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アカギ「くくく・・・鉄骨渡り・・・面白い・・・」



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P「プロデューサーグッズ始めました…」



1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:35:02.92


アカギ「いくぜ・・・ 」ダダダ

利根川「ほう・・・真っ先に飛び出したのは白髪の小僧か」

アカギ「狂気の沙汰ほど面白い・・・・!」ピョーンピョーン

利根川「と、飛び跳ねるだと・・・・っ!」

アカギ「渡り切ったぜ・・・出しな・・・・ あんたの金を・・・・」

利根川「いt(ry」

アカギ「いいよ・・・・ のった・・・・ やってやるよ」



3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:36:44.91


アカギ「うおおおおお・・・!」ダダダダダ

利根川「な・・・・はや・・・・っ!」

バキィ

利根川「ぐはぁ・・・っ!」

アカギ「ふふふ・・・」パァンパァン

黒服「うわあああ・・・」



5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:37:49.24


アカギ「やった・・・!やったぞ・・・!」

カイジ「なんだお前」

アカギ「今日からは俺を億万長者と呼べ!」



おしまい


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:41:25.74


アカギ「俺はもっとストレートに行くよ」

一条「・・・!?」

アカギ「・・・っ!」バキッ

一条「なにをやっている・・・!パチンコを殴って壊すなんて・・・!」

アカギ「狂気の沙汰ほど面白い・・・っ!」

一条「こいつを地下へ連れて行け・・・・!」

アカギ「やかましい・・・!」パァンパァン

黒服「ぐあああ・・・!」

一条「ぐぬぬ・・・」



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:44:13.58


一条「新しい台をもってこい・・・!」

ガラガラ

アカギ「(ふふふ・・・ これでいい・・・ こいつらはまた壊されないか心配している・・・)」

一条「さぁ・・・!はやくやれ・・・!ただし今度壊したら・・・・っ!」

アカギ「さあね・・・」

アカギ「(ここからは運・・・!俺はすでに一条の運を喰った・・・!俺の勝ちは決まった・・・)」



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:45:47.05


狂気のくだりしか知らないのがにじみ出てる



12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:45:55.78


ジャランジャラン

一条「あ、ありえない・・・!出るなんて・・・!整備・・・整備はどうした・・・」

黒服「さぼってました!」

会長『ソイツ地下行き』

アカギ「くくく・・・だてに6歳から博打をしていない・・・」



18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 07:08:26.75


闇に舞い降りた天才赤木しげる…。
彼が博打の才覚の片鱗を世に
知らしめるほんの少し前…。
アカギの神域ともいえる豪運と感性を間近で確認した者がいた。

男の名前は遠藤。

場末のケチなヤクザをしていた彼が
帝愛のカジノで一条という男とコンタクトを取っていた時、
一人の青年の姿が目に止まる。

その青年は今までの人生を露呈しているかのような
白髪を派手なカジノの照明に光らせていた。






21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 07:25:40.51


アカギ「ふーん。有るもの全てが高レート。こりゃ良いカモが集まって来るわけだ。
恐らくこのカジノの電子系統の器機の全てが遠隔。
あの腹黒い兵藤の好きそうなことだぜ。」

遠藤「なぁ一条さん。あの男なにか感じないか?
なんていうか…限りなく強かなオーラ。
その反面こんなカジノで何かで遊ぶわけでもなく景色を眺めるような素振り。
…怪しいと思わねぇか?」

一条「いいえ。ニコッ。私どもはどの様なお客様でも最高の時間を味わえる
カジノを経営しておりますので、あの方もその内このカジノのゲームで楽しんで頂けるかと思います。
(さっきから沼を眺めてるみたいだが、どんな鼠が入ろうとあの化け物を攻略することは不可能!!
まぁ…せいぜい喰われるのがオチだ。)」

遠藤(相変わらずなに考えてるかわからねぇ男だな。)


