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iOS版 ATOK更新、カーソル位置入力(擬似インライン入力)を独自実装 - Engadget Japanese


ジャストシステムが iOS版 ATOK をv1.20にアップデートしました。主な更新点は「カーソル位置入力」機能の追加。

従来バージョンでは入力中の文字がキーボード上に表示され、変換・確定後にカーソル位置に挿入される形式でしたが、v1.2.0からはカーソル位置にまず未確定の文字が書き込まれ、変換確定すると確定後の文字列に置き換わります。


ATOK for iOS

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iOSの純正キーボードは入力中の文字がカーソル位置に直接入力されるインライン入力に元から対応していますが、同じ機能はサードパーティ製キーボードには開放されていないため、ATOKなどはまずキーボード上に入力中文字を表示して確定のタイミングで貼り付けるような入力方法となっていました。

インライン入力ならば、たとえばSpotlightでは一文字入力するごとに候補が絞り込まれるインクリメンタル検索や、Google検索では一文字ごとにサジェスト候補を出すといった挙動が可能です。


この純正キーボードと同じ挙動のインライン入力は iOS側の制限でサードパーティ製キーボードには開放されていないため、ATOKでは

1 まず入力中の文字をそのままカーソル位置に実際に入力する
2 変換操作で確定後には入力済み文字を消して置き換える

という方法で、OSの制限を実装で擬似的に回避しています。

(ジャストシステムが初めて思いついた画期的ハック!というわけでもなく、自動補正機能のあるサードパーティ製キーボードなどではリリース初日から実装しています)。



また擬似的な実装であるため、純正と比べれば制限もあります。

  • 制限事項

    カーソル位置入力はiOS標準キーボードで入力中の表現を擬似的に実現したものです。
    そのため、以下のようにいくつかの制限があります。

  • 入力中の文字の背景が青くなりません
  • 変換中は候補一覧の上に変換中の文字が表示されます
  • 文字入力中に(タップなどで)カーソル位置を変更するとその時点で入力中の文字列が確定されます
  • 入力対象のアプリによっては、入力の「取り消し」動作に影響する場合があります
  • 入力対象のアプリによっては、この機能が正常に動作しない場合があります



またWordやiOS 8.1以降の連絡先アプリなど、カーソル位置入力が正常に機能しないアプリもあります。

そのほかの改良点は、

・キーボードから直接設定を呼び出せるATOKメニューの追加(初期版のリリース後に「押してもこれだけかよ!」と旧来のATOKユーザーを驚かせた「ATOKキー」長押しまたはスライドで呼び出し)。

・iPhone 6 / iPhone 6 Plusで使える幅寄せ機能のon/off設定

・英語QWERTYキーボードで確定を押した時に自動で空白を挿入しなくなった。

・そのほか細かな不具合修正など。
iOS版 ATOK更新、カーソル位置入力(擬似インライン入力)を独自実装

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