享年８１才でした。

１日に報じられたもので、菅原さんは先月２８日に亡くなったとのこと。

死因は「転移性肝がん」による肝不全と伝えられています。

３０日に現住居である福岡市の太宰府天満宮で家族葬が行われました。

妻の文子さんが報道各社にFAXで次のようにコメントしています。

「７年前に膀胱がんを発症して以来、以前の人生とは違う学びの時間を持ち『朝に道を開かば、夕に死すとも可なり』の心境で日々を過ごしてきたと察しております。

『落花は枝に還らず』と申しますが、小さな種を蒔いて去りました。１つは、先進諸国に比べて格段に生産量の少ない無農薬有機農業を広めること。もう１粒の種は、日本が再び戦争をしないという願いが立ち枯れ、荒野に戻ってしまわないよう、共に声を上げることでした。すでに祖霊の１人となった今も、生者とともにあって、これらを願い続けているだろうと思います。

恩義ある方々に、何も別れも告げずに旅立ちましたことを、ここにお詫び申し上げます」

菅原さんは宮城県仙台市出身。

早稲田大学第二法学部を中退後、モデルや「劇団四季」の劇団員を経て、１９５８年に新東宝にスカウトされ、

同年「白線秘密地帯」で本格的に俳優デビュー。

１９７３年に初公開され、広島を舞台に暴力団同士の抗争を描いた「仁義なき戦い」シリーズの広能昌三役

で人気を博し、

http://www.toei.co.jp/meister/vol13/detail/05.html

その後、「トラック野郎」シリーズの主役でも大ヒットとなり、国民的俳優となりました。

私生活では１９６６年に文子さんと結婚。

１男２女に恵まれましたが、長男の加織（かおる）さんが２００１年１０月に踏み切りで事故死（享年31才）した

のがショックで、公の場にあまり姿を現さなくなりました。

画像：【菅原加織】

http://matome.naver.jp/odai/2137907151849385201/2138534432405309903

２００７年には「膀胱がん」を患っています。

２０１２年１１月には東日本大震災を機会に、俳優業の引退宣言。

被災地の仙台市で苦しい生活を続ける人々がいる中、今は映画を撮っているときではないとの想いから、主

演が予定されていた映画「東京家族」（監督・山田洋次）を自ら降板しました。

また有志とともに国民運動グループ「いのちの党」を結成し、代表として講演活動などをしていました。

遺作は２０１２年７月に公開されたアニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」の声優となっています。

晩年も元気に活動しておられたようですが、先日亡くなった高倉健さんを追うように逝去なさいました。

私も一時期、文太さんのラジオ番組をよく聴いていました。

印象に残る大物俳優の重なる訃報はとても残念ですが、ご冥福をお祈りします。