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 07:26:42.23


観客「せ・・・・せ・・・・せ・・・」

カイジ「せ・・・?」

観客「おせ!押せ!!倍プッシュ!!」

カイジ「!!」


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 07:40:20.52


その頃─

男「うっ!!うっ~~!!四億!四億!!後少し!後少しで~!!
入れ!入ってくれ~!!」

ピー

男「あわぁ!!あわわわわ~!!も、もうカードがない!!破産だ~!!破産!!!!」

「おいおい、あのおっさん3千万は突っ込んでたぜ~。
うわぁ、悲惨だな~。」

一条「残念でした、お客様。
また資産を貯めてお越しください、私どもはいつまでもお客様のお越しをお待ちしております。」

「やっぱりあれだけは化け物だな!まさに難攻不落だよ!!
でも、あの「沼」を攻略した奴がいるらしいぜ!!
え!?誰だよ!?そんな奴いるのか!!」

アカギ「…ふ~ん。」


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 07:55:51.41


この時、アカギは思い出していた。
無残にも崩れ去る目の前の男。
その完全な破滅型の男はアカギがまだ中学生の頃に出会った南郷という男に似ていた。

どこにでもいる典型的な凡夫。
この堕落しきった男の姿とあの時の追い詰められた南郷との姿が重なったのである!!

だがアカギははじめてその男に会ったような気がしなかった。
「死ねば助かるのに…。」

過去に南郷に向けて放ったこの言葉が数分後、
目の前の男に発せられるとはこの時誰も気づかない。

─数分後─ 外の道にて

男「うっ…。うっ…。明日からどうすりゃいいんだ。
もう何もかもお終いだ。
全て失った!!もうダメだ!!
終わり!!終わり~~~~!!!!」

…死ねば助かるのに。

男「えっ!?」


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 08:15:48.32


男「うっ…。そうだよな…。
もう半分死んだようなもんだ。
いや全部か。こんなギャンブルで一発当てようってのがそもそもの間違い!!
有り金も全てとられたし残ってるのは子供の奨学金の50万だけだ!!」

アカギ「…。」

男「アンタの言うとおりだ。
自殺するしかない。俺みたいなゴミはさっさと消えた方がいい!!
なぁ、アンタ!どうせならこの50万を家の子供に渡してやってくれないか!?住所はいうから。

俺はもうあいつに合わせる顔もないんだ!!頼むっ!!」

アカギ「自分の尻も拭えない奴がよく言うぜ。アンタは取り入られてる。狂気に。
だからそんなことが易々と言える。
支配するのではなく支配されているから…。

…なぁ、アンタ。俺と取り引きしないか?」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 08:34:09.14


男「え!?」

アカギ「アンタはこの50万を俺に預けてくれればそれでいい。
俺はアンタと共にあのカジノに戻りこの金を賭ける。
そして勝った分の分配は五分五分。
…どうする?」

男「ちょっ…ちょっと待ってくれ!!見ず知らずの、しかも今会ったばかりのアンタに賭けに使う50万なんて金、預けられるわけないだろ!!」

アカギ「そうか。そりゃ残念。
せいぜいその子供に渡してやりなよ。じゃあな。」

男「…。待ってくれ!!わかった!!アンタにこの金、預けよう!!もともと無いような命だ!!
最後に大きな賭けにでるのも悪くねぇ!!!!この金、預けた!!!!」

アカギ「ククク…。狂気の沙汰程面白い。
アンタ、とことん酔狂だな。」


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 09:00:45.64


俺の名前は月梨。

今まで必死に働いてためた一千万と会社の金二千万を持ってカジノに行ったが全部絞りとられた。
もう行き場がない所に現れたこの赤木という男に最後まで使わないでいた娘の奨学金を賭けている。
妻の病気で入院費がかかるから申請した奨学金だ。
自分でもおかしいのは分かってる。
見ず知らずの男になけなしの、
それも子供の奨学金を預けるなんて正気の沙汰じゃない。

…でも、俺はこの男に賭けてみようと思った!!自分の人生を!
全てを!! 頼んだぞ!!アカギィィ!!!!

アカギ「さて、まずはこの種銭を増やすことが先決。
こんな金じゃ何も始まらない。
(ふ~ん。ルーレットか…。)

月梨さん…。これにしよう。」
月梨「えぇ!!大した種も無いのにルーレット!!こんなディーラーの力が効くのはダメだ!!
いくらなんでも危険すぎる!!」
実は否!!!!

