マスオ「ええーっ!!こいつがゴキブリだっていうのかい!?」
TF「じょうじ」
波平「左様、火星に生息すると言う進化したゴキブリじゃろう」
カツオ「もー、なんで折角のピクニックなのにこんなのが出てくるんだよ」
サザエ「仕方ないわね、こうなったら服薬(つか)うしかないわ」
"人為変態"
―――『M.O.手術!!』(モザイクオーガン・オペレーション)
フネ「こんな時のために手術を受けておいて正解だったねえ」
タラヲ「わーい!殺るデース!!」
ワカメ「あ、ああ……ッ!!」ブルブル
カツオ「何してるんだワカメ、早く薬を」
TF「じょうじ」ベキッ
ワカメ「」ドサッ
カツオ「ワカメええええええええええええええええええええっ!!!」
波平「しまった!」
カツオ「ワカメ?ワカメッ!!!」
ワカメ「お兄……ちゃん……」
サザエ「早く薬を!折れた頸骨の再生が間に合えば……」
ワカメ「お姉ちゃん……私はもうダメみたい……」
ワカメ「薬は……節約して……」
カツオ「ッ!!」
マスオ「どうするつもりだいカツオくん?」ガシッ
カツオ「離してくれよマスオ兄さん!!」
カツオ「ボクはあいつらを……」
カツオ「殺してやる!!」
マスオ「頭に血が上った状態じゃ君まで殺されてしまうよ」
TF「じょうじ」サッ
カツオ「逃げた!?」
波平「追うでないぞカツオ」
フネ「ここは一端体勢を立て直しましょう」
ワカメ「」
カツオ「うう……うううっ……!!」
カツオ「ワカメ……ぼくはワカメを守れなかった……」
タラヲ「カツオお兄ちゃーん」
タラヲ「角を曲がった拍子に首を折られて死ぬのがそんなに珍しいデスか?」
カツオ「……何がいいたい」
タラヲ「ボクが殺るデース!」
カツオ「それなら兄さんたちと一緒に」
タラヲ「パパやカツオお兄ちゃんについてこられても足手まといなだけデス」
フネ「いいんですかあなた?」
波平「左様」
波平「戦闘(こういうこと)はタラちゃんが一番慣れておる」
TF「じょうじ」
タラヲ「……早速デスか」
タラヲ「悪いけど先手必勝で殺らせて貰うデス!」
『ルブロンオオツチグモ』
一般的にはタランチュラと呼ばれる、世界最大級の蜘蛛である。
『鳥喰い蜘蛛』の和名を持ち、その名が示す通り節足動物でありながら獲物として脊椎動物すら捕食する。
イメージに反して人間を即死させるような毒は持たないが、
その巨大な鋏角による咬傷は小型犬に噛まれたときと同様の被害をもたらす。
もしも、それが人間大になったならば――――
タラヲ「はあああっ!!」ジャキン
TF「……」ニタア
サザエ「大丈夫かしらタラちゃん……」
マスオ「ボクらはタラちゃんを信じて待つしかないよ」
カツオ「ちょっと、あれ!!」
TF「じょうじ」
タラヲの生首「」プラーン
サザエ「タラ……ちゃん?」
TF「じょ」シュンッ
フネ「危ない!」
"タコブネの防護殻!!"
TF「じょう」ザシュッ
フネ「」ゴロリ
波平「か、母さあああああああああああん!!!」
サザエ「まだよ、軟体動物型の母さんなら再生が」
マスオ「無理だよサザエ、手足だけなら再生できるけど胴体を真っ二つにされたんじゃ……」
カツオ「それより、あの姿は……」
釣り人に畏れられる魚がいる。
イシダイやメジナ釣りの外道(ハズレ)として釣れる魚の中に、そいつは存在する。
カサゴやゴンズイのように、棘状の鰭が刺さりそこから毒が体内に入る、という種では無い。
そう、『刺さる』……などという生易しいものではない。
その魚は『斬る』。
尾柄部に発達した硬質の骨板は、触れるだけで人間の指など簡単に切り裂いてしまう。
まるで手術刀(メス)のように鮮やかな切れ味から英国では
"Surgeon-fish"(外科医魚)
と呼ばれている。
マスオ「そ、それは『ニザダイ』の特性!」
サザエ「もしやS.A.Z.A.E.ランキング4位のタイ子さんの……」
カツオ「そういえば現地で合流するハズだったノリスケおじさんたちはどうしたんだ!?」
マスオ「まさか……ッ!!」
波平「――――死体を弄(つか)ったのか……?」
ニザダイTF「じょうじ」
サザエ「くっ!!」
"オニサザエの甲殻!!"
