高3斎藤祐樹「ここは………2014年…………!?」
- 2014年12月01日 23:40
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栗山「斎藤、お前は2軍スタートだ」
斎藤(く…栗山さんだ……テレビで見たことあるぞ)
斎藤(しかも今僕が着てるのって…ファイターズのユニフォーム…!)
斎藤「2軍ですか…頑張ります!」
栗山「…そ、そうか」
黒木「どうしたんですか?」
栗山「いや、いつもの斎藤と目付きが違ったように見えてな」
黒木「目付きが?」
栗山「ああ…なんというか純粋な目というのか…なんだろうな」
斎藤「でも、どうして僕が2014年なんかに…」
斎藤「これって映画とかで見たことがあるタイムトラベルってやつなのかな?」
……
…
―タイムトラベル前―
メディア「斎藤佑樹!大学進学か…!」
メディア「プロ進出ならば6球団以上競合…!?」
マスコミ「ハンカチ王子、投げ合った田中選手がプロへ行くみたいですが」
斎藤「そうですね…僕は大学に進学しようかと思っています」
斎藤「僕は持ってますから(ニコッ」
マスコミ「うわあああああ!!さすがハンカチ王子!!!(パシャパシャッ」
斎藤「それじゃ、僕は練習があるので」
マスコミ「お疲れ様です!」
斎藤「さてと…練習前にトイレでも行くか」
斎藤は高校にある男子トイレの和式便所にへと入った
便所に跨りふぅーっと一息つくと
グラッ
斎藤「うっ……」
突然、謎の頭痛が斎藤を襲った
斎藤「い…痛いッ…!!なんだこの頭の痛みは……!?」
斎藤「でも…こんなところで倒れる訳にはいかない…!僕は持ってるんだ…!!」
ズキズキッ
頭痛は和らぐどころかひどさを増しより斎藤を苦しめた
斎藤「…ダメだ………もう耐えれない……」
バタッ
斎藤は頭部を片手で抑え込んだまま和式便所で仰向けに倒れた
そして目が覚めると
斎藤「……ん……ここは…僕は確か便所で頭痛に襲われて…」
目が覚めた斎藤は確かに和式便所にいた
だが、学校のトイレと違って綺麗な和式便所に驚きを隠せない
斎藤「べ…別のトイレに僕は来たのか…?とりあえず出ないと…」
ガチャッ
大谷「…!」
斎藤「あっ」
大谷「斎藤さん、探しましたよ」
斎藤(うわぁ…こいつめっちゃ身長高いな…しかも日ハムのユニフォーム着てるし」
大谷「さっき監督が呼んでたから、探してたんですよ」
斎藤「か…監督?和泉実監督が何の用だろ」
大谷「はい?栗山監督ですよ」
斎藤「………」
大谷(今日の斎藤さん、いつもより若く見えるな…頭皮ももう少し薄かったのに)
斎藤「君…名前なんていうの?」
大谷「えっ…大谷ですよ」
大谷(ホントにおかしいなぁ…どうしちゃったんだろう)
斎藤「今って何年?2006?」
大谷「2014年ですよ」
斎藤「……!!!!!!」
……
…
大谷に日付を聞き始めて自分の置かれた状況に気づき始めた斎藤
そして、栗山監督から言われた2軍スタートの話
斎藤「恐らく和式便所で僕はタイムトラベルをしてしまった…」
斎藤「何らかの理由で2014年へ…それにしてもどうして僕が2軍なんだろう」
斎藤「甲子園優勝投手が2軍スタートなんておかしい!」
黒木「斎藤、ちょっといいか?」
斎藤「あっ……はい!」
斎藤(あれ…この人黒木さん……?確かロッテの……)
黒木「お前にはちゃんと伝えておこうと思ってな」
斎藤「何でしょうか…それよりどうして僕が2軍なんですか?」
黒木「いや…それは見れば分かるだろう」
黒木「お前の今までの成績が悪いからだ」
斎藤(成績が悪い…?甲子園優勝投手の僕が・・・・?)
