海未「バファリンでも飲みましょうか」
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あかり「・・・意気地なし」結衣「!?」
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/19(金) 23:11:56.55
海未「薬に頼ってばかりではいけませんね…」
海未「とはいえ、ここ最近の頭痛には閉口してしまいます」
穂乃果「うーみちゃーん!まってよー!」
海未「穂乃果。生徒会の仕事はもう終わったのですか?」
穂乃果「うん!海未ちゃんがプリントまとめておいてくれたおかげですぐ終わったよ」
海未「?」
海未「私はホームルームが終わった後すぐに弓道部へ向かいましたが…」
穂乃果「あれぇ?ことりちゃんじゃないって言ってたから海未ちゃんかと思ったんだけど」
海未「また絵里が気を利かせてやってくれたんでしょう」
穂乃果「そっか!今度ジュースご馳走しなくちゃね!」
海未「ことりはどうしたのです?」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/19(金) 23:15:33.12
穂乃果「教室に忘れ物取りに戻るから先に海未ちゃん迎えに行っててって」
ことり「ホノカチャーン!ウミチャーン!おまたせー」
ことり「海未ちゃん早いね」
海未「今日は大会に向けての調整だけでしたから」
ことり「そうなんだぁ。カ゛ンハ゛ッテ!」
海未「ありがとうございます、ことり」
穂乃果「じゃぁ今日は決起集会ということで、駅前に出来たイタリアンジェラートのお店に行こう!」
海未「また穂乃果は何かにつけて買い食いしようとする…」
ことり「チーズケーキ味あるかなぁ?」
穂乃果「私はストロベリージェラート!果肉がごろっと入ってるのがいいなぁ♪海未ちゃんはなにがいい?」
海未「まったく、しょうがないですねぇ…」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/19(金) 23:18:32.52
海未「っ…。すみません、その前にそこのコンビニで水を買ってきます」
海未「すぐ追いつきますので先に行っていてください」
穂乃果「コンビニジェラート買っちゃだめだよっ」
海未「穂乃果じゃあるまいし」
ことり「それじゃ先に行ってるね」
海未「ふぅ…。まったく、頭痛の種は穂乃果かもしれませんね」
???「すみません、神田明神へはどう行けばよろしいでしょうか?」
海未「神田明神でしたら…!?」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/19(金) 23:21:41.11
海未(ここはいったい…真っ暗で何も見えません。布のようなものを被せられているようですね)
???「手荒な真似をしてしまって申し訳ありません。しかしこうするより他なかったのです」
海未(女の声…賊にしては丁寧な口調ですが油断できません。両目を覆われてはラブアローシュートも出せませんし…)
???「私の姿を見たらきっと冷静ではいられなくなる」
海未「それは失策でしたね。突然後ろから布を被せられて冷静でいられる女子高生がどこにますか」
???「ふふふ、これを見てもまだそんな口が聞けますか?」ハ゛ッ
海未「!?」
海未「あなたは、わ…私!?」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/19(金) 23:25:16.62
海未?「はい。私は園田海未です」
海未「そ、そんな馬鹿な…」
海未?「よく聞いてください。私は3か月後の未来からやってきました」
海未「!?」
未来からきた海未「明日のこの時間、このままでは世界は大変なことになってしまいます。それを止められるのは今この時のあなたしかいないのです!」
海未「ちょ…何を…」
未海未「今のあなたは日増しに強くなる偏頭痛に悩まされていますね?」
海未「なぜそれを!?」
未海未「言ったでしょう?私は未来から来たあなたなのですから、当然今起こっていることは何でも知っています」
未海未「それよりも、バファリンはもう飲んではいけません」
海未「え?」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/19(金) 23:27:08.53
未海未「その痛みはあなたに秘められた力の胎動なのです」
海未「ちょっと待ってください!先ほどからあなたの言っていることが何一つ理解できません!」
海未「あなたが本当に私なら、もっと私にわかるように説明できるはずです!」
未海未「そうですね。昨日の練習の後のことは覚えていますか?」
海未「はい。昨日は練習が終わった後、にこが1年生を集めてにこにーの練習をしていました」
未海未「その時なにか感じませんでしたか?」
海未「どうでしょう…心なしかにこが輝いて見えたような気がしますが、それは青春を体現する少女を見ただけかと」
未海未「明日の放課後、にこは究極にこにーを発動させます」
海未「ア、アルティメットにこにー!?」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/19(金) 23:29:27.48
未海未「にこのアイドルへの強い憧れと、生まれ持ったカリスマ性が世界を改変させてしまう力を発現してしまったのです」
