音楽市場は次の時代へ? ポニーキャニオンが360度VR映像事業に乗り出します
聴くっていうか、体験になるのかな。
先週金曜の12月5日、ポニーキャニオンとスマホVRサービスを手掛ける株式会社ハコスコの360度VR映像事業における業務提携が発表されました。
その第一弾の取り組みとして、「ベイビーレイズ」とのコラボレーションが実現しました。具体的に言うと、ライヴ、リハ、楽屋裏の様子を全天周型カメラで撮影。その様子を、ライブ当日会場で販売するオリジナルデザインのハコスコを購入したユーザのスマホに配信されるというもの。限定ハコスコにスマホをセットして覗くだけで彼女たちがうつる360度の映像を見ることができるのです。
普通の映像とは違って、ハコスコをつけて上を見ると天井が見え、右を向けばメンバーが。左を向けばまた違うメンバーを見ることができるのです。つまり、その空間に自分がいるかのような感覚になれるというわけ。ヴァーチャルリアリティですからね。
ハコスコはギズモードのヴァーチャル・ディスコでも使ったダンボール製のVR用ヘッドセットです。この分野だとOculus Riftが人気ですが、まだまだ一般的ではありません(値段も高いしね)。最近では、倖田來未さんがOculus Rift対応の360度映像ミュージック・ヴィデオを発表するなど少しずつアーティストが使い始めている潮流もあります。
ハコスコは先述のとおり、ダンボール製なのでかなり手軽。このダンボール製のデヴァイスと、スマホを合わせるだけでVRを気軽に楽しめるんです。ハコスコを手がける藤井直敬さんは、業務提携の意気込みをこう語っています。
今回のポニーキャニオンとの提携により、より幅広い層の皆様にVR体験の輪を広げるのと同時に、アーティストに新しい表現手段を提供する機会を提供することで、これまでにない体験型コンテンツがより多くの方に楽しまれることを、心から期待しています。
CDの売り上げが下がったなんて聞いて久しいですが、このような新しい音楽体験がユーザをアーティストの関係性…ひいては音楽との関わりをも変えていくのかもしれません。
source: ハコスコ
(嘉島唯)
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