一見人が操作しているこの賭けは機械より不利に見えるが、
アカギはこの時月梨とは全く逆のことを考えていた。






33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 09:17:17.44


このカジノの機械類は全て裏の操作室で遠隔操作が行われており、
このカジノの一端を眺めていたアカギはそれに濃い濃度で気づいていた。
そんな端から相手の手の内で戦うのではなく、
付け入る隙を持つもの。

即ち「人間」。

感情や思考があるディーラーが扱うルーレットならば
その周囲の空気や流れを
掌握しうる。
否、できる。という思考が
アカギにはあった。

アカギ「ククク、なにズレたこと言ってんだか、
この状況下ではどう見てもルーレット。これしかない。」

月梨「で、でも…」

アカギ「まぁ見てなって。

ディーラー。
俺も加わっていいかい?」

ディーラー「えぇ。構いませんよ。さぁ、皆さんラストベットです。」


35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 09:31:15.05


初回、アカギは見に徹する。
動かぬ虎。
しかし、その眼には微かに写る…勝ちへの鉱脈。

ディーラー「さぁ。皆さん最終ベットです。」

他「黒、黒と続いたから…今度は赤だ!!赤!!俺も…。私も…。」

3回目のゲームが閉められようとした時、アカギ 動く。」

アカギ「黒にチップ50万だ。」
ざわ…ざわ…

月梨「ちょっ!!ちょっと!!なに考えてんだ!!いきなり有り金全部なんてどうかしてる!!
もう終わりだ~!!」

他「おいおいこれだけ黒が続いたってのにまた黒はないだろ~、バランス考えてんのか~?」

カラカラカラカラカラカラカラカラ…カラン

ディーラー「黒の1です。」

ざわ…


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 09:47:04.22


他「え…!?おいおい、嘘だろ!?3連続黒なんて聞いてねぇよ~!!」

月梨「す…すごい!!すごいぞアカギ!!これで二番の100万だ!! でも偶然黒だったから良かったもののもし赤だったらどうしてたんだ!!」

アカギ「ククク…。偶然?
この世に偶然なんてものは存在しない。
ただ、天が言っているのさ。
俺達、いや、アンタは今死ぬ時じゃない。簡単なことさ。

運の要素が高いと言われる麻雀でも自分で牌を選択し、手を作り上げて決まったツモ山の決まったツモを取り和了る。
これは決して偶然いい待ちを選んだ訳でもなく
偶然良いツモだった訳でもない。
本質が問われるのさ…。
その物事の本質がね。」

物事への嗅覚が問われるギャンブルでほんの僅かなことや変化に気付くものは極めて少ない。
その中でもアカギの生死に対する嗅覚は極めて異光を放っていた。


41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 10:03:39.41


なるべくして成る。

まさに物事の放つ光によって生じた必然という「影」が
人間が生きていく内には必ず付いて回って来る。
多くの人間はその影を見ず
現実と理想の温度差によって生み出された「蜃気楼」を追いかけつづける。
それが「偶然」などという「幻影」とも知らずに。

次の第4ゲームもアカギは黒に100万を選択し、アカギと月梨はこの時点で合計、200万を得る。

この後も順調に倍掛けで、アカギ達の合計は1600万までになった。

月梨「ア、アカギィィ!!(泣)凄い!!凄いぞ!!この調子じゃ取り替えすのもすぐじゃないか!!」

遠藤「おいおい、なんだありゃ。えらく気味悪いなぁ。
さっきから連続で当ててやがる。」

一条「少し席を外しますね。」
一条は一時的にルーレットをストップさせディーラーを控え室に呼んだ。


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 10:21:40.65


一条「おい!なにやってるんだ!ベットした時点であの客と違う方に玉を回転させろ!!これ以上アイツらから金を奪われるな!!」
ディーラー「そ、それがあの客玉を入れた後の最終ベットでいつも賭けるんでやりようが無いんですよ。」