海未「つ、つまりどういう…」
未海未「世界はアイドル化してしまったのです!」
海未「!?」
未海未「すべての人がアイドルになってしまった世界。すべての人が歌い踊り、すべての人がセンターを目指し、すべての人が光り輝いた世界」
未海未「明日の放課後、それが現実になってしまうのです」
海未「えーと…それはそれほど悪いことではないと思いますが?」
未海未「何を言っているのです!すべての人がアイドルになるということは、すべての人が丈の短いスカートをはかなくてはならないということなのですよ!」
海未「それはゆゆしき事態です!破廉恥です!」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/19(金) 23:34:10.52
未海未「世界改変を阻止するため、アイドル化して天才物理学者となった小太郎博士にタイムマシーンを作ってもらいここに至ります」
海未「小太郎博士…?まさかにこの弟の小太郎君ですか!?」
未海未「そうです。彼は世界にアイドルは一人でいいと言って協力してくれました」
海未「しかし、いったいどうやって究極にこにーの発動を阻止しようというのですか?」
未海未「にこが究極にこにーを発動する瞬間、究極ラブアローシュートを撃ち込むのです!」
海未「アルティメットラブアローシュート!?」
未海未「通常のラブアローシュートでは究極にこにーの力に負けてしまい効果はないでしょう」
海未「しかし、究極ラブアローシュートはどうすれば撃てるようになるんですか?」
未海未「頭痛を24時間放置しておけば撃てるようになります」
未海未「世界が改変された後、外に出られなくなった私がバファリンを買いに行けずに1日したら撃てたので間違いありません」
海未「で、ではそれで世界はもとに戻ったのでは?」
未海未「ラブアローシュートの特性はあくまで魅了。改変後では意味がないのです」
海未「わかりました。やってみましょう」
未海未「よろしくお願いします。未来は…スカートの丈はあなたにかかっているのです!」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/19(金) 23:38:16.62
翌日の放課後
花陽「ジェラートタベチャッタノォ!?」
穂乃果「とーってもおいしかったよ!ねっ!海未ちゃんことりちゃん」
ことり「うんっ!チーズケーキ味はタルト生地が入ってるんだよぉー」
海未「え、えぇ。お、おいしかったですね」
凛「三人ばっかりずるいにゃー!」
絵里「じゃぁ今日みんなで一緒に行きましょう」
希「三人は二日続けてじゃ太ってまうな!」
穂乃果「その分気合入れて練習するよ!」
真姫「それよりにこちゃんは?」
希「にこっちは日直やて」
絵里「じゃぁ柔軟からはじめちゃいましょ」
海未(あれから頭痛も起こらないし…大丈夫でしょうか)
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/19(金) 23:42:48.75
イッチニサンシッ
にこ「みんな!待たせたわねっ!」バーン
凛「にこちゃん!」
絵里「なにやら嬉しそうね。何かいいことでもあった?」
にこ「べっつにぃ?最近調子良くって困っちゃうわぁ!」
凛「にこちゃんの動き、キレッキレにゃ!」
にこ「さぁ!始めるわよ!」
海未(輝きが…増してるっ!)
ジャジャーン
絵里「はい!今日はここまでね。お疲れ様でした!」
希「ほんま今日のにこっち光ってたなぁ」
穂乃果「次のライブはにこちゃんがセンターだね!」
にこ「ふっふーん!まぁ私は全世界のセンターなんだけどね!」
真姫「ナニソレイミワカンナイ!」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/19(金) 23:46:29.17
絵里「ほらほら、はやく着替えちゃいましょう。あまり遅くなるとジェラート食べられなくなっちゃうわよ」
にこ「まぁ待ちなさい!特訓の成果を見せてあげるわ」
海未「!」
花陽「わー」パチパチ
にこ「いくわよ…にk」
海未「ラブアローシュート!」
にこ真姫絵里希凛花陽ことり穂乃果「!?」
ことり「う…海未ちゃ…」
にこ「ちょっと海未!わたしのにこにーの邪魔をするとはいい度胸ねぇ」
海未「あ…いえ…その///」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/19(金) 23:49:32.28
海未(あれ、これはどうなったんでしょう?一応世界改変は起こっていないようですが…)
穂乃果「なーんだ、海未ちゃんも特訓の成果を見せたかったんだね!」
ことり「弓道部の練習ってラブアローシュートの練習だったんだね」
海未「えぇ!?いや、ちが…」
にこ「いいわ…勝負よ!」
海未(なにやらおかしな方向に…誰か助けてください)
凛「じゃーまずはにこちゃんから!どうぞ!」
海未「あ、まっt」
にこ「にっこにっこにー!」
海未「!」><
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/19(金) 23:52:35.97
花陽「わー」パチパチ
ことり「さっすがにこちゃん!」
希「かわいさ爆発やね」
真姫「ま、まぁまぁね///」クルクル
穂乃果「次は海未ちゃんだね!」
海未「…」
海未(だいじょう…ぶ?一体どういうことなんでしょう?)
