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諦めていた深剃りと肌への優しさの両立。ブラウンの最高傑作ならこう解決する : ギズモード・ジャパン

諦めていた深剃りと肌への優しさの両立。ブラウンの最高傑作ならこう解決する

2014.12.01 22:00
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肌に優しいのに、剃れる! 刈れる!

ほっぺたに口元、アゴしたまで。日々元気よくモッサーと生い茂り、朝に時間をかけてじっくりと剃り上げても夕方には「こんにちは!」

そう、男性諸君を悩ますヒゲの話です。

個人的には敏感肌ということもあり、肌が荒れやすい深剃り系に行くか、肌に優しいけどヤスリっぽい仕上がりになるやわらか系に行くかで今まで悩んできました。

いや、仕方がないのですよね。深剃りと肌への優しさは両立できないですもん。シェーバーの刃が肌に近ければ近いほど深剃り力は高まるけど、同時に肌へのダメージも蓄積されるのですから。

と、そんなふうに考えていた時期が僕にもありました。ブラウンの最新型ハイエンド電動シェーバー、シリーズ9を体験するまでは。


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ブラウンといえばテレビCMMORNING REPORT。朝のヒゲそり後、スーツ着て出社する時にブラウンの電気シェーバーを使ってもらうとまだヒゲが剃れるスゴい!というあのCMを思い出します。

1985年のシステム1-2-3以来、ブラウンは深剃り力にこだわってきました。しかし最近は肌への優しさも求められているとのこと。深剃りだけど肌に優しいシェーバーという次世代機が渇望されていました。

その需要に、5年以上もの開発期間をかけて応えたのがシリーズ9なのです。



実際にシリーズ9の性能がスゴい。ワンストロークでサッと、パッと剃れちゃってツルツルになる。何度もジョリジョリと、ヘッドを往復させなくてもいいから肌への負担が少ないし、朝の忙しいときでも短時間でしっかりと深剃りできるシェーバーなんです。

Less, but better」(より少なく、しかしより良く)とはアップルデザインに強い影響を与えたドイツの巨匠ディーター・ラムスの哲学。機能主義派の権威であり現代プロダクトデザインの父ともいえる彼は、ブラウンで長らくその手腕を振るってきました。

研ぎ澄まされたデザインに、ワンストロークで多くのヒゲが剃れる=少ない手数で作業を終わらせられるというシリーズ9は、まさに「Less, but better」を体現したモデルといえるでしょう。


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だからこそ気になるのが、電気シェーバーの歴史を変えるであろうシリーズ9にはどんなテクノロジーが使われているのかというところ。このシリーズ9は一体どのようにして「深剃り」と「肌への優しさ」という相反するものを両立させたのか? そこで、ブラウンのシェーバー部門・開発責任者のヒュルゲン・ホーザーさん(右)と、同じくシェーバー部門チーフデザイナーのウルフギャング・ステッグマンさん(左)にお話を聞いてきました。


いろんなヒゲの状態に合わせた刃の組み合わせ


「60人のエンジニアが5年以上かけて、この新しいデュアル連動刃を作ったんだ。我々は60年以上もシェーバーを開発しているけど、シリーズ9はブラウン史上で最高峰のシェーバーだね」(ヒュルゲン・ホーザー)


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シリーズ9は長年名機として人気だったシリーズ7を超える、ブラウン史上最高の電動シェーバー。実に8年ぶりにアップデートするハイエンドモデルとなります。前後のディープキャッチ網刃に挟まれるのは、くせヒゲキャッチ刃極薄リフトアップ刃


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さまざまな方向に生えたヒゲを、くせヒゲキャッチ刃が捉えてカット。


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さらに寝たヒゲを極薄リフトアップ刃が起こしてスパッとカット。

このくせヒゲキャッチ刃と極薄リフトアップ刃は、2つ合わせて人工知能デュアル連動刃と称されています。これは肌への負担を少なくし、ヒゲだけを着実に刈り取るもの。

切れ味だけで力任せにカットするのではなく、ヒゲの濃さによって2つの刃の動きを自動調節することで、肌を極力傷つけずに、深剃りを実現しています。

「今までのシェーバーは、何度もストロークさせることでヒゲを細かく裁断していた。だから替刃をはずすとヒゲが粉になっているけど、ワンストロークでも剃り残しがないように作られたシリーズ9は長いままのヒゲも着実にカットできるよ」(ヒュルゲン・ホーザー)


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その上で、2つのディープキャッチ網刃がゾリっと残ってしまうヒゲをカットします。この網刃は899パターンもの異なるサイズ・形状の穴で構成されていて、さまざまな向きのヒゲを根元からキャッチします。


寝ている毛や短い毛もとらえるターボ音波テクノロジー


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電気シェーバーを使う前にはプレシェーブローションをつかってヒゲを立たせたほうがGOOD。ですが、朝の忙しいときにそこまで手間暇かけられないこと、ありますよね。


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シリーズ9は極薄リフトアップ刃でそんな寝たヒゲを起こしてカットします。さらに毎分1万回ターボ音波テクノロジーで肌を震わせ、寝たヒゲを起こし、さらに見えないくらいしか生えていないヒゲも露出させる機能も搭載。夕方になるとゾリっとしてくるヒゲ対策もバッチリ。