一条「それで今まであんなに取られたのか!!」

なんたる豪運。

普通は誰もが一度は外すルーレットの二倍掛けを一度も外さない。
それも全賭けで。
ピンポイントで狙いを打つアカギの賭けかた。
付いて来る。どこまでも。
まるでホーミング機能がついたミサイルのよう。

一条は震えていた。
有り得ない。有り得ないがこの後もアカギが全ての掛けを当てすんなり大金をもっていくのではないか。
MAXbetが高レートの1000万である帝愛の特殊なルーレットならではの恐怖だった。
初めの頃遠藤が言っていた、あの不気味さ。
監視カメラを通してでもわかるその男のオーラに一条はある種の恐怖を覚えた。

一条「あれを使え。」


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 10:57:11.99


一条のいうアレとは、
帝愛きっての遠隔マシン。
それはリモコンの赤と黒のスイッチにより、
ルーレットの台の下に付いた受信機を通して
ルーレットの台の中の回路に信号が渡り金属部に磁界が発生し
磁力が玉に作用して直前で結果が変えられるというものだ。

一条「これさえあればあんな屑共!!一捻りだ!!」

外道、まさに外道。

アカギの才覚をようやく認識し始めた一条はその傲慢な性格に任せたやり方で、
アカギに牙をむける。

─ルーレット場─

ディーラー「皆さんお待たせ致しました。これより第一ゲームから再開致します。」

アカギ「ククク…今更なに話したって同じ事なのに。何やってんだか。」

一条「ニヤリ」

ディーラー「尚、これよりルールを少しばかり改変させて頂きます。」

他「!!」






52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 11:16:05.21



ざわ…ざわ…

他「おいおい!!なんだよルール改変って!!ちゃんと説明しろ~!!ふざけんなぁ!!」

ディーラー「…。」

他「舐めてんじゃねぇよ!!金返せコラァ!!」

ディーラー「…れ。」

他「あぁ!?聞こえねーぞ!!もっとちゃんとしゃべれよハゲ!!」ガヤガヤ

ディーラー「黙れ!!このオチンポ野郎どもがぁぁああ!!
お前達はなんだ!!!!こんな場所で金を稼ごうとし、
中途半端な人生を歩んで!!
大金を手に入れる器もないくせに強欲!!
甘いわぁぁあああ!!!!!」

アカギ「ククク。」


58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 11:30:54.12


ディーラー「失礼。取り乱してしまいました。ではルール改変について説明させて頂きます。
改変事項は一つボールを入れるまでにベットを締め切りたいと思います。
特例として、各々が総ゲームの中で一度だけベット締め切り後にボールを入れた後ベットする事を認めます。
以降このように変更しますのでルールのほど宜しくお願いします。」

アカギ「ククク…。さっそくカまして来やがった。」

月梨「大丈夫なのか…!?アカギ!?」

アカギ「少し様子を見よう。」
一条「ククッ。最初は様子見みたいだが、そうは行かない。
今回はお前だけに照準をあてているんだからな!!
お前がゲームに参加したと同時に地獄の始まりだ。」


59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 11:45:37.88


この後3ゲームまでアカギは見に徹する。

…が、変化はなし。

ディーラーの玉への回転の掛け方も一定。
第4ゲーム、アカギここでベット。
赤に50。
今までの掛け金に比べて極端に少量。

月梨「おい、なんでいきなりそんなに減らすんだ?流れは来てるのに。」

この時アカギは感じ取っていた。
小さな引っ掛かり。

何か莫大な事故に繋がる線路上の小石。

ディーラーがベットを締め切りルーレットが回転。
結果は赤。

帝 愛 動 か ず 。

アカギ「ククク…。やっぱりこんなケチな金じゃ動かないか。」
この時点でアカギ達の合計チップを現金に置き換えると

1650万!!

第2ゲーム、アカギまたもやチップは50。


61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 12:00:25.36


これも動かない。
変化は第3ゲームで現れる。
ここでアカギ500万を
黒に賭ける。

ざわ…ざわ…

ディーラー「それでは最終ベット締め切ります。」

カチッ

アカギ「!」

カラン…カラカラカラカラカラカラカラカラ
ググッ

カラン

24の赤!!