凛「海未ちゃんはやくー。海未ちゃんのかわいいの見たいにゃー」
海未「あっ…え…ら、らぶあろー…しゅーと///」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/19(金) 23:56:06.73
絵里「ある意味かわいいわね…」
にこ「ぐぬぬ…そうきたか」
海未(痛っ…また頭痛が!?)
にこ「こうなったら、とっておき」
海未(っ―――この痛みは…!)
にこ「にっこにっこにー!あなたのハートににこにこにー!」
未海未「海未!今です!」バーン
にこ「笑顔届ける矢澤にこにこ~」
海未(――――っ)
にこ「どぅめどぅめどぅめ!にこにーはみーんなの」
未海未「海未!」
にこ「も・の!」パァ
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/20(土) 00:01:47.69
――――――。
海未「こ、ここは?」
未海未「どうやら世界改変が始まったようです」
海未「そ、そんな…」
未海未「あきらめるのはまだはやいですよ」
未海未「タイムスリップしてこの時間軸に園田海未が二人いるせいで、世界がその整合性を保つために改変に時間がかかっているようです」
海未「では…」
未海未「えぇ。ここで究極ラブアローシュートを撃てば改変は阻止されるはず!」
未海未「頭痛は?」
海未「大丈夫。霧が晴れたようにすっきりとしています」
未海未「いきましょう。さぁ、一緒に」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/20(土) 00:05:31.60
海未「はい!…一ついいですか?」
未海未「なんですか?」
海未「改変が阻止されたら、あなたはどうなってしまうのですか?」
未海未「…消えてしまうでしょう」
海未「そんな…」
未海未「改変がされなければ小太郎君もアイドル化せず、タイムマシーンも作られることはないですから」
未海未「ですが、私はあなた。未来だろうと過去だろうと常に一つです」
未海未「私が存在した証明はあなたの記憶の中で在り続ける」
海未「未海未…」
未海未「さぁ!いきますよ!」
海未「はい!」
海未未海未「エタニティファイナルアルティメットラブアローシュート!」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/20(土) 00:11:02.56
海未「う、うーん」
海未「ここは…教室?」
???「あれぇ?海未ちゃんまだ教室にいたの?」
海未「ことり。あ、いえ。ちょ、ちょっと忘れ物を…」
ことり「海未ちゃんも忘れ物したんだぁ!わたしもなんだー」
海未「え、えぇ」
ことり「じゃぁ帰ろっか」
海未「あ、すみません。提出物があるので先に行っていてください」
ことり「わかった!穂乃果ちゃんと校門で待ってるね!」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/20(土) 00:15:58.19
海未(昨日の放課後…?未海未がいなかったことにするために時間がもどったのでしょうか?)
海未(とりあえず弓道部へ行ってみましょう)
海未(!?あれは私!)
海未(どういうことでしょう…わたしもタイムスリップしてしまった?)
海未(どこかに未海未も?あとをつけてみましょう)
海未(うーん。昨日の再現ですね)
海未(このままでは究極にこにーが発動してしまうのでは…)
海未(ここは私が未海未を演じるしかないですね)
海未「すみません、神田明神へはどう行けばよろしいでしょうか?」
完
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/20(土) 00:56:52.83
あれ?これ海未ちゃん消えちゃわね?
乙
乙
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/20(土) 00:59:30.24
スピリチュアル乙
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月火「お兄ちゃんのアホ毛を抜く」