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生物進化の大きな謎「カンブリア爆発」に迫る東工大のプロジェクトが資金を募集中 - | Technity

生物進化の大きな謎「カンブリア爆発」に迫る東工大のプロジェクトが資金を募集中

2014年12月8日 16:50 │Comments(0)

Written by くまむん

生物進化を考える上で、今もって大きな謎とされる「カンブリア爆発(Cambrian Explosion)」の起源を解明する研究への支援募集プロジェクトが、クラウドファンディングサイト「academist」上で公開されています。

cambrian-explosion-ssf-academist

古代の地層や岩石から発掘される化石の情報をもとに生物の進化を遡っていくと、およそ5億4200万年〜5億3000万年前のカンブリア紀の初期に、突如として現在の人間や動物の直系の先祖にあたる生物が、爆発的に登場してきたことが判っています。

カンブリア爆発と呼ばれるこの現象を解明する手がかりの一つが、「微小硬骨格化石群(small shelly fossils, SSF)と呼ばれるものです。SSFは、カンブリア爆発が起こったと思われる当時の地層から出土する微小(〜1mm程度)な化石群で、急激に発生した生物増殖の起源を解明する上で重要なサンプルであると考えられています。

今回、academistでプロジェクトを公開した東京工業大学地球生命科学研究所(ELSI)の佐藤友彦さんは、中国の雲南省でのフィールドワークにより、これまでに報告されていたよりもさらに古い地層からSSFを発見。この場所がSSF発祥を考える上で重要な意味を持つとして、現地フィールドワークを継続するために資金を募っています。

▼SSFの化石サンプル(©University of Maryland

cambrian-fossils

獲得した資金は、雲南省への渡航費用や滞在費、発掘したサンプルの輸送費などに充てられるとのこと。想像すら及ばない数億年前の謎解明に挑むというのは、何ともロマンチックな研究ですが、ぜひとも成功させてほしいものです。

[academist]

著者

くまむん

くまむん

企業の研究所でR&D業務に携わっておりましたが、2013年4月をもって退職し、当サイトの専属となりました。Techinityはソース明示のポイントを押さえた解説を、Cul-Onはちょっとした小ネタ紹介的な内容にしていければと思っております。

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