村に行って悪さをする真似をする。だから君は僕を懲らしめるんだ、そうすれば君が優しい鬼だと村の人はわかってくれるさ。
それは悪いと赤鬼は断りますが青鬼は強引に赤鬼を引っ張って作戦を実行します。
結果、作戦は大成功。
暴れる青鬼を赤鬼は村から追い出し、村人たちはおおいに喜びました
赤鬼の家にはお客さんで賑わい、赤鬼も村人も楽しく仲良く暮らしました。
しかし、赤鬼はもうずっと青鬼の姿を見ないことに気がつきました
心配になって青鬼の家に行くと、誰もいない家にこんな手紙がありました
赤鬼へ
君はこのまま村の人たちと仲良く暮らしてください
村で暴れた僕と一緒にいると君も悪い鬼だと思われてしまうかもしれない
だから僕は旅に出ます。もう会えないと思うけれど、体に気をつけて
さようなら
僕はどこまでも君の友達です 青鬼
赤鬼は何度も何度もその手紙を読みました。
そしていつまでも大声で泣き続けました。
おしまい
・・・
キモオタ「・・・・・・ティンカーベル殿?これで終わりですかな?」
ティンカーベル「そうだよ?」
キモオタ「これはあんまりではござらんか・・・・・・」
ティンカーベル「うん、青鬼は悩んでる親友のために自分を犠牲にして助けるんだけど・・・・・・切ないよね」
キモオタ「我輩、不覚にもうるっときましたぞwww」
ティンカーベル「でしょ?だから・・・ちょっと気が進まないんだよね・・・・・・」
キモオタ「どういうことですかな?」
ティンカーベル「このおとぎ話には本来起きない異変が起きてる。だからこのままだとお話が消えちゃう。ここまでは解る?」
キモオタ「もちろんですぞwww故に主人公である赤鬼殿が死んだり大怪我しないように見守ったり、物語が元の結末から大きく離れそうな場合はあるべき結末に進むように軌道修正しないといけないということですなwww」
ティンカーベル「問題はそこだよ・・・・・・」
キモオタ「と、言いますと?」
ティンカーベル「例えばだよ?異変の内容が『村人がすごくいい人ばっかり』っていう異変だったらどうなる?」
キモオタ「それは良いことなのではwww・・・・・・
コメント一覧
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- 2014年11月30日 21:40
- あかずきんがオーディンスフィアのベルベットで再生される
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- 2014年11月30日 21:59
- よく話が作り込んであって面白かった
次回作に期待します
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