トルネコ「ここが学園都市か・・・」他
上条「はあ、商売にですか……」
トルネコ「ええ、大事な妻と子供のために身を粉にして働いているわけですよ」
上条「それでどうしてここに? 第一そう簡単に入り込める場所じゃないと思うんですが」
トルネコ「いやあ、うっかりバネの罠を踏んだら巨大な塀を乗り越えてしまいましてね
おまけに吹き飛ばしの罠に掛かってしまいあわやこの建物から真っ逆さま」
上条「なかなか不幸ですね」
トルネコ「いやいや、多少の幸不幸は身一つで挽回できますよ
流石に階を降りた瞬間モンスターハウスとかは不幸を嘆きますがね」
トルネコ「ところでこの辺りに武器屋か道具屋なんかはありませんかね」
上条「道具屋…っていうのはもう少し具体的には分からないですか?
あと学園都市に武器なんて売ってないですよ」
トルネコ「武器屋がない? それは困りましたなあ…仕方ない、魔法の杖か巻物を売っている店は知らないかな?」
上条「魔法の杖? 巻物? いやいや魔法なんてあるわけないですよ」
トルネコ「これは心外ですね。ふむ、いいでしょう
今の私は武器商人ですから呪文は使えませんが、魔法のアイテムを使うことはできます」
上条「その紙切れは何ですか? それが巻物というやつですか」
トルネコ「その通り。本当はコイツは少々お高いんですが、信用がないと商人はできませんからね
これは聖域の巻物と呼ばれる、強力な結界となるアイテムなんです。この上にいる限り直接私に手を出すことはできません」
上条「へー、そうですか。俺の右手にはあらゆる異能の力を打ち消す幻想殺しが宿っているんですよ
もしそれが魔法の力で守られてるなら俺が殴ろうとしたら普通に殴れそうですね」
トルネコ「はっはっはっ。またまたご冗談を。聖域の巻物が効かないなんて洞窟の主ですら珍しい
誰もが持っているような力ではないんですよ」
上条「いいぜ、その巻物が何でも防ぐって言うんなら……
まずはその幻想をぶち殺す!」
かみじょうの こうげき!
トルネコは 17のダメージをうけた!
トルネコは きぜつした。
~~~
上条「…すいません、力の加減ができませんでした……」
トルネコ「いえ、大丈夫です。ただあまりに予想外でしたので……
まさか、ここは稀にあるという魔法力の及ばない空間ですか?」
上条「?」
トルネコ「さっきの聖域の巻物は…あった」ムンズ
トルネコ「…剥がれませんね。ちょっと上条さん、左手で巻物を引っ張って貰えます?」
上条「どれどれ」
上条「…確かにこれは離れませんね……」
トルネコ「では右手でお願いします」
バギン
上条「…あーなるほど……」
トルネコ「こちらも得心しました…まさかこのような力の持ち主が居ようとは
いかがです、私のボディーガードを勤める気はありませんか? 勿論給金は弾みますよ」
上条「苦学生の上条さんには渡りに船ですね。ただ学生なんで平日の昼間は無理なんですよ」
トルネコ「わかりました。時間は考慮しましょう」
~ボディーガード開始~
トルネコ「来てくれて助かります。それでは早速商品の仕入れに行きますか」
上条「仕入れってどちらへ?」
トルネコ「この辺りに未踏の洞窟や遺跡とかないですかな。大抵そういった場所にお宝が眠っているんですが」
上条「…学園都市にそんな場所あるわけないですよ」
トルネコ「ふむ、困りましたな。取り敢えず人通りの少ない方向に行きますか」
~~~
トルネコ「ふーむ…本当に何もないですな…手に入ったアイテムは腐ったパンと雑草くらいか……」
上条「それってアイテムって言うんでせうか……」
トルネコ「いやいや必要とあらば合成の壷をパンに変えて食べますよ…おや、あれは?」
??「おかしいな…人払いのルーンはきちんと仕込んだはずなんだが……
この子を回収するのに手間が増えてしまったな」
上条「? 何を言っているんだ」
トルネコ「おや、シスターと魔法使いですかな?こちらではあまり見かけませんでしたが」
??「!? まだ何もしていない段階で僕を魔術師だと見破るとは…
仕方ない…炎よ、巨人に苦痛の贈り物を!」
上条「な、何だコイツ!」
トルネコ「取り敢えずあのシスターから引き離すのが先決ですな…ほれ、吹き飛ばしの杖!」
??「なっ!?」ギュオン
上条「すげぇなトルネコさん…互いに何やってるか未だに理解が追い付いてねえよ……」
トルネコ「話は後にしよう。彼女の保護が優先だ
大丈夫かね君。さっきの男に狙われていたようだが?」
??「ありがとう!私はインデックスっていうんだよ」
禁書「さっきの人は何者か知らないけどきっと私の103000冊の魔導書を狙ってきたんだよ」
上条「はぁっ? 103000冊の本だ? 何言ってるんだ」
トルネコ「詳しい事情は後にしましょう。まだ我々は危機の真っ只中にいるわけですし」
上条「!?」
??「全く…予想外だよ、まさか既に他の魔術師がこの街に入っていたとは……」
上条「何だテメェは!何故この子を狙う?」
??「それを君たちに話す理由などない…代わりに教えておいてやろう
僕の名前はステイル=マグヌス。君たちを殺す者だ」
トルネコ「物騒なことを言いますなあ」
ステイル「出でよ!我が切り札…イノケンティウス!!」
トルネコ「溶岩魔人ですか…一匹くらいどうということはないでしょう」
ステイル「戯言を…行けイノケンティウス! 奴らを焼き尽くせ!」
上条「トルネコさん!奴の攻撃は俺が食い止めます!今のうちに逃げてください!」
トルネコ「はっはっはっ。それには及びませんよ」スチャッ
ザンッ!
