今でこそネットオークションは多くの人が利用するビッグビジネスですが、何事にも始まりはあります。
世界最大のインターネット・オークション“eBay”が開始したのが1995年9月。(最初のWEBベースの商業活動は同年5月のonsaleというサービス)。
その栄えある最初に売買されたものが何であるかと言うと……。
なんとレーザーポインターだったそうです。
しかも壊れたものだというからびっくり!
1995年に当時28歳だったソフトウェア開発者ピエール・オミダイア氏が、現在のeBayとなるソースコードを書きました。
最初は「 AuctionWeb」の名で設立され、ほぼテストの意味で壊れたレーザーポインターを出品したそうです。(1997年9月に現社名へ変更)
売るつもりと言うよりは試験的なものだったので、それに14.83ドル(約1800円)の値がついて売れたときには、オミダイア氏はとても驚いたそうです。
落札者に連絡したときには何度も、これが壊れているものであることを理解しているかを確認したそうで、それに対して落札者は壊れたレーザーポインターのコレクターだと返事をしたそうです。
この意外な最初のセールスに対し、海外掲示板にはいろいろな意見が集まっていました。
●普通に機能するレーザーポインターを買って、自分で壊せばよかったんじゃないかい。
↑そんなヒマがどこにあるっていうんだ。
↑前の研究の示唆では、誰もそんな時間はないということだった。
●昔はeBayはすばらしかった。今ではもう、業者や小さなビジネスが前面に来ている。普通の人はもう使えなくなってる。
↑10%の販売手数料にペイパルの手数料だ。一緒の会社なのにどうしてペイパルの手数料くらい引いてくれないんだ。
↑だって世の中はお金だから。
●さらに購入者は、ちっともポジティブなレビューを付けてくれないんだ。
●eBayで売っているものは市場の工夫と言う気はするよ。
↑なのに誰も自分のCDを買ってくれない。良いCDなのに。
●ちなみにこれが最初のYoutube動画。(2005/04/23 にアップロード)
Me at the zoo - YouTube
まさに捨てる神いれば、拾う神あり。
偶然に売れたことで、大きなビジネスにつながると思ったそうですが、さすがに壊れたレーザーポインターの収集家というのは珍しいですね。
ある人にとって無価値でも、別のある人にとっては価値がある、それがネットオークションの醍醐味のひとつなのでしょうね。