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個人的に思うのだが、小説が映画化される時、映画が原作を越えることはほとんどない。大抵の場合、映画は原作のクオリティに及ばないのだ。確かに、「この映画は原作を越えてるぞ!」と感じることはあるが、割合的には圧倒的に少数である。

その数少ない例の1つが、私(記者)は『スタンドバイミー』だと思う。スティーブン・キングによる原作は最高で、映画はそれ以上に最高だった。そして何度繰り返し見ても飽きない、むしろ見れば見るほど新たな発見がある映画である。

そんな傑作映画、『スタンドバイミー』の撮影地が、今どうなっているか想像がつくだろうか? 実は、画像共有サイト「imgur」に、映画撮影時と現在の様子を比較した写真が投稿されているので、取り上げたい。

・撮影は今からおよそ30年前

まず映画『スタンドバイミー』について簡単に紹介しておこう。この映画は、アメリカのオレゴン州で撮影が行われ、1986年に公開された。すなわち、映画が撮影されたのは、今からおよそ30年前ということだ。

およそ30年……相当な年月である。「今となっては、きっと大きく変わっているはず」と思って写真を見ると……意外や意外、大きく変わってはいないようだ。全体的に、「当時の面影が残っている」と言えるだろう。現在の写真を見ただけで、すぐに「あのシーンだ」と連想できるものも多い。

・今は使われていない鉄橋

だが、もちろん変化はある。例えば、映画の象徴的なシーンの1つである鉄橋は、今は完全に使われていないようだ。そして、細部を見れば、ゆっくりと、しかし確実に時が経ったことが分かるだろう。当たり前と言えば当たり前だが……。

映画のラストに、「12歳の時に持った友人に勝る友人を、私はその後2度と持つことはなかった」というセリフがあったが、主人公が最高の友人と一緒に見ていた景色は、当時の面影を残しながらも、ある程度は変わってしまった。そう思いながら写真を見ると、何とも切ない気持ちになるぞ。

参照元:imgur(英語)
執筆:和才雄一郎

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▼町並みはそれほど変わっていない
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▼2人がビビって逃げる2秒前だ
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▼当時の面影が残っている
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▼線路は現在使われていない
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▼レールに耳を当てても何も聞こえないだろう
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▼フェンスがあり、鉄橋の上を歩くことができない
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▼旅を終えた4人が歩いた橋だ
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