ステイル「何だと? イノケンティウス!」
トルネコ「『アイスソード』…遥か異国の地ではこれ一本のために命を狙われることもある名剣です」
上条「トルネコさん…剣も使えるのか……」
ステイル「ふん、それでイノケンティウスを倒したつもりか? こいつは僕の魔力がある限り何度でも再生可能だ」
トルネコ「ほう?」
ステイル「イノケンティウス! 奴らを押さえ込め!」
轟!
トルネコ「上条さん、やっぱり少し手を貸して貰えますかな」
上条「わかりました。奴を食い止めればいいんですか?」
トルネコ「いえ、真っ直ぐあの男に向かってぶちのめしてやってください。溶岩魔人の攻撃はあなたには届きません」
上条「何か手がある…というわけですね」
ダッ
上条「うおぉぉぉっ!」
ステイル「! イノケンティウス、先にこの男を…イノケンティウス?」
トルネコ「かなしばりの杖。戦って勝てない相手は何らかの方法で無力化する。不思議なダンジョンの基本ですな」
ステイル「バカな!イノ――」
バキャッ
上条「どうしますかトルネコさん」
トルネコ「ひとまずここを離れましょう。敵は一人とは限らないし、
あの男が溶岩魔人を一旦消してまた呼び出したら我々はジリ貧です」
上条「そうですね。インデックスも来るか? まあ俺たちもアレだから別に強制はしないが」
禁書「…おなかがすいたんだよ。ごはんくれるとうれしいな」
上条「………………」
~~~
禁書「ありがとう!そしていただきます!」
バクバク
上条「さてインデックス…どう考えても偽名だが、差し支えがなければ事情を聞きたいんだが」
禁書「私は10万3000冊の魔導書を持っているから世界中の魔術師から狙われているんだよ」
上条「さっきもそんなことを言っていたがどこにもないだろ…データか何かか?」
禁書「ううん、私の頭の中にあるんだよ。完全記憶能力で全て記憶してるの」
トルネコ「ふむむ…にわかには信じられないですな。それほどに多くの魔法を操れるわけですか?」
禁書「私は魔力がないから魔法を使えないんだよ」
上条「それで信じろって言うのも無茶な話だな。魔術があるのはもう疑わないが、インデックスが言うことを鵜呑みには出来ないな」
トルネコ「ふ~む、狙われているのはわかりますが、呪文も使えない丸腰で追っ手からよく逃げられましたな」
禁書「この歩く教会のおかげなんだよ」
二人「歩く教会?」
禁書「この修道服はすごい防御力を持っていて、並の魔法や攻撃じゃ決して傷が付かないんだよ」
トルネコ「ふむむ…事実なら何十万ゴールド、いやもしかしたら……」
上条「トルネコさん…そんな話を信じているんですか? こんなたかが布切れが……」ポンポン
バギン
はらり
トルネコ「おやおや」
上条「………………」
禁書「………………///」
上条「痛てて…獰猛すぎだろお前……」
トルネコ「そうですな…効果のほどは解りかねましたが、上条さんの右手で破壊されたのは惜しい話ですなあ」
禁書「酷いんだよ…いたいけな少女を裸にひん剥くなんて……」
上条「おいインデックス、その服ピンで留めてるけど着る気か?」
禁書「………………」
トルネコ「ふむう、そう言うわけにはいかんでしょうな。最近は鎧の類いは扱いを減らしてるんだが、とっておきを見せよう」
禁書「えっ? なにかななにかな?」
上条「これは凄いな…俺でも見ただけで分かる」
禁書「きれいなんだよ…私にぴったりかも!」
トルネコ「エルフの村にのみ伝わる自慢の逸品ですからね…炎に耐性もありま
コメント一覧
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- 2014年12月02日 22:01
- 分けたほうがア/フィ/収/入上がるんじゃない?
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- 2014年12月02日 22:35
- ネネさんえろい
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- 2014年12月02日 22:36
- こりゃまた懐かしいもん引っ張ってきたな
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- 2014年12月02日 23:04
- 良いもん見れた
まとめ乙!
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- 2014年12月02日 23:09
- 面白かった!とある完結したら全部書いて欲しいぐらい