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こちらはコメントにて当サイトに直接投稿いただきました記事です
【名無しの鬼女】 さんありがとうございます！

[投稿日時] 2014年12月03日 11:54
■体験談

式を大きな斎場で執り行った。その時の話。

我々が火葬場でお骨拾いをしてた時、少し離れたところでもよその親族が火葬を執り行っていた。
で、そちらでもお骨が出されたようだったのだがその時悲鳴のような声と「警察…」との声が聞こえてきた。たまたま私の従兄が警察官だったので事情を聞きに行った。
しばらくして何事もなく従兄は戻ってきた。
話を聞きたくてしょうがなかったが、お骨拾いが終わるまでは皆ひたすら我慢。葬式がひと段落終わってから従兄に話を聞いた。









亡くなった方のお骨から「はさみ」が出てきた。

その方は病気で手術の甲斐なく亡くなったのだが、親族の方ははさみを見た瞬間「医療ミス?!」が頭によぎって騒ぎになったそうだ。でもそのはさみは「裁ちばさみ」、医療用のものではなかった。

その時5～6歳の女の子が泣きながら「おばあちゃんが天国でお裁縫できないと困るだろうから私が裁縫箱を入れた」と告白した。亡くなったおばあちゃんは裁縫が得意でお孫さん達にいろいろ小物を作ってあげてたそうだ。で、騒ぎは終了。はさみは骨壺に入れる事にしたそうだ。

その後の我々の精進落とし。「あのはさみが医療用だったら」とサスペンス話で盛り上がる組と、
「あの女の子、おばあさん大好きだったんだね」とほっこりしてる組と、
「それに比べてうちのトメは…」と我母筆頭に糞トメ談義に熱が入る嫁組に分かれ大盛り上がり。

誰ひとり故人の事をしんみりと偲んでなかった。人の生き様ってこういう時でるのね。肝に銘じておこう。

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