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では実際にキウイで寝たヒゲカットの実力を試してみようと思います。このキウイの皮には産毛がたくさんあるのですが、これがクセ毛だらけで詰め込まれたときに寝ちゃった毛もたくさんあるんです。この毛にシリーズ9を当ててみると、


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剃れています。すごく剃れています。

キウイの皮を傷つけることなく、クセ毛も寝た毛もカットしてるのがわかりますね。つまり肌を痛めずに、深剃りもできるということの証なんです。


前後左右に動いて肌にぴったりフィットする密着3Dヘッド


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刃の構造、ヒゲを掘り起こす超音波に加えて、さらに肌に優しい深剃り力を実現するには、肌への追従力も必要になります。

シリーズ9に採用された密着3Dヘッドは、ヘッド部全体が前後に回転し、4つの刃が上下に動くことでどんな肌の凹凸にもぴったりフィット。例えば顎下から頬にかけて剃るとき、普通のシェーバーなら肌の角度に合わせて手首を大きく返さないとならないのですが、シリーズ9はさほど手首を動かさなくても大丈夫でした。

このフレキシブルさは頼もしいなあ。

「人種によってヒゲの生え方の傾向は変わってくるね。顔の形も違う。だから世界中で多くのテストを繰り返して、ほとんどの国のほとんどの人にとって完璧なシェーバーとなるように設計したんだ」(ウルフギャング・ステッグマン)


ブラウンならではのプロダクトデザイン


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個人的にはこのドットに、ディーター・ラムスらしさを感じて心震えましたな!


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シリーズ9は、まずモーターありきで設計をはじめたとのこと。大きく幅のあるパーツなので、まっすぐな筐体にしてしまうと持ちにくくなってしまうので、グリップ部に行くにしたがってスリムに、絞り込む形になっていったそうです。

「アウトラインは男性の上半身からインスピレーションを得たのさ。大きく力強いイメージ、でも手にはすっと収まる、持ちやすく、使いやすい形状を追求したんだ」(ウルフギャング・ステッグマン)

見た目を良くするためのデザインではなく、あくまで機能性を重視。日用品なアイテムだからこそ、この思想は重要です。


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また高速な動きでも、グリップ部には振動が伝わらないようにしているんだとか。モーター部がフローティング構造になっていて、ヘッドと同質量のカウンターバランスで振動を相殺しているそうです。確かにぎゅっと握ってもモーターの動き、しいては刃の動きは握ってもスムーズなままでした。

これは完成度高いホントに高い。僕、実際にシリーズ9を使い始めてからというもの、ヒゲ剃りにかかる時間が半減しましたもん。深剃り力だけではなく時短力もかなりのモノです。


Strength of pure、Ten design principles.


1. Reduction そぎ落とされたデザイン要素
2. Pure&Fluid Geometry 幾何学的要素が生む流線フォルム
3. Symmetry&Drection シンメトリーと操作性
4. Order&Balance 秩序がもたらす調和
5. Interface Elements 見分けやすいインターフェース
6. Distinctive Shapes 特徴的な形状
7. Iconic Details 象徴的なディティール
8. Geometric Parting Lines 装飾性を排した機能的に有意味なライン
9. Color&Materials シンプルな色と質感
10. Clear Product Graphics 一貫した商品設計


「デザインとテクノロジーでひとつ上の上質な日常」を目指しているブラウン。最後に、ブラウン電気シェーバーの歴史をご覧ください。次第に変わっていくスタイルに、トレンドの移り変わりが見えてきますよ。


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S50(1950年)。初めて往復式シェーバーの量産化に成功。現在もこの時に採用されたシェービングシステムは応用されている。


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300 Deluxe(1953年)。初期のころのロゴを使用した作品。


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S60(1960年)。メタリックなヘッドが採用される。


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sixtant SM31(1962年)。黒×シルバーなど、新たなブラウンデザインの始まりとなったシリーズ。


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stab B2(1966年)。丸形ヘッドを採用したシリンダー型。


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sixtant BN(1967年)。トリマーのためのコントロールボタンを中央に配置。


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intercity(1977年)。握りやすくシンメトリカルなデザインの携帯用シェーバー。


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micron plus universal(1982年)。グリップ感と操作性を高めた凹凸のあるボディデザインを採用。


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Flex control 4550 universal cc(1991年)。日本でもロングセラーとなった、LC画面採用モデル。


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syncro7680(2000年)。世界で初めて自動洗浄器を搭載したモデル。


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Flex XP5612(2002年)。水洗いと自動洗浄を両立。水深5m下でさえ変わらない性能を持つ。


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Prosonic / シリーズ7(2006年)。世界初の音波振動ヘッド搭載機。


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CoolTec(2013年)。世界初の冷却機能搭載機。肌を冷やすことでひりつきを抑える。

シェーバーを作り続けて60年、デザインとテクノロジーが一体となってその時代時代にあった傑作を生み出しているのがわかります。そんな彼らがたどり着いた最高到達点がこのシリーズ9。電気シェーバーの大御所が紡ぎ上げたこのプロダクトは、毎日ヒゲ剃りしている津々浦々の男子諸君全員に使ってほしいですね!


source: ブラウン

(武者良太)

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