黒木「監督とも話していたが先発投手ではなく、これからは中継ぎに配置転換してだな…」
斎藤「…い……嫌です…!」
黒木「…なんだと?」
黒木「分かってるのか?お前は大卒で指名されてプロに入って以来、そこまで活躍してないんだぞ」
斎藤(そうか…未来の僕は大卒でこのプロの世界に飛び込んだんだ…)
黒木「成績だって鳴かず飛ばずのままパッとしない」
黒木「だからこそ、新しい役割でもう1度お前に開化してほしいと思っている」
斎藤「……僕は先発でやっていきたいです」
黒木「…さっきから何を言っているんだ…!自分の立場が理解できないのか!?」
斎藤「このシーズン、僕を信じてもらえないですか?」
黒木「……」
斎藤「2014、この1年が最後のチャンスだと思って僕は投げます」
斎藤「だから…もう1度先発の機会が与えられるようアピールします」
斎藤「先発マウンドだけは…誰にも譲りたくない。」
黒木(…本当に斎藤なのか……?こんなにも頼もしい発言をしてくれる選手だったのか…)
斎藤「それでは、僕は練習に戻ります」
黒木「斎藤…お前に対して成績が伸びないだなんてひどいことを言ってすまなかった」
斎藤「いいですよ、プロはそういう世界なんでしょ?実力で黙らせますよ」
栗山「なに…斎藤を1軍のキャンプに…?」
黒木「お願いします、どうか斎藤を1軍のキャンプへ連れて行ってください」
栗山「まだ1軍の実力がないから2軍スタートにさせるつもりだったんだが」
黒木「今年…あいつがブレイクしそうな気がして」
黒木「同じ投手として直感がそう言っているんです…直感で申し訳ないですが」
栗山「直感だけで選択するのは危険だ、ましてやプロになるとな」
黒木「はっ…ごもっともです…」
栗山「だが、俺も斎藤の開花を信じたい。このままで終わっていい投手じゃないからな。」
黒木「それじゃあ……」
栗山「とりあえず、斎藤は1軍のキャンプへ帯同させる。すぐに連絡してくれ。」
黒木「…は……はい……!!分かりました!」
―春季キャンプ―
カキーンッ
パスッ
シュタッ
ファイターズの選手がシーズン開幕に向け活気よくキャンプをこなしている
その中でも一際注目されていた選手がいた
大谷「……」
マスコミ「お、大谷が投げるぞ!」
がやがや
斎藤(あ…トイレで会った大谷くんだ……どんな球投げるんだろう)
大野「よし、大谷来い!」
大谷「…(コクリ」
ズバンッ!
斎藤「…!!!はやい…!!」
黒木「今のだと150km程度だな…この時期にこのスピードが出るとは」
斎藤(体格もそうだけど…すごく綺麗なフォームだ……そういえばまだ今年で20歳なのか)
大谷「それじゃ、次バッティング練習します」
打撃投手「おう!」
斎藤「…打撃も……?」
カキーンッ
記者「すげぇ!いきなり柵越えだぞ!今年も二刀流でいく気なんだろうなぁ…!」
斎藤「二刀流って……投手も野手も両方こなすつもりなのか……?」
大谷「ふぅっ」
稲葉「大谷くん、相変わらず絶好調だな」
大谷「稲葉さん…ありがとうございます。この調子を維持できれば良いんですが…」
稲葉「大丈夫だ君はもうルーキーじゃない、このチームにとって欠かせない選手だからな」
斎藤(あのベテランの稲葉さんにも褒められてる…すごいな……)
その横で大きな身体を使い大谷以上に飛距離を飛ばす男がいた
中田「ッシッ…!!」
カキーンッ
記者「うおおおお!!中田は大谷以上に飛ばしたぞ!!」
中田「…(クチャクチャ」
稲葉(さすがだ…チームの4番としての器が出てきたな…)
斎藤「中田…確か桐蔭の………」
黒木「斎藤!ボーッとしてないでお前も練習しろ!」
斎藤「あっ…は、はい!」
黒木「そうだな…中田の打撃練習に付き合ってくれ」
中田「…お願いしやす」
斎藤(中田か…甲子園でも対決したことあるし緊張しないな)
斎藤「…」
斎藤、振りかぶって第1球目を中田に投げる
ビシュッ
パァーンッ
中田「…(ピクッ」
審判「ストライクッ」
黒木(斎藤…投球フォームを変えたのか……?)
斎藤「あ…思いっきり投げちゃった」
記者「あんなに力強いストレート投げれたっけ?いつもならもっと遅かっただろ」
黒木「斎藤、そんな速い球はいらないぞ。中田の練習だからな。」
中田「良いッスよ別に…俺は真剣勝負の方が好きなんでね(クチャクチャ」
黒木「中田…!」
稲葉「良いんじゃないですか?1打席ぐらい勝負してみても」
栗山「そうだな…俺も翔と斎藤の勝負を見てみたい」
黒木「監督!」
栗山「さっきの斎藤の投げた球を見たか?」
黒木「え…ええ…確かにノビが良くなっている気がしました」
栗山「高校時代の彼のストレートを思い出したよ…翔にどこまで通用するのかが見てみたい」
斎藤「…」
中田「っしゃぁっ…!!!来い!!!!!!」
ビリビリッ
中田の咆哮が斎藤を威圧する
斎藤(すごい覇気だ…高校時代からホームランを量産していた打者だ。簡単に抑え込むことができない。)
斎藤(だけど、僕は甲子園優勝投手だ…自分の力をぶつければ必ず勝てる…)
記者「斎藤と中田の対決だ!面白いことになってきたぞ!」
選手、マスコミ、観客…この2人を除く全員が斎藤と中田の1打席勝負に釘付けだ
陽「面白そうだねぇ」
ミランダ「…サイトウ……ショウ……オモシロ……」
斎藤「…っし」
ロージンを手に取りフッと息を吐く
振りかぶって第2球目を中田に投げた
ビシュッ
中田「……フンッシ!!」
カァーンッ
斎藤「…!!」
中田の引っ張った打球は3塁線を飛び出てファール
強烈な打球が飛んだ
記者「さすがだな…2球目でキッチリ捉えてきたな」
斎藤(すごい…2014年の中田はこれほどまで成長していたのか……)
コメント一覧
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- 2014年12月01日 23:50
- やめてあげてさしあげろ…
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- 2014年12月01日 23:56
- さいてよ
もう一度…咲いてよっ…!!
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- 2014年12月01日 23:58
- ※2
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