波平「ばっかもーーーんっ!!」ドンッ
サザエ「きゃあっ!!」
ニザダイ「じょう」スパッ
波平「母さんが殺られたのをみておらんかったのか!!」
サザエ「そんな、私のオニサザエの甲殻すら切断できるなんて……」ゴクリ
カツオ「父さん、その腕」
サザエ「まさか、私をかばったときに!?」
波平「なーに、気にするでないわ」ポタポタ
サザエ「お父さん……ごめん……なさい……」ボロボロ
マスオ「――――ここはボクに任せて貰うよ」
1923年に、タイのメコン川で体長3mの巨大魚が発見された。
メコンオオゴイと呼ばれたその魚は、インドに生息するカトラカトラという種類のコイの4倍体であった。
『倍数体』
生物の染色体は受精の際に父親と母親から「1n」ずつ染色体を譲り受け、合計「2n」の状態になっている。
しかし、何らかの原因により染色体数が「3n」や「4n」に増加した生物が存在する。
そして染色体数が増えて倍数体となった生物は、通常とは異なる形態に変化する事があるという。
両生類や魚類では、その変化は分かり易い『巨大化』として発現する。
フグ田マスオ
M.O.手術 "魚類型"
―ニジマス―
『サザエ・ランキング』2位
カツオ「マスオ兄さん……なんて大きさだ」
サザエ「まるでTFが子どもみたいじゃない」
マスオ「うおおおおおおおおおっ!!」ブオンッ
ニザダイTF「じょっ」ザッ
最強の陸生生物として象が挙げられるように、自然界において体の大きさとは強さに等しい。
マスオの動きはどこか緩慢に見えた。
だが今のマスオの体は常人の3倍近い5m以上にまで膨れ上がっている。
伸びた腕が、足が、体が。
間延びして見えるその動きとは裏腹に、実に3倍もの加速を受けているのだ。
彼の1歩は常人の3歩に相当し、彼の拳は3人分の力を持つ。
そこに加えられる強化アミロースの甲皮の強度と、解放血管系によるパワーの底上げ。
それらから導き出される結果は自明である。
マスオ「これは能力を奪われたタイ子さんの分!!」ゴリッ
ニザダイTF「じょっ」
マスオ「返り討ちに遭ったタラちゃんの分!!」メキッ
ニザダイTF「じょ、じょう……」
マスオ「殺された母さんの分!!」バキッ
ニザダイTF「じ……」
マスオ「そしてこれが」ブンッ
マスオ「サザエを泣かせた分だ」ゴシャッ
ニザダイTF「」バタリ
マスオ「はあっ、はあっ……」
カツオ「スゴいやマスオ兄さん、あのゴキブリ野郎をやっつけちゃった!」
マスオ「いや、まだだ」
カツオ「えっ……」
???TF「じょうじ」
サザエ「嘘、マスオさんより大きいじゃない!」
波平「そうか、タイ子さん以外のベースも奪われておったか……ッ!!」
『マスノスケ』
という和名はあまり一般的ではない。
名は体を表す。
サケ科魚類の中でも最大級であるこの種にこそ相応しい名称、それが――――
キングサーモンTF「じょう」ブンッ
マスオ「そうか『キングサーモン』……幼いイクラちゃんまで犠牲にしたのかッ!!」ガシッ
サザエ「あなた!!」
マスオ「ここはボクが引きつける!!」
マスオ「サザエたちは逃げるんだ!!」
マスノスケの成長促進遺伝子をタイセイヨウサケに組み込み、2倍に成長させる技術は既に実用化段階にある。
ただでさえ巨大なTFの肉体が、成長促進因子により特性を発現させたマスオを超える程に増大していた。
そして、敵はそれだけではない。
TF1「じょう」ブンブン
TF2「じょじょう」ブンブン
カツオ「あれは!」
波平「投石器、じゃと!?」
波平「奴らめ、あんなものを作る知能まで持ち合わせておったか!!」
体が大きい、ということは有利なことばかりではない。
一方的な攻撃に晒される場合、被弾面積の広さという弱点が露呈する。
いくら肉体の増大により体力が多くとも、これだけの投石を一斉に受けてしまえば――――
TF30「じょうじ」ビュンッ
TF31「じょうじ」ビュンッ
TF32「じょうじ」ビュンッ
サザエ「くうっ!!」ガンガンガンッ
マスオ「サザエ!?」
サザエ「ここは私が守るから、マスオさんはそのキングサーモンの相手に集中して!!」
マスオ「ダメだサザエ、いくら君の甲殻でもこれだけの攻撃を受け続けては……」
サザエ「それでもっ……!!」ガンガンバキッ
コメント一覧
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- 2014年12月03日 12:32
- タイトルをマリオに空目した
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- 2014年12月03日 12:43
- 氷殺スプレーェ…
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- 2014年12月03日 12:45
- テラフオなぁ…5~8巻で終われば良かったのになぁ…
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- 2014年12月03日 12:48
- ※1
>>集英社が必死にステマしてた
バカかな?