ざわ…ざわ…

月梨「おい、アカギ!どうしちまったんだよ!!しっかりしてくれよ!」

アカギ「…。」


62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 12:20:41.12


月梨「大丈夫なのか!?アカギ!?」

アカギ「…。少し試したいことがある。」

月梨「え!?」

アカギ「まぁ見てな。」

アカギこのゲームで赤に200万ベット。

結果は15の黒。

月梨「クソぉぉ!!まただ!!」

アカギ「…月梨さん、ちょっと来てくれないか?」

月梨「あぁ。って何処行くんだアカギ!?」


63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 12:37:15.21


月梨「遠隔!!??」

アカギ「ああ…。
ディーラーがルーレットを回す前に何らかのスイッチを入れて、玉の軌道が変わる。
しかも俺達がピンポイントで狙われてる。
例えば三回目の500ベットの時に明らかに
玉の軌道が変わっている。
結果は俺達のベットによって自由自在。」

ざわ…
ざわ……

月梨「そ、そんなの!!どうすりゃいいんだよ!!どうしても無理じゃないか!!」

アカギ「クク…。
しばらく小賭けで様子を見る。
すこし引っ掛かることがあるからな。
後は俺達に与えられた一度だけの最終ベットの使い方。
これが肝。」

月梨「もし、そのアテが外れたら…?」

アカギ「その時は天が俺達を見放したのさ。」






64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 13:13:03.45


ここからアカギ小出しで
50万ベットの連続。

最初の内こそ動かなかった帝愛だがアカギという要塞の
轟沈を見らんが為、
ためらいなく遠隔を使い、
35回目のゲームを経て
いよいよアカギの持ち金

550万。

そして、第36ゲームの時、
神域と呼ばれる男の才覚が
ここにいる全員の脳裏に刻まれることになる。


66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 13:15:53.20


遠藤「おいおい、いいのかい?
あんなに派手なイカサマ使って、
もう客もほとんど居なくなって傍観者だけになっちまってるじゃねぇか。」

一条「大丈夫ですよ。
彼はもう巣の中だ。
所詮は一人の男がこの遠藤を攻略する事なんて不可能。
見て下さい、あんなに萎縮して、
最初のオーラなんて嘘のようだ。
もういいでしょう。奴はこれからあの小出ししかしません。
最終ベットの警戒も必要ない。
出したところで潰すだけですよ。」

一条ディーラーに警戒態勢暖和の合図。
アカギ達の勝ちは完全に無いと見切った一条。

アカギ この第36ゲームも赤に50でベット。

この時、一条はアカギの衰退を確信した。

が、実は違う。


67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 13:25:34.57


実はその逆、アカギはこの時をずっと待っていた。

ディーラー「では最終ベットを締め切ります。」

カチッ

カラン…カラカラカラk

アカギ「ククク…来たぜ…ぬるりと。」

一条・ディーラー「!」

アカギ「最終ベット…。」

一条「なんだと…!!まさかこのタイミングで!?
ふっ…!でも今更黒に上乗せした所でMAXで500。
また次で絞りとってやるよ。」
アカギ「ククク…なにズレたこと言ってんだ。」

一条「!?」

アカギ「1に500ベット。MAXだ。」

ざわ…
ざわ…


69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 13:38:00.40


まさかの一点賭け。

確かに当たれば36倍と大きいが
それはあまりにもリスクが大きい賭け。
言うなれば敵地に一人乗り込んだ騎士。

勝てば英雄負ければ惨殺。

しかも限りなく敵は多い。

一条「はっはははは!!なにをするかと思えばここで一点賭け!!愚か!!馬鹿者!!大馬鹿者!!!!
まぁ自滅してくれるのはありがたいことだがな!」

カラカラカラカラカラカラカラカラ

アカギ「ククク…。なぁなんか忘れてないか?」

カラカラカラカラカラカラカラカラ

一条「…え!?」

カラカラカラカラカラカラカラカラ

アカギ「まぁ、今に分かること…。」

カラカラカラカラカラカラカラカラ

一条「…まさか!!」


74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 13:51:25.31


カラカラカラカラカラカラカラカラ


一条「外れろ!!外れろ!!外れてくれ~!!!!」

カラカラカラカラカラカラカラカラ…

ググッ

カラ…カラン。

ディーラー「あ…赤の2!!」

ざわざわ…

一条「ははははははははは!!
バカ!!バカ!!大馬鹿!!!!
何が同じことだ!!!!2じゃないか!!赤の!!!!終わり!!!!これで終わり!!!!」

一条の中に流れこむアドレナリン エンドルフィン カロチン
イソロイシン!!」


77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 14:01:19.29


…ないのか?

