人工の光がなければ、都会の夜空もこう見える
幻想的!
それほど都会でなくても、人が住んでる場所って夜でもあんまり暗くならないですよね。今の時期だとオリオン座はわりとよく見えるけど、その近くの「すばる」はなかなか見えなかったり。この人工の光を一斉に消したら、プラネタリウムみたいになるのかなあ…などと妄想しておりましたら、まさにそんな動画を作ってくれた人がいました。
Nicholas Buerさんの「Blackout City」と題する動画では、夜のロンドンの光を「消し」たら空がどう見えるかが映像化されてます。
Blackout City from Nicholas Buer on Vimeo.
どんな風に作ったのか、作者のBuerさんは以下のようにコメントしています。
ロンドンのような都会では、光害で夜の空が見えません。ごく明るい星や星座がいくつか、人工の光を透かしてやっと見える程度です。夜空はもっとも美しい自然の不思議のひとつなのに、視界からは消されてしまっています。Blackout Cityは、見えないものを見えるようにするための実験的タイムラプスフィルムです。ここでは、南東イングランドの空気の澄んだ月のない夏の夜に完全に真っ暗になったら夜空がどう見えるかを表現しようとしています。
僕がこのプロジェクトを撮りだしたのは2013年8月で、条件が良い時に少しずつ映像を集めてきました。このフィルムはみんな合成ですが、元の映像は本物です。街の映像は日中に撮って夜のように見えるよう加工し、夜空の映像はイングランド南部の暗いところで、ロンドンの緯度が正しく再現できるように撮影しました。夜空の写真は、彩度とかディテールに関して肉眼での見え方により近くなるよう加工しています。ネット上にはすごくきれいな色の天の川画像があふれていますが、それはデジタル一眼レフ技術のおかげでできています。僕はそういう画像も好きだし、自分でも作っています。でも実際天の川はそういう風には見えないので、今回のフィルムではもっと本物らしくなるように、このやり方で処理しています。
つまり「ロンドンで一斉に電気を消したらこう見える」を、なるべく忠実に再現しているんですね。Buerさんはロンドン以外の都市でもこのプロジェクトを実現していきたいと言ってます。東京とかニューヨークとかパリとかではどうなるのか、見てみたいです!
Casey Chan - Gizmodo SPLOID[原文]
(miho)
特別企画