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- 2014年12月03日 12:53
- 素晴らしい原作再現率
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- 2014年12月03日 12:56
- 親戚一同が殺しあわないのは珍しくね
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- 2014年12月03日 12:58
- 花沢さんあの顔でヤンデレかよwwww
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- 2014年12月03日 13:10
- これは巧妙な氷殺スプレーのネガキャン
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- 2014年12月03日 13:25
- やっぱり氷殺スプレーってクソだわ
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- 2014年12月03日 13:33
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> 現に、今まで買ったゴキブリ氷殺系のスプレーが効いた試しがない。
ここで大爆笑しちまったじゃねーか、どうしてくれる!!!www
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- 2014年12月03日 13:42
- ※アナフィラキシーショックは保健のテストに出ます
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- 2014年12月03日 14:14
- >>現に、今まで買ったゴキブリ氷殺系のスプレーが効いた試しがない。
ここで不覚にもやられたw
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- 2014年12月03日 14:42
- 面白いな
空気を読まずに言わせてもらうが氷殺スプレーでゴキちゃん駆除した事あるよ俺
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- 2014年12月03日 15:17
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一位のカツオと二位のマスオを足手まとい扱いするタラヲは一体何モンなんだよwwwwwwwwww
そして氷殺ジェットは完全に個人的な恨みじゃねえかwwwwwwwwwww
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- 2014年12月03日 15:28
- リーさん馬鹿にすんなよ!あの中で腕相撲2番なんだぞ!
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- 2014年12月03日 15:50
- なぁ、こいつらピクニックに来ただけだよな…?
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- 2014年12月03日 17:34
- 氷殺はなぁ…
死なない訳じゃ無いんだけど、暫く当てないといけないのにスプレーの勢いで吹き飛ぶもんだから角に追い込んでじゃないと意味が無かったな
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- 2014年12月03日 17:41
- 原作より燃えた
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- 2014年12月03日 18:23
- 原作、大学生が話作ってるんだっけ?
一巻はわるくないけど、ずーっと同じピンチの繰り返しなんだよね
集英社に巨大なノボリ出すほどかねえ?
同じステマなら暗殺教室押せばいいのにね
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- 2014年12月03日 18:46
- 真面目な話の途中で作者の愚痴が入るとは予想外だった…
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- 2014年12月03日 19:00
- ぺヤングが好物
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- 2014年12月03日 19:08
- スポーツ選手とかが使ってる足冷やすやつで、ゴキブリって死ぬのか?
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- 2014年12月03日 19:22
- 元ネタがわからん
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- 2014年12月03日 20:09
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毎度のことながらサザエさん厨二バトルSSのレベルの高さはいったいなんなのだろうか……
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- 2014年12月03日 20:12
- 北海道出身でGを見たこともない人は奴を恐れないと聞いたことがある
Gへの恐怖ってやっぱり学習の結果なのかね
でもG知らなくてもあのサイズの虫がプライベートな空間に居るのはやっぱり嫌だなぁ
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- 2014年12月03日 20:33
- ナレーションまで脳内再生されるとはww
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- 2014年12月03日 20:34
- ゴキブリは言うほどシブトクは無いし普通に殺虫剤が効く。その脅威は雑菌(衛生害虫)と人の生活に基づいている所にある。
黒ゴキブリは幼虫から成虫まで7年掛かるしホウ酸団子で一網打尽に出来る。だが人間の生活環境に適応している
為に餌に事欠く事も無く生息域は非常に広大、それ故に絶対数が多く後から後から出てくる訳だ。
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- 2014年12月03日 22:14
- ゴキブリが怖い!
更に黒人に進化!って、日本人のドメスティックな発想なんだろうな
台湾は夏にデカいゴキブリ出るけど、日本人ほど嫌がらないし、冬にはまずでないから
恐怖感はまるでない。
だからか、このマンガが
火星行かなきゃいいじゃん でおわっちまう
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- 2014年12月03日 22:18
- ゴキブリは比較的清潔なところを優先的に好んで生息しウイルスの宿主にもならない
雑菌なんて一般的な虫と同レベル程度
本当になんの害もないのに生理的嫌悪だけで潰される存在
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- 2014年12月03日 22:22
- 原作に忠実すぎて草生える
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- 2014年12月03日 22:46
- 「現に、今まで買ったゴキブリ氷殺系のスプレーが効いた試しがない」
唐突に体験談入ってきて噴いたww
集英社が必死にステマしてたアレか…
中央線マルマルあのマンガ
千代田区中でポスター貼ってるからどんだけ面白いのかと思ったら
ちっとも面白く無い。
絵が下手な上、汚ならしいのか進撃に似てるだけ
このss のが百倍面白いよな