一条「え!?」

アカギ「見えないのか?
一条さん?」

一条「あぁ!?」

一条「!!!!! そ、そんな、馬鹿な!!」

浮いていた。 玉が浮いていた。
実は否、ルーレットの目を区切る金属部の上に
ボールが乗っているのが浮いているように見えていた。

他「な、なんだこれ!?おい!!ふざけんなぁ!!これじゃイカサマじゃないか!!」

一条「お、落ち着いて下さい。お客様!!これは偶々です!!!!偶々!!だからこのゲームはノーカウントということで次のゲームをs」

アカギ「ククク!!とことんズレてやがる。もう終わってんだよ一条さん。このゲームは。

一条「!?」






79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 14:15:18.28


アカギ「アンタはこのルーレットに細工をしていた。しかも
金属の玉の軌道を微量の磁力で変えるというもの。
俺はそこに気づいた。
助かったよ、アンタが途中から俺のケチな賭け金にまで丁寧に磁力を使ってくれたんだから。
磁力を発生させるにはコイルが必要だ。
そのコイルは2種類。
赤用と黒用。ルーレット台が右回転で玉が左回転だから必然的に磁力が掛かる金属部も別々。
俺が35ゲーム中途中から赤にばかり賭けたのはなぜか分かるか?」

事実、アカギは途中の15ゲーム赤に連続して賭けていた。
誰もがそれをアカギのヤケクソと思いこんでいた」

一条「…あ!!」

アカギ「ククク…!!やっぱ抜けてんだよアンタ。
使用され続け加熱したコイルは弱い所から切れ、
最終的に黒のコイルは使い物に成らなくなる。」


80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 14:24:18.45


アカギ「俺はそれを待った。
そしてこの賭け。
俺が赤に50を賭けたらアンタ達はまんまと黒のスイッチを押した。
ルールを改変したのはルーレット台を回してからじゃコイルの関係上スイッチが入らなくなるからだ。
そして、そこで黒の1への一点賭け。
これは運。いや、嗅覚。
ククク、だから言ったはずだろ?
このゲームは決まってるって。」

この時、コイルは活動していなかったが磁力を帯びた金属から磁力が徐々に抜け普遍的な金属に戻る瞬間。
まさにその時だった。

カラン…カラン。

ディーラー「…く、黒の1!!!!」


81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 14:29:50.96


月梨「うぉぉぉぉ!!!!!やったぞアカギぃぃ!!!!!!!勝った!!
勝ったんだ!!!!!」

500万の36倍。

その価値 現金に置き換えると


1億8000万!!!!!!!!

神域!!!!

まさに神懸かり!!!!

この時カジノ中の空気が、後に神域の男と呼ばれるアカギの才覚の片鱗を見て


震撼した。


84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 14:37:08.88


その一部始終を見ていた男、
遠藤はこう語る。

遠藤「あれは天才なんてもんじゃない。まさに狂人!!ふざけんなって感じだぜ、まったく。
あぁいう奴がいるから俺達の稼業は不安定なのよ。」

月梨「アカギぃぃ!!ありがとう!!この恩は絶対忘れない!!

ほら!!お前の取り分の9000万!!」

アカギ「…。」

コツコツ…

一条「…………。」


アカギ「なぁ、一条さん、この金 全額あの「沼」で倍プッシュだ。」





87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 14:48:07.64


つまんね















       面白かったよ



90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 14:59:55.67


おもしろかった。おつ



91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 15:05:16.70


面白かった、乙



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ひろし「俺がクビ?」